当ブログは、derorenが体験した場所だけを紹介している。従って、台南情報にはムラがある(具体的にいえば成功大学周辺など)。
その気になれば手持ちの資料だけでも、その辺のガイドブックより詳しい紹介が可能だけど、体験していない内容を書くのは信頼性に欠けると思うので、書かないことにしている。
もちろん、おのれの「体験」を無条件に信頼しているわけではない。というか、ウチを含めて、「体験」などそれだけでは何のアテにもならないのだ。
本気で知ろうという努力を伴わない体験記なんて、未訪問者のコメントよりも価値がない。そうは思いませんか?
世の中の旅行記にケンカを売るのはほどほどにしておくとして、体験した場所だけを紹介する場合、情報量が致命的に少なくなってしまうのが宿泊情報である。
derorenらは、台南では首相大飯店の決まった部屋にしか泊まっていない。従って、首相大飯店の全容すらよく分からなかったりする。まぁビジネスホテルの全容を一宿泊者が把握できたら、それはそれで問題あるけどさ。
台南旅行者にもそれぞれ都合はあるので、首相大飯店を選ばない人も当然いるだろう。derorenとしては、自分が首相大飯店を贔屓にする理由は示したので、あとは各自の判断で宿泊先を選べばいいのではないかと、ごく当たり前のコメントをしておく。
ただし、泊まるべきではないと考える「宿泊施設」もある。
少なくともderorenは、台湾政府の観光局が勧めない施設には、やはり泊まらないことを勧める。
覚悟の上で利用した当人が、どんな事件に巻き込まれようと、それは知ったことではない。しかし、結局は台湾観光全体に悪影響が及ぶのだ。自己責任といって済まされはしないだろう。
観光局が、絶対に宿泊しないよう呼びかけているのが、いわゆるレンタルルーム(日租套房)である。
要するにマンションの一室をホテルの部屋のように使うもので、小綺麗なわりに安い。台湾で出版された一部のガイドブックには、広告が載っていたりするので、合法的な宿泊施設のように見えるが、許可されてはいない(というか、無許可で開業できちゃうのよね)。
誰も監視していないマンションの一室なので、セキュリティに問題がある。そもそも部屋の合い鍵を使って、宿泊客が暴行されたなんて事件もあったらしいゾ。
台湾といえば、20年ぐらい前に女子大生が高雄で殺されて、ワイドショーのネタになったなんてこともあった(とんでもない映像が流れたことで有名だ)。
一人旅の人間が「台湾の人はみんな親切だ」と無防備に行動すれば、どこに泊ろうと深刻な事態に至る可能性はある。
レンタルルームはまぁ、たまたま出会った人の家よりは安心だろう。しかしリスクが増えることにかわりはない。既に一部業者は日本語サイトすら作っているけど、絶対に泊まるべきではない。
同じ理由で、ゲストハウスも勧めたくない。
ゲストハウスにも、営業許可の出ている施設とモグリがあるらしいから、モグリは論外(日本人経営でも怪しいところがある模様)。
その上で、盗まれてもいい荷物しかないなら、使ってもいいのかも知れない。ただしderorenは、火事になったら逃げられるだろうか?、とかいろいろ考えるので、泊まるつもりはない。窃盗のように明確な犯罪はさておき、寝たばこといったリスクについても、見知らぬ宿泊者のモラルに頼るしかない場所なんて、誰が利用するものか。
ちなみに、日本のユースホステルは何度か利用している。ユースとゲストハウスは、似ているようで全く別物だ(ユースは沢山の窮屈な規則によって秩序を維持している)。
施設の管理者次第では、ゲストハウスもそれなりの秩序は保たれるかも知れない。が、ろくな噂を聞かないゲストハウスを幾つか知っているので、辛口になっている。真面目に経営している人には申し訳ないが、まともな取り締まりのない台湾では、悪貨が良貨を駆逐するのも当然だと思う。
営業許可が出ていても、本音をいえば避けたい宿は沢山ある。それは建物に対する信頼性の問題である。
名前は出さないが、台北駅近くの某ホテルは、以前は非常に汚い安宿だった。しかし、大規模な改装によって、そこそこの値段の施設に生まれ変わっている……とだけ書けば、ポジティブに捉えることもできよう。
しかしそのホテルは、大きなビルの一角で営業している。従って、改築工事がビル全体の強度にどのような影響を与えたかは定かでない。いや、恐らくは悪影響を及ぼしたのではないかと疑っている。
derorenとhashiは、1980年以前に建てられたマンション(1981年に耐震性の基準が厳しくなった)に住むのが嫌になって引っ越しした経験をもつ人間だ(現在の住居は1997年完成)。
まぁ数年前の某A歯事件で、日本の少なからぬホテルが営業停止に追い込まれたように、完成年度や外観だけでは強度なんて分からない。けどまぁ、素人でも推測可能なリスクぐらいは避けておきたいでしょ?
……と、ここまで読んだ奇特な皆さんは、まだ記事のタイトルに辿り着かないと苛立ちを隠せないのではあるまいか。リアルなderorenを知る者ならば、本題をなかなか言わない悪い癖が出ていると御立腹だろう。
そろそろ種明かしをすると、タイトルの叫びは、最近購入したガイドブック『大台南72小時 這様最好玩』(墨刻出版2010.11)に対するものなのだ。
このガイドブックには、合併した大台南市を二泊三日で旅行するプランが紹介されている。旧台南市内に関していえば不満もあるが、ライトなガイドブックとしてはそれなりの内容となっている。
しかし、derorenとしては二つのポイントに突っ込まざるを得ない(要するに推薦できないので博客來のリンクも貼らない)。
ツッコミポイントの一つ目は、巻末に見開きで載る台南市長のメッセージである。この「台南市長」は現在の大台南市の市長ではなく、民進党の候補者選びで負けてしまった旧台南市長だったりする。
大台南市を紹介するガイドブックで、出版翌月に退任する旧市のアンタがなぜしゃしゃり出ているのかと言わずにはいられない。いや、確かに出版時点での「市長」はアンタしかいないけどさ(derorenは赤嵌楼で長々とスピーチを聞かされたので、出しゃばりなのは織り込み済み)。
そしてもう一つが、日租套房の問題だ。
この出版社のガイドブックは、以前に買った台北のものでも日租套房だらけだったが、このガイドもグレーゾーンもしくは真っ黒な施設が載っている。最近流行りの、民家を改造したタイプの宿泊施設も沢山紹介されているけど、これは許可を受けているのだろうか?
そんな疑問を抱きつつページをめくった最後が市長の顔なのだから、タイトルの台詞を吐きたくなるのも当然ではないか!
観光局の注意喚起とは裏腹に、大台湾旅遊網のような旅行ポータルでも日租套房は肯定的に扱われている。
台中市が日租套房査察小組を作って取り締まるというニュースも流れているが、これも営業を停止させる方向ではなく、どちらかといえば安全という御墨付を与えるためではないかと思われる。
まぁそもそも、台中というヤクザな街の話なので、真面目に取り締まるとも思えないけどネ。
結局、derorenとしては「やっぱり宿泊はやめた方がいいのでは」としか書けない。自分が避けたい施設を推薦するのは不誠実なので、ね。
2011/06/11
最強の小吃辞典『慢食府城 台南小吃的古早味全記録』

予防接種の注射も何のその。tomopeeは、まだ見ぬ台湾を夢見る3ヶ月だ。航空料金が安いうちに(乳児でも無料ではないが)旅行する魂胆だろう?、と陰口をたたかれないように、じっくりプランを練らねばならんなぁ。
※現時点ではっきりしているのは、8月末までの出発はない、ということ。てなことで近況報告終わり。
王浩一『慢食府城:台南小吃的古早味全記録』(心靈工坊2007.6.26)は、台南の小吃を七つに分類しつつ紹介する内容。例によって通販の方法はこちら。
「節令祭饌篇」では、台南の年中行事で食べる料理を、春節、上元……と取り上げる。そして、関連する食べ物を扱う有名店を紹介している。「伝奇麺食篇」は担仔麺などいわれのある料理を紹介、「経典米食篇」は伝統的な米食…といった感じで、台南の多彩な小吃を知ることができる。
牛肉湯など漏れもあるが、数量的には最強の部類といえる。
もちろん堅苦しさは全くない。料理によっては簡単なレシピも分かるし、台湾の料理に興味のある人も楽しめるだろう。
地図も観光地と小吃店が網羅されており、かなり使える。ただし実際に使用する場合は、コピーをとるのが無難だ。
そもそもこの本は写真たっぷりな代わりに重いので、街歩きで持ち歩く用途には向かない。旅行前に計画を立てるために利用し、地図のコピーだけ持ち歩くのが妥当だろう。
このガイドは、私が買った時点で44刷を重ねているので、かなりのベストセラーである(少しずつ刷ってるんだろうけどね)。
台湾=台北な人には、府城小吃のポテンシャルを知る良い本だと思う。オススメだ。
2011/05/18
台南食べ歩き観光客は必読。『24hrs 吃在台南』

三冊の台南ガイド本を紹介するシリーズ、いよいよ最終回だ。tomopeeは右手をバタバタ動かすので、頬にすり傷がついている。相変わらず、本には全く関心がないゾ。でも将来は、これぐらいの本ならスイスイ読めるようになるはずだゾ(ああ親バカだ)。
Darkbringer『24hrs 吃在台南』(晴天出版社2011.1)は、眠らない街台南の小吃を、それぞれの営業時間で並べたガイドである。もちろん牛肉湯から始まっている(最後の数軒は24時間営業だけど)。
例によって通販の方法はこちら。
サブタイトルに「台南人的隱藏版美食地圖」とあるように、一般的ガイドブックに載らない店が多いのも特徴。我々が訪問した店は阿堂鹹粥、無名豆花、そして振發茶行(リンク先は初回訪問時の記事)しかない。まぁ機会がないだけで知ってる店は、松仔脚など他にも数店あるけどね。
前回取り上げた黄小黛『散歩阮台南』よりもさらに文字は多め。ただしそれぞれの店や料理について、丁寧に説明されている。時間をかけてでも読む価値はある。
著者Darkbringer氏は「某外商公司技術經理」と名乗る台南人である。ハンドルネームのまま出版するというのが、いかにも今どきだなぁと思わなくもない。しかし内容を読むと、薄っぺらいブログモドキの文章ではなく、そこそこの教養に裏打ちされたものだ。あまり若くなさそうだ。
