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2012/03/24

tomopee台南へ向かう(初日の移動)

生後12ヶ月にして、既に国内線では5空港(伊丹、関空、羽田、庄内、山形)を制覇しているtomopee。満を持しての国際線デビューの日がやって来た。
 国内線に乗った時(実家への帰省)と比べれば、tomopeeはだいぶ成長した。うんちの回数も減ったし、離乳食も最終段階に突入した。移動時間の長さは不安材料だけど、あの時よりはマシなのではないか、と願いつつの旅であった。

 関空まではJR「はるか」に乗車。残念ながら平日の乗客は少ないので、あまりストレスもなく移動できた。
 ちなみに、「はるか」に乗る際は、往復割引きっぷの利用を薦める(当日購入可)。自由席より安く乗れる。関空からの帰りには、長蛇の列になりがちなみどりの窓口を使わずに、券売機で座席指定できる(好きな席を選べるゾ)。

 関空に着いたのは、離陸予定時刻の約100分前。持ち込み手荷物と預け荷物の分別を確認して、カウンターへ向かう。
 なお乳児用の飲み物は、液体物制限の対象外である。赤子を連れた状態で、それと分かる形で見せれば大丈夫。飲み物は絶対に必要なので、間違っても捨てないように。

 カウンターでのチェックインは、少々時間がかかる。大人はともかく、電話で追加した乳児については、ここで初めてパスポート番号などを確認することになる。
 なお、関空では必要なかったが、桃園では乳児のチケットナンバーを聞かれた(電話受付後に送られるメールに記載)。予約番号とチケットナンバーはメモっておくと良さそうだ(メール全体を印刷するのは紙の無駄)。

 荷物を預けたら、手荷物検査と出国審査。上に書いたように、乳児用食料・飲料を見せるぐらいで、あとは変わらない。係員次第では、ここも優先的に通してくれる。
 それから免税店でお土産を買って、ゲートに着いた時には、機内搭乗開始の10分前である。エコノミーなので、通常ならばまだ余裕があるけど、我々は優先搭乗の対象だ。そしてこのタイミングで、tomopeeのおむつ交換。ところが、近くのトイレは使われており、遠くまで出掛けて交換すると、もう搭乗が始まっていた。
 まぁ乗り遅れたわけじゃないから大した問題ではないけど、赤子連れはいろいろ時間を食うと再認識した。

エバー航空
 機種は往復ともに777-300ER。関空桃園便は機種固定ではないので、その辺は参考程度に。
 300ERはキャセイでも乗っているけど、キャセイ便より座席間隔が多少広いと思う。キャセイの場合は、殺人的に狭いエアバス機もあるし、この辺はエバー航空の圧勝。

 画面から免税品が買えるディスプレイは、キャセイと同型。マップビューは拡大できて暇潰しになる。

エバー航空
 tomopeeもこの画面には興味津々だ。

エバー航空
 ただし気を抜くと叩き出すのが難点。
 離乳食をおいしくいただいたtomopeeは、両親の膝の上ではしゃぎながら、特に問題なく台湾入りした。離発着時も泣かなかった。良い子だ。

 桃園国際空港で入国審査を通過、荷物を受け取って外に出ると、まずはおむつ交換。事前に調べたところ、ターミナルには授乳室(育嬰室)があるようなので、hashiがtomopeeを連れて向かう。しかし何と、鍵がかかっていて使えなかった!
 正直、この点は全く評価できない。早急に善処すべきだ。


 結局はトイレでおむつを交換、タクシーで高鐵桃園駅に向かう。
 バスでも時間的には問題なかったけど、やはり赤子連れだし荷物も多いので乗ってしまった。そうして駅でチケットを購入して、ふと思う。おむつ交換は駅でやれば良かったのだと。

台湾高鐵
 座席は三人掛けの通路側二つ(写真の赤いカバンは、窓側席の他人のもの)。夕方の便なので、車内は混んでいる。自由席は座れなかったようだ。赤子連れで桃園から自由席というのは、やめた方が良い。

 さぁしかし、車内でtomopeeがはしゃぐ。そして泣き出す。泣き出した時に、高鐵……というか新幹線車両は静かなのだと気付いた。
 結局、およそ10分かそれ以上、デッキであやすことになった。

 せっかくなので車窓を見るよう指差してみるが、tomopeeは常に反対側の窓を向く。景色ではなく、鏡のようにうっすらと自分が映るのを見ているのだ。
 高鐵の車窓風景は、正直言えば我々にとっても退屈である。無理矢理な物語を作れない赤子に、それを楽しめと言うのが無茶なのかも知れない。

高鐵台南駅
 ともあれ、高鐵台南駅に着く。合併によってここも台南市の一部になったから、既にtomopeeは「台南入り」したことになる。相変わらず何もない場所だけどね。
 ホテルまでは、ここもタクシー利用。せっかく台鐵が開業したから乗っても良かったけど、行きはちょっと時間の都合でパス。帰りも結局乗らなかった。
 我々の場合、台鐵駅からホテルまでタクシーを使う可能性がある。それはちょっと煩わしいし、日本円で1000円をここでケチる必要もない。宿泊費はとても安いのだから、使えるところで使おうと判断した。

 首相大飯店到着は、18時過ぎ。いつもと違う部屋に案内され、いよいよ本格的な台南旅行のスタートだ。tomopeeは概ね快調。両親は、思ったより暑いことにやや戸惑っていた。

2011/08/22

赤子連れ台湾旅行計画(三) 長距離移動、そして未知の空間を体験

tomopee
 実家に帰省した。tomopeeは5ヶ月にして、初の長距離移動である。果たして無事に済むのかという不安の中で、ともかく旅は始まった。
 derorenの実家は遠いので、飛行機を乗り継がなくてはならない。早めに往復割引でとったとはいえ、その旅費はキャセイで台湾往復とほぼ同額だ。財布にもヘヴィな旅だぜ。

 伊丹からまずは羽田へ飛ぶ。そして乗り換え一時間で実家近くの空港へ。家を出てから6時間ほどで到着した。
 今回、大活躍だったのがスリングだ。着脱が簡単だし、機内でも使える。そしていざとなれば、布でtomopeeを覆い隠し、そのまま授乳ができてしまう。
 お盆ということもあり、機内には他にも赤ん坊連れが大勢いたから、わりと気楽ではあった。とはいえ、泣かれればプレッシャーはある。そんな時に、さっと授乳して落ちつかせることができたのは非常に大きな経験だった。
 もちろん、授乳したのはderorenじゃないけどねハッハッハ。

tomopee
 こちらは帰り。某空港ロビーで爆睡中だ。

 この日は大変だった。豪雨があがって、問題なく帰れるだろうと空港に向かったら、羽田が大雨でまさかの欠航に。で、慌てて鉄道に変更、親に無理を言って数十キロ離れた駅まで送ってもらう。
 ところが、駅に着く寸前にカーラジオが地震速報を流し始める。その瞬間に嫌な予感はしたけれど、とりあえずそのまま駅へ。しばらくは何のアナウンスもなかったが、結局地震で止まってしまい、ホームで待たされる羽目になった。
 やがて列車は動き出したものの、一時間半遅れの列車は途中打ち切りとアナウンスされ、一旦はその終着地での宿泊を覚悟する。が、近くに別の空港があったことを思い出し、実家に電話して調べてもらうと、夜に大阪へ向かう便があるという。すぐに座席を確保してもらい、列車を途中で降りてその空港に向かった。
 上の写真はその空港での写真。最初に実家を出てから、既に7時間が過ぎている。

 そうして確保した便は、関空行の臨時便。本来は伊丹行だが、遅延のために伊丹に降りれなくなった結果の便(伊丹空港は20:00以降の発着不可)で、お詫びに交通費と食事代をもらったゾ。別に我々は詫びられる謂れもないけどね。
 定員100名以下の小さな飛行機は、何事もなく関空に到着。そこから特急「はるか」で京都に向かい、さらに乗り換えて、ようやく家に辿り着いた時には日付が変わっていた。tomopeeはいきなり12時間もの長旅を経験してしまったのだ。

 そんな帰路も、スリングが大活躍だった。特に、母乳で育てている人の旅には、スリングが適していると思う。オススメだ!


