2009/05/10

阿堂鹹粥(台南市中西区)

阿堂鹹粥
 西門路と府前路の交差点は小さな円環となっていて、いくつか小吃の有名店がある。府前路をさらに隣の海安路まで歩けば、さらに小吃店だらけ。まぁ台南はどこにでも有名店があるけれど、この辺は要チェックな場所である。
 ただしここはすぐ近くに観光名所があるわけではない。西門路をまっすぐ下れば台南新天地(新光三越)。府前路を東に行けば孔子廟。なのでここからスタートするなら、次は孔子廟という計画を立てた。ちなみに立てたのは前日の夜だ。

阿堂鹹粥
 阿堂鹹粥まではタクシーを使う。どうせ市街地南部までは移動するのだから、思い切って乗ってしまうのが一番だ。
 写真は「魚皮粥」と頼んだもの。実はメニューになかったが、70元。サバヒーの皮と細かい身、それとカキが入っている。サバヒーの腸(針金みたいだ)が出てきて、相方はちょっとびびっていたぞ。

※追記 ここの名物は、サバヒーではなく土魠魚の鹹粥である。訪問時にはよく分からないまま食べている。

阿堂鹹粥
 こちらは魚肚粥。なんと110元だ。台南の物価も確実に上昇中のようだ。この粥にはサバヒーの立派な身の他に、カキ、そして焼いたサワラの身も入っている。まぁ値段相応に豪華ではある。
 サバヒー粥は言うまでもなくうまい(ニンニクがややきついけど)。ここの粥も難なく平らげたわけである。さらに、ここにも例の豆辨醤が置いてあって、淡白な身に合うのなんのって。すっかり豆辨醤に魅せられた我々は、どうにか入手出来ないものかと探り始めるのであった。

 なお、店は阿憨鹹粥より狭い。しかし客の数は多いので、注文してもなかなか食べ物がやって来ない(ここは席についておばちゃんにオーダー、物が来た時に精算)。なのに心細くならなかったのは、目の前のオッサンがしびれを切らしておばちゃんに文句を言っていたからだ。その人は我々よりも先客で、しかも観光客らしかった。地元民でも、うるさい客は毎日うるさいんだろうが。
 やがてそのオッサンが満足げに去って行った席に、地元のおばちゃんが座った。その人は見た目の迫力もなく、ごくおとなしそうなおばさんであった。
 しかし彼女は魚頭を頼み、そしてみるみるうちにサバヒーを解体していった。その鮮やかな食べっぷりに、相方は一時見とれてしまったほどだ。まぁそれでも、所詮は魚の頭。魚の食べ方なら自分も自信があるから、今度はチャレンジしてみようと思う。おばちゃんと対決だぜ。

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