海安路が芸術街になったきっかけは、かつての市長による乱開発だったとか、そういう歴史を軽くおさえておける点は良い。神農街を語るのに先斗町を出してきたりとか、京都に住む者にとってもなかなか興味深い部分がある。
著者のブログの2011.5.17時点のトップ記事が福島原発だったりするのもね。
お気楽な小吃の旅だって、台南が背負った歴史を知っていた方が断然楽しい。老店は古さを演出しているのではなく、本当に古いのだ。そういう深みに触れるガイドブックとして、derorenはこの本を推薦する。
台南人にしか書けないガイドブック、そこに価値があると思う。
※D氏の福島原発記事の絡みで、いろいろ書いた内容もあるのだが破棄。ウチは安っぽく政治を語るブログではなく、台南観光ブログだ。その辺の一線は越えないでおきたい。
2011/05/16
台南出身者によるガイドブック 黄小黛『散歩阮台南』

tomopeeはちょっとご機嫌だ。残念ながら、隣の本を読んだからではないけどね。将来は華語を自在に操れるようになってくれ。
2011年5月に出版されたばかりの黃小黛『散步阮台南』(上旗文化)は文字多めで、観光ガイドとエッセイの中間的な書物だ。従って、前回取り上げた『in hand 台南』よりもハードルは高い。台南ガイドの一冊目なら、『in hand 台南』を薦める。
著者は台南出身の台北在住で、そこそこ有名なブロガー(ここ)らしい。すっかり変わってしまった生まれ故郷を訪ねながら、新旧が融合する現代の台南を語ろうという感じの内容のようだ(例によって通販の方法はこちら)。
いささか醒めた言い方になるが、derorenは黄氏の個人的感傷にはあまり関心がない。deroren自身も故郷を離れて長いので、たまの帰省では似たような感覚を抱くけれど、それを口外するのはとても白々しく思える。所詮は逃げ出した者の戯言に過ぎないではないか、と。
まぁそう言い切ってしまうと、感傷に浸りたくて旅に出る人すべてをバカにするようなものだけどね。
ただ、題字を振發茶行の厳じいさんに書いてもらったり、どうにもあざとい体裁なのだよ。「古くて新しい街」台南で商売するぞって臭いが強すぎて、素直に推薦できない。ガイドブックは商売なのだから、言っても始まらないことだが…。
余計な話はさておき、内容は老店を中心とした台南のお店の紹介と、いくつかの寺廟の話。寺廟の選び方は悪くないと思う(開隆宮など)。小吃の店も、一般的ガイドに載る店を避けて選んである(もちろん全く無名の店ではない)。
お茶の店が奉茶、雙全紅茶、振發茶行というのは狙いすぎじゃないかと思うけど、これらの店を知らない人は、買って読んでも良いかもしれない。
日本における読み物風台南ガイドといえば、渡辺満里奈『満里奈の旅ぶくれ―たわわ台湾―』 がある。そういう系統の本だと思えばいい。ただ、日本の旅行者が書くようなエッセイよりは、こちらの方がまだ深みはある。
満里奈本は、台湾の新たな価値を日本国内で広めて観光客を増やすという、当時の観光局の施策が反映されていただろう(そうでしょ?、ゴーストライターさん)。対してこの本は、台湾人意識の高まりに伴う老街、老店ブームを背景とする。だからある程度の台湾文化史が必要とされる。
その意味で、この本が伝えようとする空気は、台南未訪問者には理解しにくいかも知れない。「食尚玩家 台南玩味」辺りと一緒に読むといいのではないか…と思ったが、品切れのようだ。残念。
余談だが、黄氏の感覚で面白かったのは、最近の地名変更(台南公園や湯徳章紀念公園など)も「台南の変化」と捉えていることだ。
余所者のderorenにとっては、国民党が自分たちの偶像崇拝に合わせて名前を変えた場所が、多少はまともな名前に変わったという印象しかない(湯徳章はニュートラルとは言いがたいけど)。しかし国民党政権世代にとっては、どこもかしこもそれ系の名前で埋め尽くされた街が「幼い日の記憶」であるわけだ。
考えてみれば当たり前の話だけどね。
※もう一冊紹介するぞ。derorenの親バカぶりにも呆れてくれ。
2011/05/15
台南ガイドブックの定番が新しくなったぞ(上旗文化『in hand 台南』)

当ブログが推薦する台南ガイドブックといえば、上旗文化から出ている『in hand 台南』である。我々は2007年出版のもので旅をしたのだが、2010年12月に新版が刊行された。
はっきり言って、我々は現在進行形で(遂に顔出しとなった)tomopeeの世話におわれている。従って台南に出掛ける予定は立っていないけど、なんだか悔しいので通販で買ったぞ(例によって通販の方法はこちら)。
なお、内容は何も変わっていないから、旧版をお持ちの人は買わなくて良いぞ(正確には、ホテル関係のページだけ変わったようだ)。
元々このガイドブックは、台南に至る交通のデータが全く充実していない。従って、高鐵開業、さらに2011年1月の連絡線開業も、全く影響なし(連絡線のれの字もないゾ)。台南にどうやって行くかは、他で当たるが吉だ(高鐵台南駅から連絡線に乗るだけだ)。
このガイドブックは、主要な寺廟と小吃店を組み合わせながら歩き回る旅行に向いている。いい加減な地図が多い台湾ガイドブックの中では、比較的正確な地図だし、小吃店も有名どころはだいたいおさえられている。
台南初心者は、書かれた地点を巡るだけで十分楽しめるはず。初心者じゃない人は、当ブログや他ガイド、現地人ブログなどを補助として使っておくれやす。
日本の旅行者がこの本を買う上でもっとも躊躇する点は、日本語で書かれていないことだろう。しかし心配しなくとも、台湾の漢字はある程度は意味がとれる。
それに、この本に載ってる名所の多くは当ブログで紹介しているので、照らし合わせれば大丈夫でござるよ(書いてて気恥ずかしいのは気のせいだろうか)。
そんなわけで、現地書店か博客來の通販で入手して(通販だと約1000円)、台南へ旅に出ようぜ! まだ乳児湿疹が残ってるtomopeeも、そのうち行くぜ!
なお、台南のガイド本を他に二冊買っている。それらも順次紹介予定。
恐るべきことに今回買った三冊は、すべて振發茶行が登場しているぞ。あの小さな店に客が殺到したら大変だ(一組ずつしか対応できないのだ)。
2010/11/18
台湾で宿泊施設を選ぶ基準は?
珍しく時事ネタ。
昨日、京都のゲストハウスが旅館業法違反で摘発された。楽天トラベルに登録され、開業一年半で口コミが70件以上もあったが、無許可営業だったわけだ。
その国の法律で必要とされるものを「コスト」として削れば、宿泊料金が下がるのは当然だ。しかしそれはフェアとは言えないし、無責任である。
日本のすべてのゲストハウスがこういう状況というわけではなく、しっかり営業許可をとった施設もちゃんとある。
まぁ摘発された所は、ゲストハウスを名乗っているが、口コミに書き込んでる客層を見る限り、格安ビジネスホテルを狙っていたようだ。
で、ここに書くのは、じゃあ台湾ではどうなの?、という話。
実は最近ネット通販で『大台北攻略完全制霸』というガイドブックを買った。これはかなり充実した内容で、台北ガイドとしてオススメしたいぐらいなのだが、一つだけ引っかかったことがある。各地区の宿泊ガイドに、必ずといっていいほどレンタルルームが載っているのだ。
気になってそのレンタルルームのホームページを見たが、要するに賃貸マンションの一室を借りるわけだ。確かに安くはなるだろう。しかし、営業許可をとっているとはとても思えない。
実際、交通部観光局でも注意を呼びかけている。「日租型套房」で強制わいせつと思しき事件が起きているといったことが書いてある。
ホームページの写真だけ見ると、オシャレな部屋でしかも格安だったりするけれど、観光客が宿泊するにはリスクが大きいと認識しておくべきだろう。
さて。
台湾の「民宿」や「ゲストハウス」の大半は、営業許可をとっていないという話を聞いたことがある。個人的に情報収集した範囲でも、とても許可がおりそうに思えないゲストハウスを見かけるが、実際はどうなんだろうね?
ちなみに、交通部観光局のホームページで「賓館」と入れて検索すると、それなりの数はヒットする。ただし「賓館」がゲストハウスである保証はない。というか、ゲストハウスではない可能性が高い。
日本人が経営しているからといって、何かあった時に責任をとってくれない宿には泊まれない。その辺、ちゃんと許可を得ていることを明示して欲しいものである(営業許可をもらっているゲストハウスがあったら、今後の旅行の参考にしたいので教えておくれやす)。
昨日、京都のゲストハウスが旅館業法違反で摘発された。楽天トラベルに登録され、開業一年半で口コミが70件以上もあったが、無許可営業だったわけだ。
その国の法律で必要とされるものを「コスト」として削れば、宿泊料金が下がるのは当然だ。しかしそれはフェアとは言えないし、無責任である。
日本のすべてのゲストハウスがこういう状況というわけではなく、しっかり営業許可をとった施設もちゃんとある。
まぁ摘発された所は、ゲストハウスを名乗っているが、口コミに書き込んでる客層を見る限り、格安ビジネスホテルを狙っていたようだ。
で、ここに書くのは、じゃあ台湾ではどうなの?、という話。
実は最近ネット通販で『大台北攻略完全制霸』というガイドブックを買った。これはかなり充実した内容で、台北ガイドとしてオススメしたいぐらいなのだが、一つだけ引っかかったことがある。各地区の宿泊ガイドに、必ずといっていいほどレンタルルームが載っているのだ。
気になってそのレンタルルームのホームページを見たが、要するに賃貸マンションの一室を借りるわけだ。確かに安くはなるだろう。しかし、営業許可をとっているとはとても思えない。
実際、交通部観光局でも注意を呼びかけている。「日租型套房」で強制わいせつと思しき事件が起きているといったことが書いてある。
ホームページの写真だけ見ると、オシャレな部屋でしかも格安だったりするけれど、観光客が宿泊するにはリスクが大きいと認識しておくべきだろう。
さて。
台湾の「民宿」や「ゲストハウス」の大半は、営業許可をとっていないという話を聞いたことがある。個人的に情報収集した範囲でも、とても許可がおりそうに思えないゲストハウスを見かけるが、実際はどうなんだろうね?