 台湾旅行の前哨戦として捉えた場合、長距離移動そのものに関しては、正直言って自信がついた。台南への往復で困ることは、基本的にないだろう。tomopeeが病気になったら別だが。

 むしろ不安なのは、滞在中であった。
 実家に着いた初日は暑い日だったが、これも前哨戦のうちということで近所のお堂に拝みに行った。それは徒歩10分程度の距離で、言うならば首相大飯店から興済宮とか烏鬼井ぐらいまで歩いただけ……なのに、へばってしまった。tomopeeよりも、彼を背負うderorenにダメージがあった。
 その日の気温は、台南の5月ぐらいだ。もちろん、台南よりも湿度が高いので、より不快感が増すのは事実だけど、これで街歩きなんでできるのかなぁ、と後ろ向きになってしまった。


観音
 せっかくなので、そのお堂関係の写真。
 何十年も見慣れた景色だが、改めて見ると台南の仏教寺院(開元寺や法華寺)を思い出す要素もある。というか、日本でも珍しくないんだよな。

観音
 「湯殿山」の石碑。湯殿山は修験道(日本の民俗宗教)の聖地なわけだが、この石碑は左右に「行者 鐵門海」とあって、実はけっこう貴重なものだ。
 鐵門海とは湯殿山信仰の特徴である「即身仏」(生きたまま食事を断って穴に籠り、そのまま息絶えて干からびてミイラになった姿)の一人で、七五三掛の注連寺に、いわば仏像として祀られている。この石碑は、生前の鐵門海が、信者を集めるためにここにやって来た証だろう。

 まぁ湯殿山系の即身仏は、実は出自がアウトローな面々が多かったりする。そういう人々に居場所を与える一方で、勢力拡張のために過酷な行を強いた面は否めない(某有名な学者はボロカスに言ってたな)。
 純粋な信仰心だけでは、死を前提とする行はできないのよね。余談だけどね。

鶏頭
 口直しに、暑い夏の日にふさわしい一枚をば。



 長々と書いた最後に、素直な感想。
 我々は台南の小さな廟を訪れて紹介しているけれど、それは台湾人がこんな小さなお堂にやって来てブログに書くようなものなんだなぁ…と考えると、ものすごい違和感があった。
 我がブログは、ずいぶん無茶なことをやっているようだ。

 このお堂の由来を詳しく調べて楽しんでいる台湾人がもしもいたら、きっとderorenは友人になりたいと思うに違いない。うむ、意味のない言葉でおしまいおしまい。

2011/07/15

赤子連れ台湾旅行計画(二) 暑さの予行演習 その他小ネタ

tomopee
 旅行計画はまだ計画止まり。行ける目途が立たないと動きようがない。逆にいえば、目途さえたてば、そんなに滞りはしないだろう。なんたって、こんなブログの管理人だからね。

 今できることといえば、暑さ対策の実践である。写真は最高気温が36度の京都で撮ったものだ。
 勝手知ったるご近所なので、駅の待合室にエアコンが入っている、といった小さな情報ももっている。そもそも、お出掛けの大半はショッピングモールの中であり、外を歩いた時間は合計しても30分に満たない。なので、こんな御飾りの帽子でもどうにかなった。けどまぁ、この格好で台南を歩くのは厳しいだろう。
 とりあえず、写真のだっこひもとは別に、頭をすっぽり覆えるスリングを所持している。その辺を装着した上で、荷物を背負ってカメラを持って何ができるのか試さなくては。

 飛行機については、来月に実家へ帰省するので、そこで確認ですな。


 旅行云々とは別に、台湾関係の本をポツポツと読んでいる。
 最近読んでいるのは、鄭志明『神明的由来 台湾篇』(南華管理学院1998)とか。完全な学術書だけど、かえって読みやすかったりする。現代中国語のフランクな文体よりも、学術的な文体の方が、日本で習う「漢文」に近いからではないかと思われる。あとはまぁ、宗教学的な論理展開をある程度予想できることも大きい。難しいけどね。
 この本で得られた知識が、ブログに反映されるかどうかは分からない。けどまぁ、次の旅行に対する影響はあるでしょうな。

 加藤敬『童乩』(平河出版社1990)も、最近になって手に取った。
 というか、この本は出版された時に読んでいる。当時の私は金がなかったので(今もないけど)図書館で借りた記憶がある。面白そうな祭礼だなぁと思って、それっきりだった。
 実際に北港朝天宮を訪問した上で読むと、印象は全く違う。なんといっても進香団の写真集なので、載ってる写真の大半は「見たことがある」。その上で、目の前の熱気だけを追う加藤氏の素人臭さすら感じ取れる(もっとも、見た目のインパクトに惹きつけられるのは、信仰する当事者とて同じなのだが)。
 その上で、20年の変化の大きさも感じざるを得なかった。

 童乩や八家将の「身を削る」所作は、去年見た限りではずいぶんマイルドになっていた。目を背けたくなるような場面には特に出くわさなかったし。
 youtubeなどには1980年代の朝天宮媽祖の映像があったりして、あまりの雰囲気の違いに驚いた記憶がある。その辺の映像に比べれば、進香団のコアな部分に焦点を絞ったこの写真集は、それほど変わっていない。それでも、台湾の社会環境が、「身を削る」行為を排除する方向に変わっているのは確かなのではなかろうか。


 ついでに、最近の更新箇所。台南豆知識にネタを追加した。旅行者向けのネタじゃないので、マニアな方だけどうぞ。

2011/06/28

赤子連れ台湾旅行計画(一) お礼参りは可能か?

tomopee
 相変わらず頭がでかいtomopee。今はまだハイハイ前なので太めだが、台湾に行く頃には……どうなっているだろう。とりあえず将来は、両親に似ない花美男になってくれぃ(以上は近況報告)。

 さて、tomopee生誕及び現在までの成長へのお礼参りを兼ねて、台南旅行を計画している。現時点では日付未定。我々のスケジュールとtomopeeの状況如何で、秋になるか冬になるか断念するかは分からないけれど、いつでも行ける準備はしなければ、と思う。
 「お礼参り」を兼ねるということは、お礼すべき神々の居場所を、スケジュールに加えなければならない。
 もっとも、我々は大半の寺廟でお願いしていたのだ。すべてにお礼していたら、一週間でも足りないだろう。神々には実に申し訳ないが、勝手に厳選してみよう(厳選って言うな)。


★その手の神を祀る廟
・臨水夫人 臨水夫人媽廟 開隆宮 頂土地公廟
・註生娘娘 開隆宮 重慶寺(台北龍山寺 大龍峒保安宮)
・南斗 開基玉皇宮 天壇 三官廟

 これらのうち、南斗にはあまりお願いしていない(程度の問題だけどね)。ただし、玉皇宮と天壇は生後の祈願の場なので、それはそれで行くべきか。
 台北に行かない限りは、臨水夫人媽廟、開隆宮、頂土地公廟で良いかなぁ。


★熱心にお願いした寺廟
 熱心さを計るという発想自体が、神々に申し訳ない。しかし、どうしても厳選せねばならない時に、外せないのは開元寺、西華堂、祀典大天后宮である(北港朝天宮もそうだが、ちょっと無理だろう)。


 まぁ、ここまで挙げた寺廟なら数も少ないし、うち三つは首相大飯店から近いので、一見すると難易度は低そうにみえる。
 しかし、なんといっても熱帯の台南である。寺廟は開けっ放しで基本的に暑いという問題もある(開元寺には木陰があるけどね)。
 UV対策をいくらしようが、tomopeeの稼働時間はできる限り短く抑えねばならない。それに、授乳タイムも確保しなければならない。

 ホテルに徒歩で戻れる範囲以外については、百貨店(=授乳室)からの距離を考えてみる。
 開隆宮は遠東百貨(娯楽城)から近いが、娯楽城には授乳室がない。その代わり、新光三越(中山店)には辿り着けそうだ。しかしそれ以外はどうしようもない。
 というか、授乳室なんて新光三越(中山・西門)と遠東百貨(台南駅東)ぐらいしかないわけだ(一部スーパーにもあるらしいけど、設備がなぁ……)。
 ホテルからタクシーで向かい、テキパキと拝拝して、リミット前にホテルに帰還するしかなさそう。


 もう一つの柱である飲食関係は、別記事で考えてみる。果たして茶藝館には入れるのだろうか?(日本の常識から考えれば、迷惑行為だろうな)
 もちろん、医療関係とかもね。

2011/06/26

泊っていいのか?、の続き

 台南ガイドブックと非合法宿泊施設の問題の続き(前記事はこちら)。

 前市長の意向はともかく(というか、ガイドブックの中身なんて知らなかったろうが)、台南市のスタンスは、やはり非合法は非合法というものらしい。台南市観光局は5月13日に声明を発している(こちら)。
 首相大飯店のホームページでも、トップページに合法旅館業専用標識の写真が表示されるようになった。一番下の方なので、どれほどの人が確認するかは不明だけど、非合法施設が合法施設の経営を苦しめるということであれば、当ブログでもはっきり否定するのが筋だろう。

 台南市の声明にも書かれているように、合法宿泊施設の一覧は、市の観光サイト「台南好好玩」に載っている(こちら)。何も高級ホテルだけというわけではなく、一泊1000元以下の安宿やモーテルの類も含めた一覧である。
 非合法施設の中には、伝統的住居を利用したり、デザインに優れているなど、けっこう魅力的なものが多かったりする。単なる「安宿」ではないので、日本の観光客の目にとまる機会もあるだろう。
 しかし、そうした非合法施設のせいで我が常宿が苦しめられることは許しがたい。読者の皆さんも、非合法宿泊施設には絶対に泊らないようにお願いするぜ。

 たとえ日本人が経営していても、ね。

2011/06/18

泊っていいのか?、前市長!

 当ブログは、derorenが体験した場所だけを紹介している。従って、台南情報にはムラがある(具体的にいえば成功大学周辺など)。
 その気になれば手持ちの資料だけでも、その辺のガイドブックより詳しい紹介が可能だけど、体験していない内容を書くのは信頼性に欠けると思うので、書かないことにしている。

 もちろん、おのれの「体験」を無条件に信頼しているわけではない。というか、ウチを含めて、「体験」などそれだけでは何のアテにもならないのだ。
 本気で知ろうという努力を伴わない体験記なんて、未訪問者のコメントよりも価値がない。そうは思いませんか?


 世の中の旅行記にケンカを売るのはほどほどにしておくとして、体験した場所だけを紹介する場合、情報量が致命的に少なくなってしまうのが宿泊情報である。
 derorenらは、台南では首相大飯店の決まった部屋にしか泊まっていない。従って、首相大飯店の全容すらよく分からなかったりする。まぁビジネスホテルの全容を一宿泊者が把握できたら、それはそれで問題あるけどさ。
 台南旅行者にもそれぞれ都合はあるので、首相大飯店を選ばない人も当然いるだろう。derorenとしては、自分が首相大飯店を贔屓にする理由は示したので、あとは各自の判断で宿泊先を選べばいいのではないかと、ごく当たり前のコメントをしておく。

 ただし、泊まるべきではないと考える「宿泊施設」もある。
 少なくともderorenは、台湾政府の観光局が勧めない施設には、やはり泊まらないことを勧める。
 覚悟の上で利用した当人が、どんな事件に巻き込まれようと、それは知ったことではない。しかし、結局は台湾観光全体に悪影響が及ぶのだ。自己責任といって済まされはしないだろう。


 観光局が、絶対に宿泊しないよう呼びかけているのが、いわゆるレンタルルーム(日租套房)である。
 要するにマンションの一室をホテルの部屋のように使うもので、小綺麗なわりに安い。台湾で出版された一部のガイドブックには、広告が載っていたりするので、合法的な宿泊施設のように見えるが、許可されてはいない(というか、無許可で開業できちゃうのよね)。
 誰も監視していないマンションの一室なので、セキュリティに問題がある。そもそも部屋の合い鍵を使って、宿泊客が暴行されたなんて事件もあったらしいゾ。

 台湾といえば、20年ぐらい前に女子大生が高雄で殺されて、ワイドショーのネタになったなんてこともあった(とんでもない映像が流れたことで有名だ)。
 一人旅の人間が「台湾の人はみんな親切だ」と無防備に行動すれば、どこに泊ろうと深刻な事態に至る可能性はある。
 レンタルルームはまぁ、たまたま出会った人の家よりは安心だろう。しかしリスクが増えることにかわりはない。既に一部業者は日本語サイトすら作っているけど、絶対に泊まるべきではない。


 同じ理由で、ゲストハウスも勧めたくない。
 ゲストハウスにも、営業許可の出ている施設とモグリがあるらしいから、モグリは論外(日本人経営でも怪しいところがある模様)。
 その上で、盗まれてもいい荷物しかないなら、使ってもいいのかも知れない。ただしderorenは、火事になったら逃げられるだろうか?、とかいろいろ考えるので、泊まるつもりはない。窃盗のように明確な犯罪はさておき、寝たばこといったリスクについても、見知らぬ宿泊者のモラルに頼るしかない場所なんて、誰が利用するものか。

 ちなみに、日本のユースホステルは何度か利用している。ユースとゲストハウスは、似ているようで全く別物だ(ユースは沢山の窮屈な規則によって秩序を維持している)。
 施設の管理者次第では、ゲストハウスもそれなりの秩序は保たれるかも知れない。が、ろくな噂を聞かないゲストハウスを幾つか知っているので、辛口になっている。真面目に経営している人には申し訳ないが、まともな取り締まりのない台湾では、悪貨が良貨を駆逐するのも当然だと思う。


 営業許可が出ていても、本音をいえば避けたい宿は沢山ある。それは建物に対する信頼性の問題である。
 名前は出さないが、台北駅近くの某ホテルは、以前は非常に汚い安宿だった。しかし、大規模な改装によって、そこそこの値段の施設に生まれ変わっている……とだけ書けば、ポジティブに捉えることもできよう。
 しかしそのホテルは、大きなビルの一角で営業している。従って、改築工事がビル全体の強度にどのような影響を与えたかは定かでない。いや、恐らくは悪影響を及ぼしたのではないかと疑っている。
 derorenとhashiは、1980年以前に建てられたマンション(1981年に耐震性の基準が厳しくなった)に住むのが嫌になって引っ越しした経験をもつ人間だ(現在の住居は1997年完成)。
 まぁ数年前の某A歯事件で、日本の少なからぬホテルが営業停止に追い込まれたように、完成年度や外観だけでは強度なんて分からない。けどまぁ、素人でも推測可能なリスクぐらいは避けておきたいでしょ?


 ……と、ここまで読んだ奇特な皆さんは、まだ記事のタイトルに辿り着かないと苛立ちを隠せないのではあるまいか。リアルなderorenを知る者ならば、本題をなかなか言わない悪い癖が出ていると御立腹だろう。
 そろそろ種明かしをすると、タイトルの叫びは、最近購入したガイドブック『大台南72小時 這様最好玩』(墨刻出版2010.11)に対するものなのだ。

 このガイドブックには、合併した大台南市を二泊三日で旅行するプランが紹介されている。旧台南市内に関していえば不満もあるが、ライトなガイドブックとしてはそれなりの内容となっている。
 しかし、derorenとしては二つのポイントに突っ込まざるを得ない(要するに推薦できないので博客來のリンクも貼らない)。

 ツッコミポイントの一つ目は、巻末に見開きで載る台南市長のメッセージである。この「台南市長」は現在の大台南市の市長ではなく、民進党の候補者選びで負けてしまった旧台南市長だったりする。
 大台南市を紹介するガイドブックで、出版翌月に退任する旧市のアンタがなぜしゃしゃり出ているのかと言わずにはいられない。いや、確かに出版時点での「市長」はアンタしかいないけどさ(derorenは赤嵌楼で長々とスピーチを聞かされたので、出しゃばりなのは織り込み済み)。
 
 そしてもう一つが、日租套房の問題だ。
 この出版社のガイドブックは、以前に買った台北のものでも日租套房だらけだったが、このガイドもグレーゾーンもしくは真っ黒な施設が載っている。最近流行りの、民家を改造したタイプの宿泊施設も沢山紹介されているけど、これは許可を受けているのだろうか?
 そんな疑問を抱きつつページをめくった最後が市長の顔なのだから、タイトルの台詞を吐きたくなるのも当然ではないか!


 観光局の注意喚起とは裏腹に、大台湾旅遊網のような旅行ポータルでも日租套房は肯定的に扱われている。
 台中市が日租套房査察小組を作って取り締まるというニュースも流れているが、これも営業を停止させる方向ではなく、どちらかといえば安全という御墨付を与えるためではないかと思われる。
 まぁそもそも、台中というヤクザな街の話なので、真面目に取り締まるとも思えないけどネ。


 結局、derorenとしては「やっぱり宿泊はやめた方がいいのでは」としか書けない。自分が避けたい施設を推薦するのは不誠実なので、ね。

2011/05/18

台南食べ歩き観光客は必読。『24hrs 吃在台南』

。『24hrs 吃在台南』
 三冊の台南ガイド本を紹介するシリーズ、いよいよ最終回だ。tomopeeは右手をバタバタ動かすので、頬にすり傷がついている。相変わらず、本には全く関心がないゾ。でも将来は、これぐらいの本ならスイスイ読めるようになるはずだゾ(ああ親バカだ)。

 Darkbringer『24hrs 吃在台南』(晴天出版社2011.1)は、眠らない街台南の小吃を、それぞれの営業時間で並べたガイドである。もちろん牛肉湯から始まっている(最後の数軒は24時間営業だけど)。
 例によって通販の方法はこちら

 サブタイトルに「台南人的隱藏版美食地圖」とあるように、一般的ガイドブックに載らない店が多いのも特徴。我々が訪問した店は阿堂鹹粥無名豆花、そして振發茶行(リンク先は初回訪問時の記事)しかない。まぁ機会がないだけで知ってる店は、松仔脚など他にも数店あるけどね。
 前回取り上げた黄小黛『散歩阮台南』よりもさらに文字は多め。ただしそれぞれの店や料理について、丁寧に説明されている。時間をかけてでも読む価値はある。