ちなみに、交通部観光局のホームページで「賓館」と入れて検索すると、それなりの数はヒットする。ただし「賓館」がゲストハウスである保証はない。というか、ゲストハウスではない可能性が高い。
日本人が経営しているからといって、何かあった時に責任をとってくれない宿には泊まれない。その辺、ちゃんと許可を得ていることを明示して欲しいものである(営業許可をもらっているゲストハウスがあったら、今後の旅行の参考にしたいので教えておくれやす)。
2010/10/10
台湾から日本を知る(ネット通販で買った本)
博客來で購入した本を、久々に紹介してみる。購入時期は四月なので、五月の旅行までに読んでいるし、既に何度か記事で触れているものもある。
気になった人は是非買って読むべし。博客來のネット通販の方法はこちらを参照しておくれやす(実は当ブログで一番の人気記事だ)。
●陳柔縉『台灣西方文明初體驗』(麥田出版2005.7.11)
タイトルの通り、台湾に西洋文明がどのように伝わったかをまとめた本。学術書スタイルではなく、「珈琲店」「功克力(チョコレート)」などの項目別にさらっとまとめてあるので、中国語文が苦手な人でもあまり苦労しない。というか、むしろ日本の読者の方が読みやすいかも。
というのも、実質的にこの本の内容は、台湾の日本統治時代を振り返るものとなっている。その上、当時の資料として載せられているのは、新聞や雑誌の広告が主。広告はほぼすべて日本語で、台湾人の読者向けに解説があるけれど、日本の読者は解説なしに読めるゾ。
「百貨公司」に営業中の林百貨店が紹介されているなど、旅行者にも役立つ記述はある。まぁしかし、どちらかといえば台湾というよりも過去の日本を振り返る本という感じだ。
●陳柔縉『台灣摩登老廣告』(皇冠文化出版2008.9.15)
『台灣西方文明初體驗』と同じ著者による本。出版社は違うが、だいたい内容も似たようなもの。「摩登」はモダンと発音すべし。
今回も資料の大半は広告なわけだが、タイトルにまで広告と入ってしまったのは、前著で評判が良かったからではないかと思われる。ただし前著と同様に、広告ばかりが目立つと台湾っぽさが消えてしまう。
台湾人にとっては、かつての台湾は日本ぽかったと知ること自体が、新鮮な驚きなのかも知れない。なのでderorenの感じる物足りなさは、あくまで日本の読者というイレギュラーな立場であると断わっておく。
なお、この本のハイライトはやはり「禿頭薬」だろう。三共「ヨゥモトニック」の広告は、台湾人にも衝撃を与えたに違いない。
●陳柔縉『囍事台灣』(開啟文化出版2009.11.12)
これも同じ著者だ。台湾はじめて物語シリーズとしては、この三冊ということになる。なお、『宮前町九十番地』も注文済みなので、いずれ紹介するだろう。
タイトルからは、結婚関係の故事の本にしか思えないが、実際にはパンやタクシーとか海外旅行など、前の二冊と同様の構成である。台北動物園の開祖など、間違って伝えられていることを正す記述が目立つ。
一部階層のみが享受したものだけではなく、海水浴場や動物園といったものを取り上げている。個々の内容にも台湾人の体験が多く、また一部は国民党政権後まで拾っている。
●鄭道聰『小西門:台南前世今生』(大億吉祥2009.9.1)
これは既に紹介済。最近の記事で何度も登場しているように、台南街歩きをするなら買って損はない。陳柔縉氏より深みのある内容で、台湾で生きることの難しさを考えさせてくれる点でも推薦する。
最近の台湾は、昔語りの本がブームとなっている。ネット書店で「那個(その)」と検索すれば、山のように懐旧本が見つかるぐらいだ。
もちろんそれは、ただ出版のみの現象ではない。「百年老店」ブーム(たとえば振發茶行)、レトロ建築の再生(海安路のこれとか山林事務所とか)、街並み保存(たとえば神農街)など、日本と同様に商業ベースにも乗りながら行われている。今回紹介した四冊は、そういう流れの中にある(主導している)。
ちなみに、台南には那個年代という名の知れたレストランがあるよ。
忘れてはならないのは、こうした本は長らく出版出来なかったという点だ。
近代化が遅れていた大陸から遷った国民党政権は、日本時代をとりあえず全否定することで、どうにかアイデンティティを保とうとした。つまり、すべて「なかったこと」にされた過去を、民主化とともに取り戻す動きなのである。
正直言えば、陳柔縉氏の本は日本統治時代を美化しすぎである。
そもそも、西方文明を台湾で「初体験」していた大半は、台湾に移住した日本人であり、ごく限られた台湾人の富裕層が混じっていたに過ぎない(ヨーグルトの購買家庭一覧など、広告もそれを示している)。本当の意味で台湾人の体験を紹介するのであれば、国民党政権時代まで広げなければおかしい(『囍事台灣』は多少改善されている)。
鄭道聰氏はその点で、バランス感覚に優れている。もっともそれは、自身の半生を振り返るスタイルだから当然といえば当然だ。陳柔縉氏も、ここに挙げたような本だけの人ではないので、その辺は誤解なきよう。
日本の読者は、陳柔縉氏の本で「日本を知る」ことになるはずだ。昔の広告を見るだけでも笑えると思う。今では許されない誇大広告ばかりだゾ。

文字だけで寂しいので神農街の写真を載せておこう。ここはかつて北勢街と呼ばれた港町で、昨今は台南を代表するレトロな街並みとして人気でござる。
気になった人は是非買って読むべし。博客來のネット通販の方法はこちらを参照しておくれやす(実は当ブログで一番の人気記事だ)。
●陳柔縉『台灣西方文明初體驗』(麥田出版2005.7.11)
タイトルの通り、台湾に西洋文明がどのように伝わったかをまとめた本。学術書スタイルではなく、「珈琲店」「功克力(チョコレート)」などの項目別にさらっとまとめてあるので、中国語文が苦手な人でもあまり苦労しない。というか、むしろ日本の読者の方が読みやすいかも。
というのも、実質的にこの本の内容は、台湾の日本統治時代を振り返るものとなっている。その上、当時の資料として載せられているのは、新聞や雑誌の広告が主。広告はほぼすべて日本語で、台湾人の読者向けに解説があるけれど、日本の読者は解説なしに読めるゾ。
「百貨公司」に営業中の林百貨店が紹介されているなど、旅行者にも役立つ記述はある。まぁしかし、どちらかといえば台湾というよりも過去の日本を振り返る本という感じだ。
●陳柔縉『台灣摩登老廣告』(皇冠文化出版2008.9.15)
『台灣西方文明初體驗』と同じ著者による本。出版社は違うが、だいたい内容も似たようなもの。「摩登」はモダンと発音すべし。
今回も資料の大半は広告なわけだが、タイトルにまで広告と入ってしまったのは、前著で評判が良かったからではないかと思われる。ただし前著と同様に、広告ばかりが目立つと台湾っぽさが消えてしまう。
台湾人にとっては、かつての台湾は日本ぽかったと知ること自体が、新鮮な驚きなのかも知れない。なのでderorenの感じる物足りなさは、あくまで日本の読者というイレギュラーな立場であると断わっておく。
なお、この本のハイライトはやはり「禿頭薬」だろう。三共「ヨゥモトニック」の広告は、台湾人にも衝撃を与えたに違いない。
●陳柔縉『囍事台灣』(開啟文化出版2009.11.12)
これも同じ著者だ。台湾はじめて物語シリーズとしては、この三冊ということになる。なお、『宮前町九十番地』も注文済みなので、いずれ紹介するだろう。
タイトルからは、結婚関係の故事の本にしか思えないが、実際にはパンやタクシーとか海外旅行など、前の二冊と同様の構成である。台北動物園の開祖など、間違って伝えられていることを正す記述が目立つ。
一部階層のみが享受したものだけではなく、海水浴場や動物園といったものを取り上げている。個々の内容にも台湾人の体験が多く、また一部は国民党政権後まで拾っている。
●鄭道聰『小西門:台南前世今生』(大億吉祥2009.9.1)
これは既に紹介済。最近の記事で何度も登場しているように、台南街歩きをするなら買って損はない。陳柔縉氏より深みのある内容で、台湾で生きることの難しさを考えさせてくれる点でも推薦する。
最近の台湾は、昔語りの本がブームとなっている。ネット書店で「那個(その)」と検索すれば、山のように懐旧本が見つかるぐらいだ。
もちろんそれは、ただ出版のみの現象ではない。「百年老店」ブーム(たとえば振發茶行)、レトロ建築の再生(海安路のこれとか山林事務所とか)、街並み保存(たとえば神農街)など、日本と同様に商業ベースにも乗りながら行われている。今回紹介した四冊は、そういう流れの中にある(主導している)。
ちなみに、台南には那個年代という名の知れたレストランがあるよ。
忘れてはならないのは、こうした本は長らく出版出来なかったという点だ。
近代化が遅れていた大陸から遷った国民党政権は、日本時代をとりあえず全否定することで、どうにかアイデンティティを保とうとした。つまり、すべて「なかったこと」にされた過去を、民主化とともに取り戻す動きなのである。
正直言えば、陳柔縉氏の本は日本統治時代を美化しすぎである。
そもそも、西方文明を台湾で「初体験」していた大半は、台湾に移住した日本人であり、ごく限られた台湾人の富裕層が混じっていたに過ぎない(ヨーグルトの購買家庭一覧など、広告もそれを示している)。本当の意味で台湾人の体験を紹介するのであれば、国民党政権時代まで広げなければおかしい(『囍事台灣』は多少改善されている)。
鄭道聰氏はその点で、バランス感覚に優れている。もっともそれは、自身の半生を振り返るスタイルだから当然といえば当然だ。陳柔縉氏も、ここに挙げたような本だけの人ではないので、その辺は誤解なきよう。
日本の読者は、陳柔縉氏の本で「日本を知る」ことになるはずだ。昔の広告を見るだけでも笑えると思う。今では許されない誇大広告ばかりだゾ。

文字だけで寂しいので神農街の写真を載せておこう。ここはかつて北勢街と呼ばれた港町で、昨今は台南を代表するレトロな街並みとして人気でござる。
2010/04/28
鄭道聰著『小西門:台南前世今生』を読む
つい最近、通販で購入。この本の公式ブログはこちら。
鄭道聰氏は台南市文化協会の理事長として、台南の歴史や文化の保存などに関わっている人のようだ。そしてこの本の印税は、總趕宮の修復費用に宛てられるという。ちょっと高いような気がしたけれど、まぁそれなら一石二鳥で良しというところ。
本の内容は、小西門を見上げながら生まれ育った少年「阿俊」が、台南の街の移り変わりを語っていくもの。小西門は国民党時代に道路拡幅のため取り壊された(一応、成功大学に移築)。激しく変化する街の象徴をタイトルにしたようである(私の中文読解力には限界があることを断わっておきます)。
この本の面白さは、日本との関係、外省人との関係、国民党との関係、そういったものを感覚的に知ることができる点にあろう。それはまさしく少年の目を通して、少年の体験として描いているからに他ならない。
特に外省人絡みのエピソードは、一介の観光客に過ぎない我々には分からない微妙な関係性が読めた。これだけでも買う価値がある。
もちろん、台南にまつわる古い写真など資料的価値もある。洋食屋「カピタン」の写真は印象に残った。
そして最後に衝撃の「鄭成功の頌」である。台湾の学校で歌わされた唱歌の存在は、全く知らなかった。歌詞を知りたい人は是非この本を買って欲しいので、あまり細かくは紹介しないが、八番(最後)の歌詞を読むと、鄭成功の遺志を継いだのが台湾総督府だ、という物語がみえてくる。
台南に関する知識が全くない人が読むには辛いだろうが、一度でも歩いたことのある旅行者にとっては、必ず何かの発見があるはず。是非買おう。
鄭道聰氏は台南市文化協会の理事長として、台南の歴史や文化の保存などに関わっている人のようだ。そしてこの本の印税は、總趕宮の修復費用に宛てられるという。ちょっと高いような気がしたけれど、まぁそれなら一石二鳥で良しというところ。