 著者Darkbringer氏は「某外商公司技術經理」と名乗る台南人である。ハンドルネームのまま出版するというのが、いかにも今どきだなぁと思わなくもない。しかし内容を読むと、薄っぺらいブログモドキの文章ではなく、そこそこの教養に裏打ちされたものだ。あまり若くなさそうだ。
 海安路が芸術街になったきっかけは、かつての市長による乱開発だったとか、そういう歴史を軽くおさえておける点は良い。神農街を語るのに先斗町を出してきたりとか、京都に住む者にとってもなかなか興味深い部分がある。
 著者のブログの2011.5.17時点のトップ記事が福島原発だったりするのもね。

 お気楽な小吃の旅だって、台南が背負った歴史を知っていた方が断然楽しい。老店は古さを演出しているのではなく、本当に古いのだ。そういう深みに触れるガイドブックとして、derorenはこの本を推薦する。
 台南人にしか書けないガイドブック、そこに価値があると思う。



※D氏の福島原発記事の絡みで、いろいろ書いた内容もあるのだが破棄。ウチは安っぽく政治を語るブログではなく、台南観光ブログだ。その辺の一線は越えないでおきたい。

2011/05/16

台南出身者によるガイドブック 黄小黛『散歩阮台南』

『散歩阮台南』
 tomopeeはちょっとご機嫌だ。残念ながら、隣の本を読んだからではないけどね。将来は華語を自在に操れるようになってくれ。

 2011年5月に出版されたばかりの黃小黛『散步阮台南』(上旗文化)は文字多めで、観光ガイドとエッセイの中間的な書物だ。従って、前回取り上げた『in hand 台南』よりもハードルは高い。台南ガイドの一冊目なら、『in hand 台南』を薦める。
 著者は台南出身の台北在住で、そこそこ有名なブロガー(ここ)らしい。すっかり変わってしまった生まれ故郷を訪ねながら、新旧が融合する現代の台南を語ろうという感じの内容のようだ(例によって通販の方法はこちら)。

 いささか醒めた言い方になるが、derorenは黄氏の個人的感傷にはあまり関心がない。deroren自身も故郷を離れて長いので、たまの帰省では似たような感覚を抱くけれど、それを口外するのはとても白々しく思える。所詮は逃げ出した者の戯言に過ぎないではないか、と。
 まぁそう言い切ってしまうと、感傷に浸りたくて旅に出る人すべてをバカにするようなものだけどね。
 ただ、題字を振發茶行の厳じいさんに書いてもらったり、どうにもあざとい体裁なのだよ。「古くて新しい街」台南で商売するぞって臭いが強すぎて、素直に推薦できない。ガイドブックは商売なのだから、言っても始まらないことだが…。

 余計な話はさておき、内容は老店を中心とした台南のお店の紹介と、いくつかの寺廟の話。寺廟の選び方は悪くないと思う(開隆宮など)。小吃の店も、一般的ガイドに載る店を避けて選んである(もちろん全く無名の店ではない)。
 お茶の店が奉茶雙全紅茶振發茶行というのは狙いすぎじゃないかと思うけど、これらの店を知らない人は、買って読んでも良いかもしれない。

 日本における読み物風台南ガイドといえば、渡辺満里奈『満里奈の旅ぶくれ―たわわ台湾―』 がある。そういう系統の本だと思えばいい。ただ、日本の旅行者が書くようなエッセイよりは、こちらの方がまだ深みはある。
 満里奈本は、台湾の新たな価値を日本国内で広めて観光客を増やすという、当時の観光局の施策が反映されていただろう(そうでしょ?、ゴーストライターさん)。対してこの本は、台湾人意識の高まりに伴う老街、老店ブームを背景とする。だからある程度の台湾文化史が必要とされる。
 その意味で、この本が伝えようとする空気は、台南未訪問者には理解しにくいかも知れない。「食尚玩家 台南玩味」辺りと一緒に読むといいのではないか…と思ったが、品切れのようだ。残念。


 余談だが、黄氏の感覚で面白かったのは、最近の地名変更(台南公園や湯徳章紀念公園など)も「台南の変化」と捉えていることだ。
 余所者のderorenにとっては、国民党が自分たちの偶像崇拝に合わせて名前を変えた場所が、多少はまともな名前に変わったという印象しかない(湯徳章はニュートラルとは言いがたいけど)。しかし国民党政権世代にとっては、どこもかしこもそれ系の名前で埋め尽くされた街が「幼い日の記憶」であるわけだ。
 考えてみれば当たり前の話だけどね。


※もう一冊紹介するぞ。derorenの親バカぶりにも呆れてくれ。

2011/05/15

台南ガイドブックの定番が新しくなったぞ(上旗文化『in hand 台南』)

上旗文化『in hand 台南』
 当ブログが推薦する台南ガイドブックといえば、上旗文化から出ている『in hand 台南』である。我々は2007年出版のもので旅をしたのだが、2010年12月に新版が刊行された
 はっきり言って、我々は現在進行形で(遂に顔出しとなった)tomopeeの世話におわれている。従って台南に出掛ける予定は立っていないけど、なんだか悔しいので通販で買ったぞ(例によって通販の方法はこちら)。

 なお、内容は何も変わっていないから、旧版をお持ちの人は買わなくて良いぞ(正確には、ホテル関係のページだけ変わったようだ)。
 元々このガイドブックは、台南に至る交通のデータが全く充実していない。従って、高鐵開業、さらに2011年1月の連絡線開業も、全く影響なし(連絡線のれの字もないゾ)。台南にどうやって行くかは、他で当たるが吉だ(高鐵台南駅から連絡線に乗るだけだ)。

 このガイドブックは、主要な寺廟と小吃店を組み合わせながら歩き回る旅行に向いている。いい加減な地図が多い台湾ガイドブックの中では、比較的正確な地図だし、小吃店も有名どころはだいたいおさえられている。
 台南初心者は、書かれた地点を巡るだけで十分楽しめるはず。初心者じゃない人は、当ブログや他ガイド、現地人ブログなどを補助として使っておくれやす。

 日本の旅行者がこの本を買う上でもっとも躊躇する点は、日本語で書かれていないことだろう。しかし心配しなくとも、台湾の漢字はある程度は意味がとれる。
 それに、この本に載ってる名所の多くは当ブログで紹介しているので、照らし合わせれば大丈夫でござるよ(書いてて気恥ずかしいのは気のせいだろうか)。
 そんなわけで、現地書店か博客來の通販で入手して(通販だと約1000円)、台南へ旅に出ようぜ! まだ乳児湿疹が残ってるtomopeeも、そのうち行くぜ!


 なお、台南のガイド本を他に二冊買っている。それらも順次紹介予定。
 恐るべきことに今回買った三冊は、すべて振發茶行が登場しているぞ。あの小さな店に客が殺到したら大変だ(一組ずつしか対応できないのだ)。

2011/03/18

旅行できる人は台湾へ行こうぜ

啓天宮
 災害は現在進行中。しかし全国一律にしぼんでいても、誰のためにもならない。
 かくいうderorenとhashiは、二世誕生直後という理由で旅行はできない。しかし特に西日本の人で、旅行が可能なのにためらってる人がいたら、こう言いたい。今こそ台湾旅行しなさい、と。

 まぁしかし、ちょうど去年の旅行記の更新が終わりかかった時期なので、気分転換しようにも書ける記事が見つからぬ(台湾と無関係の記事は書かないづら)。
 なので、見ると楽しくなれるような写真を載せてみよう。ポポポポ~ンとともだちがふえるかも知れないぞ(艋舺・啓天宮)。

小南天
 たのしいなかまに陰影を付けてみたぜ(小南天)。


 なお、こんなしょうもない写真加工とは別に、古い記事の増補は随時進めている。お客の多い記事を中心に、今後も続けていく予定。
 いずれは地域別の目次とは別に、たとえば鄭氏政権関係の目次とか、そういうのを作りたい。まほうのことばでポポポポ~ンとできたらいいねぇ(ああしつこい)。

2011/03/07

註生娘娘様の御利益

台北保安宮の註生娘娘
 去年の台湾旅行では、註生娘娘と臨水夫人を熱心に拝拝したderorenとhashiである。
 しかしそれぞれの寺廟の記事においては、あえてその辺の紹介をぼかしていた。それはなぜか? 拝拝する理由があまりにあからさまだからだ。

 そんなわけで昨日、神々の御利益を授かったわけでござる。予定日より二十日近く早かったけど、ともかく当ブログに三人目が登場のはこびとなった。三人で台湾旅行ができる日が、一日も早くやってくることを願うばかりだ。
 お礼参りは…、数が多すぎてどうしかものか困るな。代表していくつか選んだら、漏れた神様に叱られそうだ。

 写真は台北の保安宮。手元に台南の写真がないので、また改めて台南の御利益特集といきたい。

2011/02/04

ブログの多言語化は必要だろうか、他(雑談)

 bloggerの管理画面に「統計」という項目ができていることを、1月末に知った。
 さっそく見てみると、去年の5月からアクセス統計というのが始まっていたらしい(私の意志ではなく、bloggerが勝手に始めたことなので、実際の開始日は不明)。しかしデータとしては7月以降の数字しかないようだ。
 ともあれ、せっかくなので眺めてみたら、アクセスの国別統計があった。2010年7月頃から本日までの数字は、下の通りだ。

日本27,226 台湾3,361 アメリカ合衆国1,027 カナダ67 フランス65 香港51 大韓民国39 マレーシア37 タイ37 シンガポール35

 この数字には、実は謎の部分がある。というのも、この記事はデータを見つけた1月末に書きかけて放置してあったのだが、改めて表に出すためにデータを取りなおすと、韓国とシンガポールの数字が減っている(他はもちろん増加)。それぞれ1減っただけなので、大勢に影響はないのだろうが、いまいちどういうシステムなのか疑問がある。

 別途付けているアクセス解析と照らし合わせると、「アメリカ」の多くはproxyもしくはトロイの木馬の可能性が高い。台湾も一般的にはトロイの踏み台が多いらしいが、こちらはほぼ本物。つまり、だいたい訪問者の1割が台湾の人ということになる。
 もちろん台湾からといっても、台湾在住の日本語ネイティブがアクセスする場合も多いのだが、毎日確実に繁字体ブラウザの人が混じっている。載せている廟宇の中には、向こうのサイトでも稀な場所があったりするので、その辺の需要はそれなりに手堅いようだ。

 なので、ちゃんと中国語文を書ける力があれば、多言語化してみたいなぁという欲求もある。正直言って、今の語学力では厳しいけどね。
 本当は、中国語文で書くならむしろ京都のブログにすべきなんだよなぁ。どちらの需要が多いかなんて、考えるまでもないのだし。『都名所図会』を翻訳して紹介できたら面白そうだ。繰り返しになるが、今の語学力では厳しいけどね……。


 なお、当ブログはFC2とQLOCKのアクセス解析を付けている(FC2は一時期データが飛びまくったので、QLOCKを追加)。どちらも右メニュー内に設置しているので、数字が正確かは分からない(一般にはページ左上にタグを設置するものだ)。FC2はたまにアクセスの形跡がないのに拍手が押されていることがあったゾ。
 全般的にはFC2が一番数値が大きく、二番手がQLOCK、一番少ないのがblogger統計の模様。QLOCKは昨秋からなので比較できないが、FC2とbloggerは2万も違う。アクセス数が多いと嬉しい人はFC2解析がいいかも知れない。


 無駄話のついでに無駄話。
 南京町の春節は、やはり諸般の都合により行けそうにない。でもderorenは台湾成分を摂取したいので、春節が終わった後に一人で閑散とした町に繰り出す可能性大。
 それと、ブログの地図追加のついでで、googleマップ版のderorenのホ~ムペ~ジを作成中。何かのついでにしか更新しないので、役に立つ地図に育つかは微妙。というか、需要はあるのだろうか?

2011/01/22

地図を追加中(訂正あり)

 既に速報的な記事はあらかた書き終えたので、以前から懸案となっていた地図の追加を始めた。上のメニューの「紹介した店(地図あり)」と「台南の名所紹介記事」について、進めていく予定。
 現時点では、お店関係は推薦したい店を中心に載せてある。名所紹介は北区と萬福庵などわずか。一部はアバウトな表示になっているし、お店は移転したり閉店したりするので注意願いたい。

 というか、突然地図をつけようと思ったきっかけは、江水號ののれん分けを知ったからである(※移転ではないそうです。SlyFoxさん多謝)。
 大菜市の店を我々が訪ねたのは2009年8月だが、翌2010年5月に別の場所の店がオープンしたそうな。教えていただいた店のブログにはあの有名な老闆も写っているぞ。

江水號
 せっかくなので大菜市の店の写真を一枚(客は我々じゃないづら)。
 どっちの店にも行きたいなぁ。間もなくやってくる嵐の日々を考えると、とても無理だが……。

2010/11/25

皇爵大飯店(嘉義)

皇爵大飯店(嘉義)
 嘉義で泊まったホテル。日通ペリカントラベルネットで予約した。
 台鐵で嘉義入りし、翌朝はチェックアウトせずに北港鎮へ往復し、その後に高鐵嘉義へ向かうプランだったので、台鐵嘉義駅の近くというのが絶対条件。そして初めての街なので、ランクを落としすぎるのも不安……という感じで調べたら、ここが浮上した。
 ホテルを決めてから、予約方法を検討。公式サイトからのネット予約は準備中で、ペリカン(名前だけで、実質は現地丸投げの模様)の予約が比較的簡単だったので、ここで頼むことにした。
 ネット予約とはいえ、その場で空室確認ができないのはやや面倒である(週末に予約すると、返事は月曜日)。とはいえ、メールの応対は特に問題なかったし、実際に宿泊する際にも、代理店絡みのトラブルはなかった。
 首相大飯店を扱っていないのは残念だが、余所が扱わない地区のホテルが多いし、現地ツアーも扱っているので、興味があれば見たら良いと思う。

 前置きはこれぐらいにしておこう。
 嘉義駅からは斜めの中山路を少し歩いて、信号を折れるだけ。距離的には申し分ないが、この看板の文字を見て、一抹の不安がよぎったのは事実である。日本でビジネスホテルがこのフォントを使ってたら、一抹の不安では済まないぞ。

皇爵大飯店(嘉義)
 しかしまぁ、中は普通のビジネスホテルだった。ロビーはけっこう広い。
 フロントは時間帯によっては日本語のできる人がいる。まぁ最低でも英語は通じるし、トラブルが起きない限りは問題ない。朝5時のタクシー手配も大丈夫だった。

皇爵大飯店(嘉義)
 そんなわけで客室。
 ほぼ寝るだけなので、一番安い部屋にした(一泊7000円ぐらい。ペリカン台湾は料金がシンガポールドル表示)。首相大飯店よりは狭いが、別に窮屈というほどではない。ただし細かい所に問題があった。

皇爵大飯店(嘉義)
 特筆するようなものはないが、問題は窓際である。テーブルと椅子があり、奥には電気ポットなどの置かれた台が見えるだろう。そこでderorenは、日本の旅行客なら必ずやる動作をして、不信感をもってしまった。
 そう。カーテンを開けて、外がどうなっているか確認したわけである。

 外がどうだったか覚えていないが、カーテンの陰になっていた床は汚れていた。見えないところは掃除しないホテルなのだな、と了解した。
 そして翌日には、チェックアウトしていないにも関わらず清掃されてしまった。我々の荷物が置かれたままだったにも関わらず、だ。
 フロントの人たちには感謝しているが、このようなホテルを推薦はできない。

皇爵大飯店(嘉義)
 バスとトイレはこんな感じ。バスタブは深めだった。
 翌日、北港鎮から戻ってみたら、バスタオルの類も新しいものに取り替えられていた。呆れ果てたものの、まだ我々が宿泊中の部屋なので、遠慮なく使ったぞ。
 台湾のホテルは12時チェックアウトなので、午前中に出歩いてから、11時半ぐらいにシャワーを浴びて去るようにしている。もちろんここでも遂行したが、盗まれていないか確認しなければならないというスリルは、できれば味わいたくないものだ(ちなみに、何も盗られてはいないので念のため)。

 ここは我々の宿泊後に、観光局が二つ星認定したホテルである。二つ星はハード面での評価らしいので、それはまぁ良いと思うが、サービス面で合格点は出せない。
 まぁ便利な場所で安めでフロントは頼りになるので、上記の問題を我慢できる人にはおすすめする。我々にしても、もしも同じ条件で嘉義に泊まらなければならないのであれば、貴重品の自衛をしっかりした上で渋々ここに泊まるだろう。

 なお、我々は北港鎮に出掛けたので食べていないが、ここは朝食付きである。

2010/11/18

台湾で宿泊施設を選ぶ基準は?