本の内容は、小西門を見上げながら生まれ育った少年「阿俊」が、台南の街の移り変わりを語っていくもの。小西門は国民党時代に道路拡幅のため取り壊された(一応、成功大学に移築)。激しく変化する街の象徴をタイトルにしたようである(私の中文読解力には限界があることを断わっておきます)。
この本の面白さは、日本との関係、外省人との関係、国民党との関係、そういったものを感覚的に知ることができる点にあろう。それはまさしく少年の目を通して、少年の体験として描いているからに他ならない。
特に外省人絡みのエピソードは、一介の観光客に過ぎない我々には分からない微妙な関係性が読めた。これだけでも買う価値がある。
もちろん、台南にまつわる古い写真など資料的価値もある。洋食屋「カピタン」の写真は印象に残った。
そして最後に衝撃の「鄭成功の頌」である。台湾の学校で歌わされた唱歌の存在は、全く知らなかった。歌詞を知りたい人は是非この本を買って欲しいので、あまり細かくは紹介しないが、八番(最後)の歌詞を読むと、鄭成功の遺志を継いだのが台湾総督府だ、という物語がみえてくる。
台南に関する知識が全くない人が読むには辛いだろうが、一度でも歩いたことのある旅行者にとっては、必ず何かの発見があるはず。是非買おう。
八
志業はついに成らざれど 明治の御代の御光に
君の偉功は現れて 開山神社の月清し
(『公学校唱歌』より「鄭成功の頌」)
2010/03/30
『福爾摩沙植物記』(ガイドブック紹介 番外)
前衛出版社・遠足文化と並び、derorenは遠流台湾館の良い顧客である。「歴史深度旅遊」シリーズは台南・台北で計四冊購入、そして植物の本まで買ったわけだ。
『福爾摩沙植物記』(潘富俊著)は、「101種台灣植物文化圖鑑&27則台灣植物文化議題」とサブタイトルがあるように、台湾(フォルモサ、美麗島)で見かける植物の図鑑である。特徴は伝来時期ごとに区分していることで、最初に元々の自生種を紹介した後、オランダ以前の伝来、オランダ時代、鄭氏時代……と区分されている。
この本は、上のリンク先でも分かるように表紙から中まで綺麗なイラストが満載である。その辺も良さそうだと思って、やや高いけど買ってみた。そして、買ってびっくりだ。
購入を検討する人に言っておこう。この綺麗なイラストは岩崎灌園『本草図譜』である。私は花の関係の仕事もしているので、そちらで良くお世話になっている江戸時代最強の写生画集だ。どうやら台北の林業試験所図書館に所蔵があるらしく、著作権も発生しないから便利に使っているようだ。
岩崎『本草図譜』は、リンク(直接はれない形式なので国立国会図書館の貴重書画像データベースからタイトルで検索しておくれやす)で見れば分かるように、一応は本草学的な分類を踏襲しつつも、ドイツの植物誌などを取り込んでいる。なので、実は日本になかった植物も沢山載っている。ドイツの出版物を写したせいで、得体の知れない植物すらあるから、引用する際には注意が必要である。
ざっと見た範囲で言えば、鳳梨(パイナップル)の紹介で掲載されたイラストが、どう見てもアダンという例が気になった。「巻68(果部夷果類2)」で該当部分を見つけた(気になった人は上のリンクから辿ろう)ので確認すると、何と「波羅蜜」だとある。その別名に「鳳梨」があって、これがまさかの『台湾府志』から。説明文中には、実の繊維で筆を作り、それを「あだんふて」、つまりアダン筆と呼ぶとある。探したらこんな記事があった。まさしくアダンであって、パイナップルではない。
要するに岩崎灌園は、ジャックフルーツ(波羅蜜)、パイナップル、アダンを混同している。それは彼が、少なくともアダン以外は全く見たことがなかったせいではないかと想像される(アダンは琉球にあったから、情報は入りそうだ)。
この場合、問題なのはあくまで岩崎灌園がパイナップルを知らずに載せた点である。しかし、それを知っているはずの潘富俊氏が、「正確には頂部の葉の中に実が着くよ」なんて白々しい説明まで加えているのはいただけない。結局、欲しかったのは綺麗なイラストであって、学術的価値は二の次だったのかも知れない(この書物の位置づけ自体が)。
まぁそんなわけで、手放しには薦めづらい本ではある。それでもまぁ、好きな人なら楽しめるだろうから、台湾の花好きな人は購入を検討しても悪くはない………って、全く薦めている文章ではないな。

掲載植物から一つ。
仙丹花は清朝時代の渡来だそうだ。日本ではサンタンカ(山丹花)で、なぜか一字違うようでござるよ。
『福爾摩沙植物記』(潘富俊著)は、「101種台灣植物文化圖鑑&27則台灣植物文化議題」とサブタイトルがあるように、台湾(フォルモサ、美麗島)で見かける植物の図鑑である。特徴は伝来時期ごとに区分していることで、最初に元々の自生種を紹介した後、オランダ以前の伝来、オランダ時代、鄭氏時代……と区分されている。
この本は、上のリンク先でも分かるように表紙から中まで綺麗なイラストが満載である。その辺も良さそうだと思って、やや高いけど買ってみた。そして、買ってびっくりだ。
購入を検討する人に言っておこう。この綺麗なイラストは岩崎灌園『本草図譜』である。私は花の関係の仕事もしているので、そちらで良くお世話になっている江戸時代最強の写生画集だ。どうやら台北の林業試験所図書館に所蔵があるらしく、著作権も発生しないから便利に使っているようだ。
岩崎『本草図譜』は、リンク(直接はれない形式なので国立国会図書館の貴重書画像データベースからタイトルで検索しておくれやす)で見れば分かるように、一応は本草学的な分類を踏襲しつつも、ドイツの植物誌などを取り込んでいる。なので、実は日本になかった植物も沢山載っている。ドイツの出版物を写したせいで、得体の知れない植物すらあるから、引用する際には注意が必要である。
ざっと見た範囲で言えば、鳳梨(パイナップル)の紹介で掲載されたイラストが、どう見てもアダンという例が気になった。「巻68(果部夷果類2)」で該当部分を見つけた(気になった人は上のリンクから辿ろう)ので確認すると、何と「波羅蜜」だとある。その別名に「鳳梨」があって、これがまさかの『台湾府志』から。説明文中には、実の繊維で筆を作り、それを「あだんふて」、つまりアダン筆と呼ぶとある。探したらこんな記事があった。まさしくアダンであって、パイナップルではない。
要するに岩崎灌園は、ジャックフルーツ(波羅蜜)、パイナップル、アダンを混同している。それは彼が、少なくともアダン以外は全く見たことがなかったせいではないかと想像される(アダンは琉球にあったから、情報は入りそうだ)。
この場合、問題なのはあくまで岩崎灌園がパイナップルを知らずに載せた点である。しかし、それを知っているはずの潘富俊氏が、「正確には頂部の葉の中に実が着くよ」なんて白々しい説明まで加えているのはいただけない。結局、欲しかったのは綺麗なイラストであって、学術的価値は二の次だったのかも知れない(この書物の位置づけ自体が)。
まぁそんなわけで、手放しには薦めづらい本ではある。それでもまぁ、好きな人なら楽しめるだろうから、台湾の花好きな人は購入を検討しても悪くはない………って、全く薦めている文章ではないな。

掲載植物から一つ。
仙丹花は清朝時代の渡来だそうだ。日本ではサンタンカ(山丹花)で、なぜか一字違うようでござるよ。
2010/03/21
日本の台北ガイドブックは、なぜ魅力に乏しいのか?(ガイドブック紹介 その5)
徹底的に台南びいきの当ブログであるが、次回訪台の際には台北に数泊する予定となっている。
さぁしかし、台北でどこに行けばいいだろう? 小吃店探訪の方は、まぁそれほど心配していないのだが、見学箇所に困るわけだ。
で、既に買ってある台北ガイド(以前に一応は紹介したように、「地球の歩き方」「JTBララチッタ」「いい旅・街歩き」「るるぶ台湾」「大人の台湾極楽ガイド」)を熟読してみた。しかし結論は、どうにも魅力に乏しいというものになった。
なぜだろう?
仕方がないのでまた博客來網路書店で数冊購入してみた(遂にダイヤモンド会員昇格決定だ)。するとびっくり、台北は面白そうなのである。
●談齊好著『台北』(明窗出版社 2008)
明窗出版社というのは香港の出版社。従ってこれは、香港の旅行者向けの台北ガイドということになる。香港から入国する手続きなどが書いてあって、日本より面倒なのに(今さらだが)驚いた。
それはともかく、めくって見ると間違いなく日本のどのガイドブックより上である。なぜだろうといろいろ考えてみたが、どうも一番の理由は旅行者の欲望に素直だからではないかと思う。
内容は、捷運(MRT)の駅ごとに名所や名店を紹介する形。なので迪化街など、駅から遠い地域が載っていなかったりする。永康街は載っているけど。
日本のガイドと異なる点は、まずショッピングにかなりの力点が置かれている点。百貨店やブランドショップ、書店などに多くのページが割かれる一方、お土産関係の店はほとんど載らない。マッサージも紹介なし。茶藝館はほとんどなく、老舗喫茶店などが多い。大皿料理の店よりも小吃店が多い。ビジネスホテルは基本的に割愛され、その代わりに北投温泉のホテルや陽明山・九份の民宿など、それ自体が観光施設といえる箇所はじっくり紹介されている。
観光名所のラインナップも大きく異なる。衛兵の交代がどうのなんてのは、全く記載もない。故宮博物院も紹介されない。北投、淡水、陽明山、九份などの郊外は丁寧におさえられている。
これらから見えてくるのは、ショッピング(ブランド品やタレントグッズなど)、香港にない景観(山と温泉)が両輪なのだろうということ。「台湾だから**しなきゃ」みたいな感覚はないので、烏龍茶よりも紅茶や珈琲の店を紹介する(九份の茶藝館を紹介する写真で、茶藝スペースはいつも日本人でいっぱいだなどと書いてあるのは象徴的だ)。
もちろん私自身にとって、迪化街や故宮博物院が載っていないガイドは不便である。しかし、どちらも数ページ程度の紹介では何も分からないのも事実で、必要ならそれ専用のガイドを用意すればいいと考えることもできる。
とりあえず私はこのガイドを読んで、郊外の宿泊施設に関心をもった。何でも手広く扱うガイドブックは何の関心も与えてくれなかったのだから、これはこれでガイドブックとしての価値があるのだ。
翻って日本のガイドブックを見ると、ツアーで訪れる箇所とツアー客が泊まるホテルを丁寧におさえている。ツアー業者にとっては、「訪問先はガイドに載ってますよ」という質的保証の役割を果たすことだろう。しかし、ガイドブックを本当に必要とするのは、ガチガチのツアー客ではない。
もっと正直にいえば、日本のガイドブックの作り手は本当に台北に行きたいと思っているのか?、という疑問もある。行きたい人間ならもっと記事に優劣を付けるはずだ。
昔、某社の京都のガイドブックの編集現場に関わったことがあるが、そこでは全く観光の知識がない社員が、機械的に電話取材を続けていた。出来上がったガイドブックはつまらない上に間違いだらけだった(念のため言うが、最大手に属するガイドブックでの話だ)。
私の記憶にはそれが残っているので、つまらないガイドブックの裏には、退屈そうな編集の顔を思い描くことになる。台北なら台北の魅力を自分こそが紹介してやろうという、野心と自信が読み取れるガイドブックを、願わくば手にしたいものである。
※同時に買った別の台北ガイドについて、別途記事を書く予定。そちらも併せてお読みくだされ。
さぁしかし、台北でどこに行けばいいだろう? 小吃店探訪の方は、まぁそれほど心配していないのだが、見学箇所に困るわけだ。
で、既に買ってある台北ガイド(以前に一応は紹介したように、「地球の歩き方」「JTBララチッタ」「いい旅・街歩き」「るるぶ台湾」「大人の台湾極楽ガイド」)を熟読してみた。しかし結論は、どうにも魅力に乏しいというものになった。
なぜだろう?