 珍しく時事ネタ。
 昨日、京都のゲストハウスが旅館業法違反で摘発された。楽天トラベルに登録され、開業一年半で口コミが70件以上もあったが、無許可営業だったわけだ。
 その国の法律で必要とされるものを「コスト」として削れば、宿泊料金が下がるのは当然だ。しかしそれはフェアとは言えないし、無責任である。

 日本のすべてのゲストハウスがこういう状況というわけではなく、しっかり営業許可をとった施設もちゃんとある。
 まぁ摘発された所は、ゲストハウスを名乗っているが、口コミに書き込んでる客層を見る限り、格安ビジネスホテルを狙っていたようだ。
 で、ここに書くのは、じゃあ台湾ではどうなの?、という話。

 実は最近ネット通販で『大台北攻略完全制霸』というガイドブックを買った。これはかなり充実した内容で、台北ガイドとしてオススメしたいぐらいなのだが、一つだけ引っかかったことがある。各地区の宿泊ガイドに、必ずといっていいほどレンタルルームが載っているのだ。
 気になってそのレンタルルームのホームページを見たが、要するに賃貸マンションの一室を借りるわけだ。確かに安くはなるだろう。しかし、営業許可をとっているとはとても思えない。
 実際、交通部観光局でも注意を呼びかけている。「日租型套房」で強制わいせつと思しき事件が起きているといったことが書いてある。
 ホームページの写真だけ見ると、オシャレな部屋でしかも格安だったりするけれど、観光客が宿泊するにはリスクが大きいと認識しておくべきだろう。

 さて。
 台湾の「民宿」や「ゲストハウス」の大半は、営業許可をとっていないという話を聞いたことがある。個人的に情報収集した範囲でも、とても許可がおりそうに思えないゲストハウスを見かけるが、実際はどうなんだろうね?
 ちなみに、交通部観光局のホームページで「賓館」と入れて検索すると、それなりの数はヒットする。ただし「賓館」がゲストハウスである保証はない。というか、ゲストハウスではない可能性が高い。
 日本人が経営しているからといって、何かあった時に責任をとってくれない宿には泊まれない。その辺、ちゃんと許可を得ていることを明示して欲しいものである(営業許可をもらっているゲストハウスがあったら、今後の旅行の参考にしたいので教えておくれやす)。

2010/11/11

更新雑記

 さて、半年前の旅行記を書き続けているderorenであるが、台南編は残り少なくなっている。最近の更新箇所と、今後の予定をメモっておく。

●今後の予定(個別記事)
 台南編は開隆宮で大きなところは終わり。ただし東嶽殿と玉皇宮は今回訪問分を書いていないので、後日掲載する。どちらも台南の民間信仰ネタだし、速報性は問われないはずなので、皆さんが忘れた頃に長文で載る予定だ。土地公や註生娘娘についても特集記事を書くぞ。
 嘉義編は食べ物関係、北港編は5月6日の祭礼と進香団、朝食の記事を書く。載せたい写真はまだ腐るほどある。


●今後の予定?
 当ブログは、交通情報やホテル予約などを商売とする台湾ガイドの、不足部分を補完する意味合いで作られている。しかし補完しようにも、まともな観光情報サイトなりガイドブックが乏しいのも事実である(「台湾何とか」と名のつく情報ポータルサイトは、たいがい更新が止まっており役に立たない)。
 従って、旅行のトータルな情報をここで載せていくべきではないか、と考えることがある。ただしそういう情報の正確性を、一個人が保証できるわけはない。現時点では、モデルプラン程度で留めるつもり。
 なお、台南旅行者向け情報を大幅に追加したのは、そういう意向に沿ったものである。中途半端な増補だけどさ。


●最近になって書き加えた記事
 ウチの台南記事には、2009年5月に急いで書いたものが多い。当時は『台南歴史深度旅遊』などのガイドがまだなかったし、台湾についての知識も足りなかったから、今にして読み返すと恥ずかしい限りである。
 そこで、あちこち手を入れている。後にもっといい記事を書いた場所についてはそのリンクを加えたし、孔子廟は続編記事の公開に合わせて増補した。他にも以下の記事などに手を加えている。
総爺老街(台南市北区)
臨水夫人媽廟
擇賢堂

 検索で引っかかった古い記事だけ読まれるのが辛いので、今後もちょこちょこと書き替える予定。
 ちなみに、当ブログの一番人気はやはり台湾ネット書店の使い方記事。ほぼ毎日読まれているようだ。願わくば、そこから他の記事も見てほしいが、CDやDVDを求める層とウチの内容はたぶん噛み合わないんでしょうな。

TVBS
 写真がないと寂しいのでオマケ。
 台湾のテレビ局は日本のテレビ映像を使ってニュースを流したりするんだぜ。これをやれば、自分たちで取材しなくとも放送できるから安上りだぜ。というか、これはまだマシな方で、ユーチューブ映像をPC画面ごと放送するのには恐れ入ったぜ。

2010/07/28

観光局のホテル等級に異議あり!

 某タイヤ会社の本が一時的に話題になったように、何かのグレードを示すのに星の数を用いることは、日本でも珍しくはない。某タイヤ会社の本は販売不振との噂も聞くけど(京都版は全く話題にもならなかったなぁ)。
 しかし、台湾のそれは日本の比ではない。自称の数字に過ぎない「五星級」といった文字をそこかしこで見かける。というか、星の数も「六星」級ぐらいはざらにある。

 台湾旅行者にとって笑い事にならないのが、ホテルの等級だ。各ホテルが勝手に称している状況をどうにかしようと、交通部観光局がランク付けに乗りだしたという。
 つい最近、その途中経過が発表された。そこで発表されたのは建築設備面における一星・二星・三星ランクのホテルで、うち三星に分類された19ホテルは、さらに服務品質の審査を受ける。審査の結果によって、三星から四星、五星にランクアップされるらしい。
 ホテル一覧は、観光局のこの記事を参照。ここを見てびっくりしたのが、二星級に「皇爵大飯店(嘉義市)」とある点だ。ここは五月に我々が一泊した宿なのだ。

 はっきり言うが、ここが星二つなら台南の首相大飯店は星十個ぐらいでも足らない、というのが我々の感想だ。
 ロビーは広々としていて、フロントの対応も悪くはなかった。しかし部屋の掃除がなってない。カーテンの陰が埃まみれだったし、何よりもチェックアウトしていない部屋を勝手に掃除されるという、未だかつてない体験は忘れられない。
 二星級の判断基準はあくまで建築設備のみであり、服務は対象とされていない。従って、我々が抱いた不満は、元々考慮されていないわけだ。しかしホテルの等級は、まず服務でランク付けするのが筋ではなかろうか。

 台南でランク入りしたホテルはいずれも郊外に立地している。これらは比較的新しく建てられた点で、求める基準をクリアしたのではないかとも思われるが、そもそもこれらのホテルしか申し込んでいなかった可能性がある。
 いくら何でも、台南市内の主だったホテルが一つも入らないランクはないだろう。

 観光局の記事の最後にも、ホテルへ参加を呼びかける一文がある。全台湾のホテルがもしも参加したならば、「なんだ星二つか」という程度の話なのかも知れない。
 しかし現状では、我々が評価できなかったホテルが、「全台湾で40しかない星付きホテルの真ん中ぐらい」という説明になってしまうのだ。このままだと我々は、三星以上の19ホテルしか選べない。

 ……というか、何度も繰り返して申し訳ないが、服務品質を考慮しないランクなんて無意味だ。建築設備のみの評価で一星なんて、丸適マーク程度の価値しかないじゃないか。

2010/05/20

台湾旅行2010.5(概略) 一覧

 日を追うごとに長文になった旅行記。ガイドブックで調べ直す、といった作業は最低限に留め、速報として公開した。
 ここに登場する寺廟やグルメや出来事を、今後は個別に紹介していく。そういう意味で、旅行記自体がブログの目次みたいなものになるだろう。
 最終日の記事にも書いたように、記事のリクエストがあれば、可能な範囲で対応する予定。たぶん最終日の内容辺りは、順番に書くとお盆になっても書き終わっていないはず。夏の旅行にすら間に合わないぜ!(自慢することか)

台湾旅行2010.5初日
 出発日の午後からいきなり台北を満喫。迪化街などを巡り、牛肉麺、占い、マッサージ、夜市まで。

台湾旅行2010.5二日目
 台北の艋舺(萬華)地区をしらみつぶしに巡る。夜はまた夜市へ。

台湾旅行2010.5三日目 前半
 朝は台北、そこから台湾高鐵で嘉義、さらに北港鎮へ。媽祖生誕の祝祭空間に雪崩込む。

台湾旅行2010.5三日目 後半
 北港鎮での午後。朝天宮の熱気を感じ、しっかり飯も食い、夜に嘉義→台南と移動。

台湾旅行2010.5四日目 前半
 台南初日。牛肉湯初体験、そして謎の麺屋へ潜入を果たす。

台湾旅行2010.5四日目 後半
 台南初日。大天后宮の祭礼見学から、市内を巡り、保安宮近くのグルメ、最後は夜市。

台湾旅行2010.5五日目 前半
 台南二日目。台湾的ハンバーガーから西華堂、豆花。

台湾旅行2010.5五日目 後半
 台南二日目。食べ歩きと拝拝の繰り返し、そして厳じいさんとの再会。夜に嘉義へ移動し、しっかり飯は食う。

台湾旅行2010.5六日目
 最終日。早朝から北港鎮で祭礼を見学、ついでにグルメ。嘉義でもグルメ、そして帰国へ。


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2010/05/19

台湾旅行2010.5六日目(概略)

 記憶が鮮明なうちに執筆中の2010.5旅行概略。とうとう最終回である。

 予定通りに起床。時刻は4:50だ。ギリギリまで寝ていたいので、30分でタクシーに乗れるよう、準備は前日に済ませてある。hashiの化粧は、間に合わなければ車内ですればいいやという感じである(どうせ化粧してもすぐに真っ黒に汚れる)。
 ホテルはチェックアウトせず、荷物は部屋に置いていく。従ってホテルには12:00までに戻ることになるが、そもそも今日は最終日なので、13時過ぎには高鐵嘉義から新幹線に乗るのだ。タクシー代がかさむ以外は何の問題もない。
 嘉義のホテルから北港朝天宮までは30分弱で505元。行きと帰りで経路が違ったにも関わらず、全く同額だった(5元オマケだったのも同じ)。
 バスはもちろん安いが50分近くかかるし、そもそも朝5時には運行されていない。日本ではあり得ないほどタクシー代が安い台湾で、空港と関係なく500元分も乗るのはかなりのことだが、1500円で時間を有効活用できるのだから、どんどん乗るべきだな。

朝6時前の北港朝天宮
 日の出前の朝天宮は、門前はひっそりとしていたが、中は既に式典の準備が整っている。豚と山羊が飾られ、左右には来賓席も設けられていて、先日とは全く違う雰囲気だ。
 来賓の意味が分からないのか、どっかと座ってカメラを構えている西洋人の夫婦と、傍若無人に写真を撮りまくる中年の男女(夫婦かどうかは知らん)、そして我々などは、この場においてイレギュラーな存在だろう。だが朝天宮の関係者は、気にする風もなかった。
 おそらく毎年、カメラ中高年(ちなみに我々は「中年」ではないつもりだっ!)は一定数いるだろう。そして、そもそも撮影に対する拒否反応がないのだろう。

朝天宮の式典
 朝6:00から始まったのは、媽祖の生誕を祝う式典である。どこまで近くで見れるだろう……と思ったら、中で撮れと合図された。線香を持った人は拒絶で、カメラの人はウェルカムだった。まぁ線香持った人は間違いなく式典の障害になるので仕方ないのだが(式典が終わるまで、中央の祭壇での拝拝はできない)。
 式典は、一人の女性が何度も媽祖を拝んでは戻るという、わりと単調なものだった。上の写真にも見えるこの女性は曾蔡美佐。国民党員だ。県長ではなかったので訂正する。すまぬ。

 県長じゃないとすると、あんまり値打ちがないなぁ。

門前の進香団
 音楽が奏でられながら行われた式典が一時間で終了すると、朝天宮は一気に喧噪に包まれる。拝拝の人々がなだれ込むだけではない。門前では各地の進香団が、式典が終わるのを待っていたのだ。
 この日の進香団は、数日前の比ではない多さ。門前の道は進香団渋滞が起きている。一つひとつが百人を超える大所帯で、しかも門前でやることやって中に入るから、なかなか進まないわけだ。
 爆竹もパワーアップ。箱単位の爆竹、ロケット花火に加えて、空砲の轟音だ。正直言って恐怖を感じるほどの凄さである。

門前での童乩
 童乩の舞、獅子舞、そして隈取りした子どもの舞と、見所も多い。暴力的なパワーを感じる進香の様子は、たぶんyoutubeにいっぱい上がっているけれど、リアルに体験しないと伝わらないだろうなぁ。

老等油飯
 そうこうしているうちに8:00を過ぎた。進香団は引きも切らないので、とりあえず飯にしようとぶらつく。そして老等油飯を発見。店というか屋台以外の何者でもないが、確か「食尚玩家」で紹介されていた。
 頼んだのは油飯、麺線糊など。周りの客がみんな両方頼んでいたので、郷にいればの精神で頼んでみた。油飯は檄ウマ。麺線糊は、まさしくそうめんをとろとろになるまで煮込んだもので、いかにも朝食という感じだ。胃に優しいので、一緒に頼むのが正解だ。
 それにしても、席で食べる人以上に、外帯(テイクアウト)が多い。狭い街頭で手際よく何人分も詰めていく老板娘に感心しながら最後の朝食を食べた。

ブラバン付き進香団
 北港でのタイムリミットは10:00過ぎ。見るべきものが多すぎて、結局10:20ぐらいまで街をうろうろして、タクシーを探す。
 数日前の夜は嘉義客運バスターミナル方面で見かけたので、そちらへ向かったらあっさり発見。「嘉義中山路」と、ホテル名を書いたメモを見せて乗り込んだ。
 するとなぜかタクシーは、反対方向にのろのろ運転。なんのことはない、嘉義まで行きたくないので他のタクシーまで連れて行かれたのだった。午後に用事でもあったんだろうか。
 まぁ我々には実害がないので構わないけど、500元を蹴るとは勿体ないことをするなぁ、と思ったわけである。

 皇爵大飯店には何事もなく到着して、部屋の鍵を受け取る。
 ちなみに出かける際に、チェックアウトではないとはっきり伝えてあったし、あっさり鍵を渡したのだからフロントも分かっていたはずだ。
 が、なんと部屋のドアが開いている! 中に入ったら、ベッドメイクされている! チェックアウトされてない部屋をベッドメイクしてどうするんだ!
 そもそも荷物を置きっぱなしなのだ。幸い、目に見える形で荷物が減ったりはしていなかった(パソコンの中身を覗かれたかは不明)。とはいえ、ちょっとこの対応は信じがたい。
 フロントの人はわりと親切で好感度も高かったのだが、このホテルはもう利用しないだろう(部屋の隅がけっこう汚れていたりするし、メンテナンス全般に難があるようだ)。

郭家雞肉飯
 動揺したものの時間がない我々は、急いでシャワーを浴びて荷造りして、11:30にチェックアウト。
 そこから巨大な荷物を背負ったまま噴水まで歩き、さらに少し歩いて郭家雞肉飯へ(たぶんホテルから10分程度)。昨夜の晩飯の後に、慌ててネットで調べた店だ。ブログでの評判が良くて徒歩圏内のここが、台湾最後の食事先となった。
 そして、郭家雞肉飯は大当たりだった。雞肉飯は噴水雞肉飯のように油っぽさがなく、こちらの方が上だ。一緒に頼んだ魯肉飯(雞肉)や糯米大腸もうまい。場所も分かりやすいし、嘉義駅から歩いても15分ぐらい。オススメだ。
 食べ終わって、向かいの客中歇というスタンドで珍珠奶茶を買って、噴水前でタクシーをつかまえて高鐵嘉義へ。予定より一本前の新幹線に無事に乗車し、空港では暇をもてあますほど時間があった。
 なお珍珠奶茶は、空港までの飲料を確保するつもりで買ったのだが、タクシー内でhashiにガブガブ飲まれてしまい、高鐵嘉義駅までに無くなってしまったゾ(うまかったけどさ)。その後に買った無糖の烏龍茶は長持ちしたわけで、暑い台湾では糖分が大事だと実感した。

 空港ではいつも本屋を覗く程度。今回は何かないかなーと眺めたら、なんと『食尚玩家』の台南特集「台南玩味」を発見。もちろん購入した。
 この台南特集は、伝統と現代という感じの内容で、非常に良い。『小西門』の作者の人も登場している。そもそも、あの本が特集させたんじゃないか、という気もする。『小西門』ともどもオススメである。

 帰りのキャセイパシフィック航空564便は、良く揺れた。機内食が離陸後一時間以上配られなかったほどだ。
 ところが、スペシャルミールを頼んでしまった我々の分だけは、早々に運ばれてきた。周囲ににおいだけまき散らしながら、しかもすごい揺れのなかで食べることになった。
 なお、この便の座席は事前にオンラインチェックインで指定した席とは違っていた。というか、機体そのものが違っていたので、同じ席になるわけがない。これって事前に分からなかったのかねぇ。「事前」ったって二日前なわけで。
 まぁともかく、台北・北港・台南の神々の加護もあって、無事に日本に帰国した。今回は空港で食事もせず、まっすぐ帰宅。我が家に戻ったのは22:30であった。


※以上で全日程のおおざっぱな紹介は終了。とんでもない日程であったことはお分かりいただけたと思う。
 5日目後半でも書いたように、個別の記事を早く書いてほしいというリクエストがあれば、できるだけ応えるはず(他人事のように言ってみる)。写真も出し惜しみしているので、知りたいことがあれば遠慮なくどうぞ。
 ただし媽祖関係は、抜き出して紹介するのが難しいので、たぶん順番通りとせざるを得ない。いずれにせよ、この記事の内容は順番通りならば数ヶ月先に掲載される。気の遠くなるような話だなぁ(とりあえず今は現実逃避しておきたい)。