仕方がないのでまた博客來網路書店で数冊購入してみた(遂にダイヤモンド会員昇格決定だ)。するとびっくり、台北は面白そうなのである。
●談齊好著『台北』(明窗出版社 2008)
明窗出版社というのは香港の出版社。従ってこれは、香港の旅行者向けの台北ガイドということになる。香港から入国する手続きなどが書いてあって、日本より面倒なのに(今さらだが)驚いた。
それはともかく、めくって見ると間違いなく日本のどのガイドブックより上である。なぜだろうといろいろ考えてみたが、どうも一番の理由は旅行者の欲望に素直だからではないかと思う。
内容は、捷運(MRT)の駅ごとに名所や名店を紹介する形。なので迪化街など、駅から遠い地域が載っていなかったりする。永康街は載っているけど。
日本のガイドと異なる点は、まずショッピングにかなりの力点が置かれている点。百貨店やブランドショップ、書店などに多くのページが割かれる一方、お土産関係の店はほとんど載らない。マッサージも紹介なし。茶藝館はほとんどなく、老舗喫茶店などが多い。大皿料理の店よりも小吃店が多い。ビジネスホテルは基本的に割愛され、その代わりに北投温泉のホテルや陽明山・九份の民宿など、それ自体が観光施設といえる箇所はじっくり紹介されている。
観光名所のラインナップも大きく異なる。衛兵の交代がどうのなんてのは、全く記載もない。故宮博物院も紹介されない。北投、淡水、陽明山、九份などの郊外は丁寧におさえられている。
これらから見えてくるのは、ショッピング(ブランド品やタレントグッズなど)、香港にない景観(山と温泉)が両輪なのだろうということ。「台湾だから**しなきゃ」みたいな感覚はないので、烏龍茶よりも紅茶や珈琲の店を紹介する(九份の茶藝館を紹介する写真で、茶藝スペースはいつも日本人でいっぱいだなどと書いてあるのは象徴的だ)。
もちろん私自身にとって、迪化街や故宮博物院が載っていないガイドは不便である。しかし、どちらも数ページ程度の紹介では何も分からないのも事実で、必要ならそれ専用のガイドを用意すればいいと考えることもできる。
とりあえず私はこのガイドを読んで、郊外の宿泊施設に関心をもった。何でも手広く扱うガイドブックは何の関心も与えてくれなかったのだから、これはこれでガイドブックとしての価値があるのだ。
翻って日本のガイドブックを見ると、ツアーで訪れる箇所とツアー客が泊まるホテルを丁寧におさえている。ツアー業者にとっては、「訪問先はガイドに載ってますよ」という質的保証の役割を果たすことだろう。しかし、ガイドブックを本当に必要とするのは、ガチガチのツアー客ではない。
もっと正直にいえば、日本のガイドブックの作り手は本当に台北に行きたいと思っているのか?、という疑問もある。行きたい人間ならもっと記事に優劣を付けるはずだ。
昔、某社の京都のガイドブックの編集現場に関わったことがあるが、そこでは全く観光の知識がない社員が、機械的に電話取材を続けていた。出来上がったガイドブックはつまらない上に間違いだらけだった(念のため言うが、最大手に属するガイドブックでの話だ)。
私の記憶にはそれが残っているので、つまらないガイドブックの裏には、退屈そうな編集の顔を思い描くことになる。台北なら台北の魅力を自分こそが紹介してやろうという、野心と自信が読み取れるガイドブックを、願わくば手にしたいものである。
※同時に買った別の台北ガイドについて、別途記事を書く予定。そちらも併せてお読みくだされ。
2009/12/27
『喝茶、找茶、玩茶』を読む
最近通販で買った本に『喝茶.找茶.玩茶』(宇河文化出版有限公司)がある。定価300元なので、送料を含めれば1300円ほどになる。
この本は「台灣八大茶區深度導覽」と副題があって、茶葉の種類や特徴、主な茶葉の生産地紹介などから成り立っている。はっきり言って、茶藝館でくつろぐのが趣味という人向けの書籍ではない。基本的には生産者側の情報だからだ(日本でも農協や行政がらみの出版物はたいがい微妙な出来だ)。
茶の味や茶器の選び方などを知りたい人は、同じ書店の「茶風系列」シリーズで別の本を買った方が良い。ただし、そういう方面の知識なら、日本語の書籍やWEB情報もけっこうあるので、無理に台湾書籍を買うこともないだろう。
まぁ正直言えば「買って損した」類の本なのだろうが、そこそこ楽しめているのは、第一章「茶之邂逅」がそれなりに興味深かったからである。
この章は順に「茶業的種類」「台湾茶重要品種」「台湾評鑑茶」「台湾八大特色茶」となっていて、小売の場の商品名ではなく品種改良された茶葉の種類などが書かれている。要するに日本の米ならば、産地ブランドじゃなくて「つや姫(うまいから来年秋に買ってね!)」「はえぬき」「コシヒカリ」といった品種を、ちゃんと登録名(たとえば「つや姫」は「山形97号」だ)から紹介しているのである。
金萱茶は「台茶12号」で民国70年(1981)に命名、翠玉は「台茶13号」でこれも民国70年(1981)命名、紅玉は「台茶18号」で民国92年(2003)に愛称がつけられたばかり、などなど。まぁ実はこの程度の知識は、WEBでちょっと探せば見つかる。要するに、自分はそれをやるほどの関心がなかったに過ぎないのだが。
等級別の市場価格表が載っているのは珍しいのではないか。自分の買う茶は相当に下のランクなのだなぁとか、一番上のランクはそんなに味が違うのかなぁとか、いろいろ興味深い。
第二章は産地紹介。「八大」茶とは、文山包種茶、凍頂烏龍茶、台湾紅茶、白毫烏龍茶、鉄観音茶、緑茶、高山茶、低海抜半球型包種茶で、それぞれの産地、生産農家の紹介がある。オマケのように生産地区を歩くモデルルートや宿泊施設も載っているが、少なくとも日本の観光客がこれを見て観光できるかは疑問である。
その中の高山茶の項に、南投県仁愛郷の産地紹介がある。振発茶行で買う「合歓山高山茶」はどうやらここのものらしいので読んでみたら、民国94年(2005)に仁愛郷農会が新たに命名したブランドだと書いてあった。私がこの本を買って、「まぁ良かったかな」と思えた瞬間であった。
こうなると振発茶行の安い「烏龍種」の素性も知りたくなるが、まぁこれだけでは確かめようもない。次に行く機会があれば聞いてみるのが一番か。
ともあれ、万人に勧められる本ではなく、むしろ日本語の書籍を買うべきだと思う。それでも関心があったら読んでみてはどうか、と消極的に宣伝しておく。
どうでもいいけど、この本を買ってる日本人がいるのね。それも同じbloggerで。神田の東方や内山には置いてあるのかなぁ?
この本は「台灣八大茶區深度導覽」と副題があって、茶葉の種類や特徴、主な茶葉の生産地紹介などから成り立っている。はっきり言って、茶藝館でくつろぐのが趣味という人向けの書籍ではない。基本的には生産者側の情報だからだ(日本でも農協や行政がらみの出版物はたいがい微妙な出来だ)。
茶の味や茶器の選び方などを知りたい人は、同じ書店の「茶風系列」シリーズで別の本を買った方が良い。ただし、そういう方面の知識なら、日本語の書籍やWEB情報もけっこうあるので、無理に台湾書籍を買うこともないだろう。
まぁ正直言えば「買って損した」類の本なのだろうが、そこそこ楽しめているのは、第一章「茶之邂逅」がそれなりに興味深かったからである。
この章は順に「茶業的種類」「台湾茶重要品種」「台湾評鑑茶」「台湾八大特色茶」となっていて、小売の場の商品名ではなく品種改良された茶葉の種類などが書かれている。要するに日本の米ならば、産地ブランドじゃなくて「つや姫(うまいから来年秋に買ってね!)」「はえぬき」「コシヒカリ」といった品種を、ちゃんと登録名(たとえば「つや姫」は「山形97号」だ)から紹介しているのである。
金萱茶は「台茶12号」で民国70年(1981)に命名、翠玉は「台茶13号」でこれも民国70年(1981)命名、紅玉は「台茶18号」で民国92年(2003)に愛称がつけられたばかり、などなど。まぁ実はこの程度の知識は、WEBでちょっと探せば見つかる。要するに、自分はそれをやるほどの関心がなかったに過ぎないのだが。
等級別の市場価格表が載っているのは珍しいのではないか。自分の買う茶は相当に下のランクなのだなぁとか、一番上のランクはそんなに味が違うのかなぁとか、いろいろ興味深い。
第二章は産地紹介。「八大」茶とは、文山包種茶、凍頂烏龍茶、台湾紅茶、白毫烏龍茶、鉄観音茶、緑茶、高山茶、低海抜半球型包種茶で、それぞれの産地、生産農家の紹介がある。オマケのように生産地区を歩くモデルルートや宿泊施設も載っているが、少なくとも日本の観光客がこれを見て観光できるかは疑問である。
その中の高山茶の項に、南投県仁愛郷の産地紹介がある。振発茶行で買う「合歓山高山茶」はどうやらここのものらしいので読んでみたら、民国94年(2005)に仁愛郷農会が新たに命名したブランドだと書いてあった。私がこの本を買って、「まぁ良かったかな」と思えた瞬間であった。
こうなると振発茶行の安い「烏龍種」の素性も知りたくなるが、まぁこれだけでは確かめようもない。次に行く機会があれば聞いてみるのが一番か。
ともあれ、万人に勧められる本ではなく、むしろ日本語の書籍を買うべきだと思う。それでも関心があったら読んでみてはどうか、と消極的に宣伝しておく。
どうでもいいけど、この本を買ってる日本人がいるのね。それも同じbloggerで。神田の東方や内山には置いてあるのかなぁ?