※最終回を記念して、ランキングのバナーも大きく張ってみる。
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台湾旅行2010.5五日目(概略)後半

前半はこちら

 振發茶行から向かう先は清水寺。もちろん京都の寺とは関係がなく、清水祖師を祀る廟である。その門前には萬川號と並ぶ肉包の有名店の禄記もあるので、さぁ食べくらべだ……と勇んで歩いたが、なんとここも休業。しかも昨日と今日が休業だ。阿憨鹹粥と同じパターンなので、何かあるのかなぁ、と清水寺へ。
 「寺」という感じのしない本堂はそもそも工事中で、本尊はそばの建物に待避していた。台南は方々が工事中だ。日本統治時代の建物や神農街のような街並みには、ある意味の選挙対策として公費が投じられているわけだが(なお許市長は候補者選定で敗退した)、こうした廟宇も補助金があるのかな?
 總趕宮みたいに寄付を呼びかける所もあるので、よく分からないけれど。

 そこから開山路を歩き、馬公廟、臨水婦人媽廟を訪問する。臨水婦人媽廟では、去年訪問した時に出産祈願の祈祷らしきものを見たので、今回も……と思ったら、ここも工事中。拝拝はできるし、おばちゃんが祈祷はしていたけれど、ずいぶん狭くなっていた。
 さて、臨水婦人媽廟の向かいは延平郡王祠である。二人とも全く関心はなかったが、オウコチョウが咲いていたので撮影。ついでにトイレを借りたりして、そのまま境内をぶらつく。
 中にはちょうど日本人観光客の団体がいた。かなり大人数で、四つぐらいに分かれて回っていくのを、しばらくの間観察する。日本人観光客は、記念写真を撮ることもなく整然と見学を続けていた。
 団体客のなかで鄭成功を知っていた人がどれほどいるかは分からないが、信仰と無縁の「祠」は、わざわざ遠くから訪れるほどの価値がないと思う。ここは地元人が子どもを連れて遊ぶ公園である。

 そうして道路に出たら、見るからに怪しい人々がいた。どこかの学生が、たぶん絵画の構図を演じているようで、自分たちでしきりに写真を撮っている(内輪で楽しんではいかんだろ、とも思うが)。日本人観光客は図々しいので、混じって写真を撮った。台南で日本人観光客の評判が落ちていないことを祈るぜ。
 しかしこのパフォーマンス、歩道を使っていたので、ゲリラ的なものだったのかも。けしからんので、どんどんやるべきだ。

開山路で見かけた犬
 そこから馬公廟方面へ。廟のそばには友誠蝦仁肉圓がある。ここは一部の日本語ガイドブックに載っている店だが、地元民の評価は武廟肉圓(リンク先は去年の記事)らしいと聞いて今までは割愛していた。しかし一度ぐらいはエビ入り肉圓を食っておこうと、ここで入店。
 日本語ガイドブックに載ってるとはいえ、日本語が通じる気配はなかったが、ともかく蝦仁肉圓と香菇肉羹(椎茸と肉のとろみスープ)を頼む。肉圓のQQ感は武廟肉圓の方が上。とはいえ、あちらは考えようによっては「固い」わけで、甲乙はつけがたい。香菇肉羹も普通にうまいスープだし、じゅうぶん満足の味だった。

いつも花いっぱいの府中街
 そこから人通りの少ない府中街へ。しばらく歩いて、適当に路地に潜ってみる。目的地は永華堂だったが、例によって適当だったので一本通りを間違えていた。まぁすぐに見つかったからいいけど。
 永華堂では、おばさんに話しかけられた。最初、ずっと「國語」で話しかけてくるのを、しばらく黙って聞いていた。どこまで理解できるだろうと試してみたかったわけだ。結果、全然分からないので(とほほ)日本人である旨を説明。すると、今後は英語で解説を始めた。
 英語もロクにしゃべれない我々なので、状況はさほど変わったわけではない。ただ、永華堂の由来についてしゃべっている、とは理解できたので、手元にあった陳永華の解説のコピーを見せたら、これこれ!と頷いてくれた。
 それにしても、我々は京都の寺院で台湾の人がうろうろしている時に、寺院のことを教えてあげようと思うだろうか? 日本語が通じないので英語で解説を試みるだろうか? 自分たちの神様として信仰されている陳永華は果報者でござるよ(なお彼については金傭『鹿鼎記』を読めば、やや間違った知識とともに知ることができる)。

孔子廟のリス
 再び府中街に出て、そのまま孔子廟へ。「鶴瓶の家族に乾杯」の冒頭、鶴瓶と鈴木杏が出逢った場所だが、有料部分は去年見たので、リスを眺めた程度。
 そこから台南神社跡の公園を抜け、莉莉水果店で野菜ジュースと豆のかき氷を食す。ここのシステムはまず空いている席に座り、店頭に置いてある注文用紙に席の番号と注文する品を書いて、店頭で精算する形。あとは席で待っていれば運んで来てくれる。なかなか合理的なシステムである。
 ここはうまいだけでなく安い。裕成水果の半額程度じゃないかと思う。この日もお客でいっぱいだったが、これなら流行るはずだ。

孔子廟の近く
 孔子廟方面に戻り、路上で将棋らしきものを楽しむ人々を眺めつつ(上の写真はプライバシー保護のためではなく、最初からぶれている)、ぶらぶらと湯徳章紀念公園の円環へ。あとは最後の目的地、開隆宮を巡ってホテルに戻る日程だ。
 十六歳になったらお参りする宮として有名な開隆宮だが、逆にいえば十六歳とは縁のない我々なので動機に乏しい。それが今まで訪問しなかった理由であった。が、諸事情あって今回は拝拝。呉園からほど近いこの廟で、台南観光の日程を終えた。
 あとは、とぼとぼと首相大飯店まで歩き、預けてあった荷物を受け取る。一昨日歩いたばかりの台南駅までの道のりは、夕暮れ時なので寂しい。また台南に来れるといいなぁ。

 台南から自強號で向かう先は嘉義。まさに一昨日乗ったばかりなので、道中は何の問題もなし。まぁ40分しかないから、問題は起きようもないか。
 強いて問題と言えば、我々の前に座っていた女性の僧侶が、車中で電話したことだ。いや、電話は許されている行為なので、非難しているわけではない。なぜか電話の時だけ、たどたどしい日本語になったことに驚いたのだ。
 残念ながら対面でもない僧侶と話す機会はなかった(僧侶二人でずっとしゃべっていたし)が、意外なところで日本語を耳にするものだ。

 嘉義駅から皇爵大飯店までは、荷物が軽ければ5分程度。駅前の地下道がどうにも面倒で、時間を食う。台南駅前もそうだが、駅前が歩行者に優しくない印象(歩行者に優しくないのは、どこでもそうか)。
 チェックインは20:00頃。とりあえず部屋を確認して、荷物を置いてすぐに外へ出る。晩飯を食わねばならない。
 晩飯の店は、噴水雞肉飯にした。もっとうまい店があるという情報もちらっと読んだ記憶があったが、ほとんど嘉義について調べてなかったので、とりあえず有名店という選択であった。
 ホテルから噴水の円環までは10分ほど。アーケード街はメガネ・時計・宝石の店がやたら目立つ。この通りはそういう場所なのだろうか。

嘉義の噴水広場
 噴水雞肉飯はやたら奥に長い店だった。客が少ないのが気になったが、ともかく入店して雞i絲飯、紅糟肉、苦瓜湯などを注文。ここは指さし注文も難しいので、筆記になった。ちなみに、筆記で伝える時は、できるだけ文字を大きく書くと良いゾ。
 雞絲飯はほぼ予想の範囲内の味だったが、じゅうぶんうまかった。ただし、ちょっと油っぽい気はする。苦瓜湯と一緒に食べると、その辺は気にならなくなった(苦瓜は相当に苦いぜ)。紅糟肉は二人で奪い合いになるほどうまい。オススメ。
 雞肉飯は明日も別の店で食べくらべしよう!、と心に誓って、すぐにホテルへ戻った。

 部屋に戻ったのは21:00より前。通常ならば、夜市でも行くかという時間だが、今日はシャワーを浴び次第就寝というスケジュールだ。
 明日の起床は、なんと4:50。5:20にはタクシーに乗り、北港朝天宮に行く予定である。嘉義への宿泊は、6:00からの祭事に間に合わせるためだけにあったのだ。

※いよいよ残りは最終日のみ。もうほとんど書いてあるよ。
 なお、個別の記事は初日から順を追って掲載予定。「ここを先に紹介してくれ」とリクエストがあればコメント欄にどうぞ。