2009/12/21
台湾の書店でネット通販(博客來網路書店編)
限られた旅行の時間を書店巡りで費やすのはもったいないなぁ、という所から始まったネット書店の利用。幸い、台湾の書店のネット通販は、大手ならだいたい日本発送可能である。
もちろん、日本にも台湾書を扱う書店はある。それらの店の利点は、購入に際して日本語が通じること。その代わり品揃えは現地書店に全く及ばない上に、べらぼうに高い。まして某○方書店のように、日本の書店のネット通販で台湾書を買うとなれば、なんのメリットもないと断言して良い(かつての利用者として言っておく)。
ここでは台湾のネット書店の最大手、博客來網路書店の利用法を紹介する。
博客來網路書店は、台湾の大企業、統一グループに属する。統一グループには台湾のセブンイレブンが含まれるので、注文したものをセブンイレブンで受け取ることも可能らしい。ただし、あくまで台湾国内の話である。
この書店が扱う品目は、台湾・大陸・日本などの書籍、DVD、CD、ホテル宿泊券、映画チケット、食品、生活用品、家電など非常に幅広い。ただし、食品や生活用品、家電などは海外発送不可となっている。台湾の書籍、アジア圏の音楽CDやドラマDVDなどが、主な購入対象となろう。
通販にあたっては、次のような手順を踏む。
1:会員になる……パスポートとクレジットカードが必要
2:通販サイトで商品を選ぶ……日本のネット通販と同様
3:商品の状態確認……台湾書籍か大陸書籍かなどによって、到着日数が大きく変わる
4:購入……海外からはカード払いのみ
このうち、ややこしいのは1と3である。
※2011.5追記
博客來サイトがリニューアルされたので、以下のキャプチャー画像とは異なっている可能性があります。
また書籍とDVDやCDでは、発送経路や送料が異なるかも知れません。購入手続きまでは一緒なので、特に問題はないでしょう。送料が書籍より高くなることもないでしょう(重量的に考えて)。
1:会員になる
はっきり言って、これが出来れば八割方クリアーしたようなものだ。
まず、http://www.books.com.tw/を開く(当たり前だ)。
右上の「加入會員」を押す。すると「博客來網路書店-服務條款」という注意事項のページになるので、そこの「同意」ボタンを押す。すると下の画面になる。
会員張號(ID)、密嗎(パスワード)、メールアドレスを登録。ごく一般的な手続きである。ちなみにderorenはGmailのアドレスを登録している。
IDが他人とかぶってなければ、「下一歩」を押す。なお、画面の下の方に書いてあるのは、振り込め詐欺への注意である。
ここが登録のメイン画面である(データが滅茶苦茶なのは笑って流すように)。
注意すべき点としては、「非本国籍」を選んでパスポート番号を入れること、居住地で海外を選ぶこと。住所は購入時に改めて指定出来るので、ここでは日本で普通に書くように書けば良い。
「下一歩」を押せば、あとは分かるだろう。登録メールアドレスに「博客來會員認證信函」というメールが届いたら、そこに記された確認用ページを開いて、登録終了。「會員專區」画面となる。
※追記 氏名と住所は台湾の字体にしないと、伝票上で文字化けする可能性がある。(こちらのオンライン変換サイト)で変換したものを使うべし。

上の画像はポチッと押すと拡大する。
画面左の「最新訊息」は書店からの情報。下の「個人功能」の最後の方にある「博客來訊息通知」ですべてを確認できる。なお、登録アドレスにも基本的に同じ内容が届くが、OCS(台湾→日本の輸送会社)の送り状番号はメールに記載されないので注意。
ついでに説明しておくと、購入品は博客來からOCSへ渡り、日本で税関を通った後に佐川急便に渡る。OCSが税関処理をした翌日に、佐川の兄ちゃんが荷物を届けることになるが、佐川の送り状番号は分からないのが難点といえば難点。
さて、左「個人功能」で通常確認すべきなのは「查詢訂購記錄」、要するに購入した商品の記録だ。ここを押して、日付指定画面は何も入れずに「查詢」ボタンを押せば半年分のデータが見れる。
あとは住所氏名などの訂正が「修改個人資料」、その下はパスワード変更だ。
で、上の画面で一番目立つのが「白金會員」であろう。右の「每月會員等級」で分かるように、購入額に応じてランクが上がるシステムである。で、プラチナ会員はダイヤモンド会員に次ぐ上から二番目のランクだ。
さらに、右下の「次次月等級預測」では、あと何回、いくら買えばランクが上がるのか書かれている。私の場合は、金額的にはダイヤモンド会員になれるが、あと三回購入手続きをしなければならない。
ただし、はっきり言ってランクが上がってもメリットはほとんどない。だいたい、一冊ずつ購入手続きをすればあっという間に回数なんて稼げるのだ(別々に処理しても、同一日の注文なら結局はまとめて届く)。
2:商品検索の注意事項
特にないが、字体の違いに気をつけよう。検索して結果が0だった場合は、入力した文字列に、台湾の字体と異なるものが含まれているのでは、と疑った方が良い。見当がつかなかったら、とりあえず文字列を削って短くしてみるか、検索したい文字列を(オンライン変換サイト)で変換してみよう。
買いたい物は「放入購物車」ボタンを押せば、とりあえずカートに入る(もちろんこれは購入決定ではないので取り消し可能)。そのボタンの上に「庫存=4」などとあるのが在庫。数字は0でなければ気にする必要なし。「0」でもボタンを押せるヤツは、そのうち買えるが時間がかかる。ボタンを押せないものは品切。
3:在庫確認
また書籍の場合、「語言」という項目がある。
「繁體中文」とあれば基本的に台湾の出版社、「簡體中文」は大陸だが、これは単に字体の違いを示すだけではないので注意。
同じく「庫存=?」と在庫有り表示がされていても、その在庫がどこにあるのかという問題がある。「繁體中文」であれば手元にあるので、購入手続き後2~3日のうちには発送されるが、「簡體中文」は「海外庫存」、つまり大陸からの取り寄せとなる。下手すると二週間以上かかるぞ。
なので、購入時に「繁體中文」と「簡體中文」を同時注文することはオススメしない。「簡體中文」は、台湾にとっても所詮は外国書籍だということだろう(日本で買うより安いので、急がなければメリットはある)。
日本の書籍も売っているが、購入不可。日本書の翻訳版はもちろん買える。日本資本の雑誌(Taipei Walkerなど)も買える(ただし安い雑誌は二冊同時購入などの縛りがかかる場合あり)。
それと、値引き販売の国なので、その辺をうまく活かすべし。雑誌でも、バックナンバーを特売することがある。私は雑誌「食尚玩家」の3冊100元セールを利用した。
4:購入
画面右上の「購物車」を押すと、「放入購物車」ボタンでカートに入れた一覧が表示される。

上はクリックで大きくなるぞ。
この画面で大切なのは「庫存」表示。ここが「無」の場合は、購入手続きをしても在庫有りになるまで待たされる。また「預售」は海外の倉庫にあるので時間がかかる。
もしもこの状態で購入手続きをすれば、三度に分けて荷物が到着することになる。何度になろうが送料は変わらないので、受け取る手間が気にならなければそのまま手続きしても良い。
購入をちょっとやめようかなと思ったら「下次再買」を押す。「下次再買清單」に避けておき、たまにチェックして「有」になったら購入することも出来る。
で、いよいよ購入だ。
画面右下の「海外」ボタンを押そう。

まず一番上の選択肢は「信用卡線上刷卡一次付清」、つまりカード払いを選択。ATMは台湾国内でしか選択出来ない。
上の画像の「OK」マークは、選択すると出てくる。
次に住所を記入する。ここはきちんと書かないと届かない。が、日本と台湾では住居表示の制度が違うので、そのまま書くわけにはいかないのだ。私は上の画面のように書いている。つまり、こうである(例が不穏当なのは気にするな)。
地址:町名・字など(例:地獄3丁目2-666 ダミアン京都1302)
城市:都道府県名(例:霊能県)
州/省/區:市町村(例:悪霊郡巫覡町)
郵遞區號:(例:666-1313)
國家:JAPAN
これは決して台湾的には正しくないが、ラベルに表示される際に最も穏当ではないかと思われる順序だと思う。実際、問題なく届いている。
ここまで書いたら、あとは「下一歩」を押して進めていくべし。金額を確認すると、送料の高さにびっくりするだろうが、これでも日本で買う半値以下なのだ。
最後にクレジットカードの認証があるけれど、まぁこれはどこの国でも同じなので割愛する。無事に購入手続きが完了すれば、登録アドレスにメールが届く。また「查詢訂購記錄」に記録が残る。
「查詢訂購記錄」(上で触れた場所)では、本が今どういう状況なのかも確認出来る。「調貨中」などを経て「出貨中」となり、「已出貨」となれば業者に引き渡されたことになる。
在庫有りの書籍であれば、2~3日で「出貨中」になり、翌日には「已出貨」となるだろう。
5:到着まで
出貨された書籍はOCSという輸入業者に渡され、航空便で日本へ送られ税関を通過する。その際に10000円を超えていると、税を徴収される。また検査のため開封されることがあるようだ。
※2011.5に注文した書籍は、OCSではなくFedExに依託されていた。いずれにせよ税関を通って運ばれることは同じ。送り状番号はメールに載っている。
DHLに依託される場合もある。FedExより一日余計にかかる模様。
税関を通った書籍は佐川急便に手渡される(※輸入業者によって異なる)。なおOCSについては「博客來訊息通知」の「出貨通知」に送り状番号があるので、そちらで状況を確認可能。日本の税関を経て引き渡されたと表示があれば、その翌日には家に届くだろう(都道府県によって違う?)。
佐川の番号は分からない。また、受け取り時に税を徴収される可能性がある。受取は印鑑ではなく、カタカナのサインである。
受け取ったら中身を確認しよう。残念ながら、某密林のように丁寧な包装にはなっていないので、たまに表紙に傷がついていることもある。返品が可能かどうかは知らない(個人的には、安く買えるんだからどうでもいい)。
べらぼうに長い記事となったが、台湾のネット書店から本を買う方法はこれにておしまいおしまい。ちなみに、上の画像でカートに入っているものはダミーであって、購入していない。『台湾宗教論集』はそのうち買うけど。
新入会員の画面は、当然ながら途中で止めているので、これ以外にも手続きがあるかも知れない。また全般に、この記事の通りにやって失敗しても、一切の責任は負わないので念のため。
もちろん、日本にも台湾書を扱う書店はある。それらの店の利点は、購入に際して日本語が通じること。その代わり品揃えは現地書店に全く及ばない上に、べらぼうに高い。まして某○方書店のように、日本の書店のネット通販で台湾書を買うとなれば、なんのメリットもないと断言して良い(かつての利用者として言っておく)。
ここでは台湾のネット書店の最大手、博客來網路書店の利用法を紹介する。
博客來網路書店は、台湾の大企業、統一グループに属する。統一グループには台湾のセブンイレブンが含まれるので、注文したものをセブンイレブンで受け取ることも可能らしい。ただし、あくまで台湾国内の話である。
この書店が扱う品目は、台湾・大陸・日本などの書籍、DVD、CD、ホテル宿泊券、映画チケット、食品、生活用品、家電など非常に幅広い。ただし、食品や生活用品、家電などは海外発送不可となっている。台湾の書籍、アジア圏の音楽CDやドラマDVDなどが、主な購入対象となろう。
通販にあたっては、次のような手順を踏む。
1:会員になる……パスポートとクレジットカードが必要
2:通販サイトで商品を選ぶ……日本のネット通販と同様
3:商品の状態確認……台湾書籍か大陸書籍かなどによって、到着日数が大きく変わる
4:購入……海外からはカード払いのみ
このうち、ややこしいのは1と3である。
※2011.5追記
博客來サイトがリニューアルされたので、以下のキャプチャー画像とは異なっている可能性があります。
また書籍とDVDやCDでは、発送経路や送料が異なるかも知れません。購入手続きまでは一緒なので、特に問題はないでしょう。送料が書籍より高くなることもないでしょう(重量的に考えて)。
1:会員になる
はっきり言って、これが出来れば八割方クリアーしたようなものだ。
まず、http://www.books.com.tw/を開く(当たり前だ)。
右上の「加入會員」を押す。すると「博客來網路書店-服務條款」という注意事項のページになるので、そこの「同意」ボタンを押す。すると下の画面になる。
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会員張號(ID)、密嗎(パスワード)、メールアドレスを登録。ごく一般的な手続きである。ちなみにderorenはGmailのアドレスを登録している。
IDが他人とかぶってなければ、「下一歩」を押す。なお、画面の下の方に書いてあるのは、振り込め詐欺への注意である。
![]() |
ここが登録のメイン画面である(データが滅茶苦茶なのは笑って流すように)。
注意すべき点としては、「非本国籍」を選んでパスポート番号を入れること、居住地で海外を選ぶこと。住所は購入時に改めて指定出来るので、ここでは日本で普通に書くように書けば良い。
「下一歩」を押せば、あとは分かるだろう。登録メールアドレスに「博客來會員認證信函」というメールが届いたら、そこに記された確認用ページを開いて、登録終了。「會員專區」画面となる。
※追記 氏名と住所は台湾の字体にしないと、伝票上で文字化けする可能性がある。(こちらのオンライン変換サイト)で変換したものを使うべし。

上の画像はポチッと押すと拡大する。
画面左の「最新訊息」は書店からの情報。下の「個人功能」の最後の方にある「博客來訊息通知」ですべてを確認できる。なお、登録アドレスにも基本的に同じ内容が届くが、OCS(台湾→日本の輸送会社)の送り状番号はメールに記載されないので注意。
ついでに説明しておくと、購入品は博客來からOCSへ渡り、日本で税関を通った後に佐川急便に渡る。OCSが税関処理をした翌日に、佐川の兄ちゃんが荷物を届けることになるが、佐川の送り状番号は分からないのが難点といえば難点。
さて、左「個人功能」で通常確認すべきなのは「查詢訂購記錄」、要するに購入した商品の記録だ。ここを押して、日付指定画面は何も入れずに「查詢」ボタンを押せば半年分のデータが見れる。
あとは住所氏名などの訂正が「修改個人資料」、その下はパスワード変更だ。
で、上の画面で一番目立つのが「白金會員」であろう。右の「每月會員等級」で分かるように、購入額に応じてランクが上がるシステムである。で、プラチナ会員はダイヤモンド会員に次ぐ上から二番目のランクだ。
さらに、右下の「次次月等級預測」では、あと何回、いくら買えばランクが上がるのか書かれている。私の場合は、金額的にはダイヤモンド会員になれるが、あと三回購入手続きをしなければならない。
ただし、はっきり言ってランクが上がってもメリットはほとんどない。だいたい、一冊ずつ購入手続きをすればあっという間に回数なんて稼げるのだ(別々に処理しても、同一日の注文なら結局はまとめて届く)。
2:商品検索の注意事項
特にないが、字体の違いに気をつけよう。検索して結果が0だった場合は、入力した文字列に、台湾の字体と異なるものが含まれているのでは、と疑った方が良い。見当がつかなかったら、とりあえず文字列を削って短くしてみるか、検索したい文字列を(オンライン変換サイト)で変換してみよう。
買いたい物は「放入購物車」ボタンを押せば、とりあえずカートに入る(もちろんこれは購入決定ではないので取り消し可能)。そのボタンの上に「庫存=4」などとあるのが在庫。数字は0でなければ気にする必要なし。「0」でもボタンを押せるヤツは、そのうち買えるが時間がかかる。ボタンを押せないものは品切。
3:在庫確認
また書籍の場合、「語言」という項目がある。
「繁體中文」とあれば基本的に台湾の出版社、「簡體中文」は大陸だが、これは単に字体の違いを示すだけではないので注意。
同じく「庫存=?」と在庫有り表示がされていても、その在庫がどこにあるのかという問題がある。「繁體中文」であれば手元にあるので、購入手続き後2~3日のうちには発送されるが、「簡體中文」は「海外庫存」、つまり大陸からの取り寄せとなる。下手すると二週間以上かかるぞ。
なので、購入時に「繁體中文」と「簡體中文」を同時注文することはオススメしない。「簡體中文」は、台湾にとっても所詮は外国書籍だということだろう(日本で買うより安いので、急がなければメリットはある)。
日本の書籍も売っているが、購入不可。日本書の翻訳版はもちろん買える。日本資本の雑誌(Taipei Walkerなど)も買える(ただし安い雑誌は二冊同時購入などの縛りがかかる場合あり)。
それと、値引き販売の国なので、その辺をうまく活かすべし。雑誌でも、バックナンバーを特売することがある。私は雑誌「食尚玩家」の3冊100元セールを利用した。
4:購入
画面右上の「購物車」を押すと、「放入購物車」ボタンでカートに入れた一覧が表示される。

上はクリックで大きくなるぞ。
この画面で大切なのは「庫存」表示。ここが「無」の場合は、購入手続きをしても在庫有りになるまで待たされる。また「預售」は海外の倉庫にあるので時間がかかる。
もしもこの状態で購入手続きをすれば、三度に分けて荷物が到着することになる。何度になろうが送料は変わらないので、受け取る手間が気にならなければそのまま手続きしても良い。
購入をちょっとやめようかなと思ったら「下次再買」を押す。「下次再買清單」に避けておき、たまにチェックして「有」になったら購入することも出来る。
で、いよいよ購入だ。
画面右下の「海外」ボタンを押そう。

まず一番上の選択肢は「信用卡線上刷卡一次付清」、つまりカード払いを選択。ATMは台湾国内でしか選択出来ない。
上の画像の「OK」マークは、選択すると出てくる。
次に住所を記入する。ここはきちんと書かないと届かない。が、日本と台湾では住居表示の制度が違うので、そのまま書くわけにはいかないのだ。私は上の画面のように書いている。つまり、こうである(例が不穏当なのは気にするな)。
地址:町名・字など(例:地獄3丁目2-666 ダミアン京都1302)
城市:都道府県名(例:霊能県)
州/省/區:市町村(例:悪霊郡巫覡町)
郵遞區號:(例:666-1313)
國家:JAPAN
これは決して台湾的には正しくないが、ラベルに表示される際に最も穏当ではないかと思われる順序だと思う。実際、問題なく届いている。
ここまで書いたら、あとは「下一歩」を押して進めていくべし。金額を確認すると、送料の高さにびっくりするだろうが、これでも日本で買う半値以下なのだ。
最後にクレジットカードの認証があるけれど、まぁこれはどこの国でも同じなので割愛する。無事に購入手続きが完了すれば、登録アドレスにメールが届く。また「查詢訂購記錄」に記録が残る。
「查詢訂購記錄」(上で触れた場所)では、本が今どういう状況なのかも確認出来る。「調貨中」などを経て「出貨中」となり、「已出貨」となれば業者に引き渡されたことになる。
在庫有りの書籍であれば、2~3日で「出貨中」になり、翌日には「已出貨」となるだろう。
5:到着まで
出貨された書籍はOCSという輸入業者に渡され、航空便で日本へ送られ税関を通過する。その際に10000円を超えていると、税を徴収される。また検査のため開封されることがあるようだ。
※2011.5に注文した書籍は、OCSではなくFedExに依託されていた。いずれにせよ税関を通って運ばれることは同じ。送り状番号はメールに載っている。
DHLに依託される場合もある。FedExより一日余計にかかる模様。
税関を通った書籍は佐川急便に手渡される(※輸入業者によって異なる)。なおOCSについては「博客來訊息通知」の「出貨通知」に送り状番号があるので、そちらで状況を確認可能。日本の税関を経て引き渡されたと表示があれば、その翌日には家に届くだろう(都道府県によって違う?)。
佐川の番号は分からない。また、受け取り時に税を徴収される可能性がある。受取は印鑑ではなく、カタカナのサインである。
受け取ったら中身を確認しよう。残念ながら、某密林のように丁寧な包装にはなっていないので、たまに表紙に傷がついていることもある。返品が可能かどうかは知らない(個人的には、安く買えるんだからどうでもいい)。
べらぼうに長い記事となったが、台湾のネット書店から本を買う方法はこれにておしまいおしまい。ちなみに、上の画像でカートに入っているものはダミーであって、購入していない。『台湾宗教論集』はそのうち買うけど。
新入会員の画面は、当然ながら途中で止めているので、これ以外にも手続きがあるかも知れない。また全般に、この記事の通りにやって失敗しても、一切の責任は負わないので念のため。
2009/08/01
旅名人ブックス「台南」正誤表(非公式)
『台南―台湾史のルーツを訪ねる』(日経BP 旅名人ブックス)は、台南に出掛ける上でずいぶんお世話になったガイドである。しかし何せ間違いが多いのが玉に瑕。見つけた範囲で訂正しておきたい。
※2010年2月増補。
・目次、帯、P154,158,159など
「崇文街」→「崇安街」
ひどいミスである。実はP76の地図だけは合っている。嘉義市には「崇文街」もあるが、おそらくは「重道崇文坊」と混同したのであろう。
・P105
「一九一九年(大正八年)に完成した」
一九一九年は蔡草如が生まれた年である。
・P105
「風調順雨」→「風調雨順」
直前の説明通りに書けば良さそうなものだが。
・P115
「赤免馬」→「赤兎馬」
初歩的なミス。
・P141
写真のキャプション「法草寺」→「法華寺」
・P156、157
「赫亦」→「赫奕」
郭嘉の息子が泣くぞ。
・P161
「康楽路」→「康楽街」
間違いかどうかはともかく、現在の地名としては不適当。
・P253-256
住所表記が全く統一されていない。区を書いたり書かなかったりするだけでなく、今は存在しない「中区」、合併後の「中西区」が混じっているのには呆れる。現地の住所表記は確かに混乱している(たぶん区名は書かなくとも支障がないのだろう)が、日本のガイドブックでそれを踏襲する必要はない。
なお、これは誤記とは質の違う問題だが、「台南四大扁額」とはどこで呼ばれているものなのか確認できない。台南の「三大名扁」ならば現地ガイドにも載っており、一般的には「一」「了然世界」「爾來了」である。
ただ「大丈夫」を加える説もあるようで、その場合は他のどれかを外して「三大」である。なんというか、山形市が主張する「東北四大祭り」ではあるまいし、少なくとも「四大」はないだろうと思う。
もう一つ、鹿耳門の問題についてはこちらの記事に書いた。
※2010年2月増補。
・目次、帯、P154,158,159など
「崇文街」→「崇安街」
ひどいミスである。実はP76の地図だけは合っている。嘉義市には「崇文街」もあるが、おそらくは「重道崇文坊」と混同したのであろう。
・P105
「一九一九年(大正八年)に完成した」
一九一九年は蔡草如が生まれた年である。
・P105
「風調順雨」→「風調雨順」
直前の説明通りに書けば良さそうなものだが。
・P115
「赤免馬」→「赤兎馬」
初歩的なミス。
・P141
写真のキャプション「法草寺」→「法華寺」
・P156、157
「赫亦」→「赫奕」
郭嘉の息子が泣くぞ。
・P161
「康楽路」→「康楽街」
間違いかどうかはともかく、現在の地名としては不適当。
・P253-256
住所表記が全く統一されていない。区を書いたり書かなかったりするだけでなく、今は存在しない「中区」、合併後の「中西区」が混じっているのには呆れる。現地の住所表記は確かに混乱している(たぶん区名は書かなくとも支障がないのだろう)が、日本のガイドブックでそれを踏襲する必要はない。
なお、これは誤記とは質の違う問題だが、「台南四大扁額」とはどこで呼ばれているものなのか確認できない。台南の「三大名扁」ならば現地ガイドにも載っており、一般的には「一」「了然世界」「爾來了」である。
ただ「大丈夫」を加える説もあるようで、その場合は他のどれかを外して「三大」である。なんというか、山形市が主張する「東北四大祭り」ではあるまいし、少なくとも「四大」はないだろうと思う。
もう一つ、鹿耳門の問題についてはこちらの記事に書いた。
2009/06/29
まだガイドを買うのか その4
あまりに買い過ぎて、来月は博客來網路書店のプラチナ会員に昇格らしい。というか、金額的には既に最上級の鑚石(ダイヤモンド)会員の資格を得ているわけである。購入回数が足らないから昇格見送りってのも腑に落ちない。海外から一冊ずつ買う奴はいないぞ。
ちなみに、上級会員は優恵券(クーポン)が若干もらえる。あとは誕生日に買うと5%off。それだけである。それとは別に、25元のクーポンをいくつかもらった。それだけのために大金を使う必要はない。
実は、購入回数など簡単にクリア出来る。単にまとめ買いをせず、一冊ずつ別に手続きすれば良いのだ。どうせ同じ日に頼めば一緒に送られて来るし。
しかし、輸入消費税の支払いはなんとも厄介だ。これと受け取りがサイン(ただしカタカナ)であるせいで、仕事先に送ってもらうわけにいかず、平日は受け取りに難儀している。免税書店はどこかにないのか。あるわけないか。
●劉豊(絵図)曹銘宗(解説)『台灣宗教之美-迎媽祖』(聯經出版公司2009.5.7)
今回の一押し。簡単にいえば、絵本である。折り本になっていて、広げると媽祖遶境の行列が再現されている。
媽祖の祭礼は若者をも巻き込みながら、今も台湾に根付いている。そんな主張もあちこちに読み取れる。まぁその主張については保留しておくが。
なお、裏は裏で別の行列が描かれている。そちらも楽しい。絵本と割り切れる人なら買うべし。
●王健旺『台灣的土地公』(遠足文化2003.3.12)
「台湾的」というタイトルは、台湾人というアイデンティティを語る政治的意図を含んでいる。国民党時代の書籍である「深度旅遊」シリーズ(遠流台湾館)が日本統治時代を抹消しようとするのに対して、民進党政権下での『台湾人的神明』『台湾的城隍廟』、そしてこの『台湾的土地公』は、国民党の植民地からの独立を意図しているようだ。
で、なんといっても「土地公」は台湾人の核と位置づけられる信仰らしい。実体は日本の道祖神と何も変わらない、要するに土地の神を祀る信仰であって、本来は別に「台湾」という単位で語るべき対象でもなかろう。しかしそこに福徳正神という統一神格が付与され、整理されていく途上といったところなのだろう。
考えてみれば日本の道祖神にしろ、「道祖神」という統一神格は、しょうもない一国民俗学の基盤であったに違いない。土地の神への信仰を普遍化すれば、逆に国家という単位を超えてしまうはずだ。少なくとも、台湾と日本の土地神は容易に同一視出来るのである。
●喀飛(撮影:蔡宗昇)『深度旅遊17 台南』(太雅生活館2003.11)
台南のガイドで入手可能なものは、ほぼこれで揃えたことになる。ただ、これはハズレ。買うなら以前に紹介した他のガイドの方が役に立つ。
なお、太雅生活館の本を一定額以上買うとパスポートケースがもらえるということで、同じシリーズの『鹿港』も買った。こっちはまだ使える。鹿港にも行きたいなぁ(台南と鹿港を同時にまわる方法はないものか)。
●林進源主編『台灣民間信仰神明大圖鑑』(進源書局1996.12/2007.4五刷)
編者と出版社が同じというのが怪しいが、とりあえず内容は悪くなさそう(まだ読みはじめ)。拝拝の方法とか基本知識も書いてある。
列挙される神々を見ていると、本当に誰でも祀るもんだなぁ、と感心する。そりゃまぁ、日本にも有名人の祭神はいっぱいいるけどさ。
●董芳苑『台灣宗教大觀』(前衛出版社2008.8)
その3で紹介した『台湾人的神明』の姉妹本みたいなもの。こちらは宗教別に解説されているが、台湾独自の信仰について丁寧に解説されてあるので、そういうものに関心のある人は買っておくべし。
まぁ董芳苑氏は解説の中に「台湾共和国」とか書いちゃうお茶目な人である。今さらだけど、台湾独自の信仰を求める動きは、台湾人というアイデンティティ確立の一環なのであろう。
●陳信聰『幽冥得度―儀式的戲劇觀點 台南市東嶽殿打城法事分析』(唐山出版社2001.7)
「清華人類学叢刊五」として刊行されたもの。タイトルの通り、東嶽殿の打城法事についての研究入門書である。なかなか読みづらい(というか、ある程度の予備知識が必要)だが、最近になって少し読めるようになってきた。興味のある人は買おう。
※二冊追加した(2010.1)
ちなみに、上級会員は優恵券(クーポン)が若干もらえる。あとは誕生日に買うと5%off。それだけである。それとは別に、25元のクーポンをいくつかもらった。それだけのために大金を使う必要はない。
実は、購入回数など簡単にクリア出来る。単にまとめ買いをせず、一冊ずつ別に手続きすれば良いのだ。どうせ同じ日に頼めば一緒に送られて来るし。
しかし、輸入消費税の支払いはなんとも厄介だ。これと受け取りがサイン(ただしカタカナ)であるせいで、仕事先に送ってもらうわけにいかず、平日は受け取りに難儀している。免税書店はどこかにないのか。あるわけないか。
●劉豊(絵図)曹銘宗(解説)『台灣宗教之美-迎媽祖』(聯經出版公司2009.5.7)
今回の一押し。簡単にいえば、絵本である。折り本になっていて、広げると媽祖遶境の行列が再現されている。
媽祖の祭礼は若者をも巻き込みながら、今も台湾に根付いている。そんな主張もあちこちに読み取れる。まぁその主張については保留しておくが。
なお、裏は裏で別の行列が描かれている。そちらも楽しい。絵本と割り切れる人なら買うべし。
●王健旺『台灣的土地公』(遠足文化2003.3.12)
「台湾的」というタイトルは、台湾人というアイデンティティを語る政治的意図を含んでいる。国民党時代の書籍である「深度旅遊」シリーズ(遠流台湾館)が日本統治時代を抹消しようとするのに対して、民進党政権下での『台湾人的神明』『台湾的城隍廟』、そしてこの『台湾的土地公』は、国民党の植民地からの独立を意図しているようだ。
で、なんといっても「土地公」は台湾人の核と位置づけられる信仰らしい。実体は日本の道祖神と何も変わらない、要するに土地の神を祀る信仰であって、本来は別に「台湾」という単位で語るべき対象でもなかろう。しかしそこに福徳正神という統一神格が付与され、整理されていく途上といったところなのだろう。
考えてみれば日本の道祖神にしろ、「道祖神」という統一神格は、しょうもない一国民俗学の基盤であったに違いない。土地の神への信仰を普遍化すれば、逆に国家という単位を超えてしまうはずだ。少なくとも、台湾と日本の土地神は容易に同一視出来るのである。
●喀飛(撮影:蔡宗昇)『深度旅遊17 台南』(太雅生活館2003.11)
台南のガイドで入手可能なものは、ほぼこれで揃えたことになる。ただ、これはハズレ。買うなら以前に紹介した他のガイドの方が役に立つ。
なお、太雅生活館の本を一定額以上買うとパスポートケースがもらえるということで、同じシリーズの『鹿港』も買った。こっちはまだ使える。鹿港にも行きたいなぁ(台南と鹿港を同時にまわる方法はないものか)。
●林進源主編『台灣民間信仰神明大圖鑑』(進源書局1996.12/2007.4五刷)
編者と出版社が同じというのが怪しいが、とりあえず内容は悪くなさそう(まだ読みはじめ)。拝拝の方法とか基本知識も書いてある。
列挙される神々を見ていると、本当に誰でも祀るもんだなぁ、と感心する。そりゃまぁ、日本にも有名人の祭神はいっぱいいるけどさ。
●董芳苑『台灣宗教大觀』(前衛出版社2008.8)
その3で紹介した『台湾人的神明』の姉妹本みたいなもの。こちらは宗教別に解説されているが、台湾独自の信仰について丁寧に解説されてあるので、そういうものに関心のある人は買っておくべし。
まぁ董芳苑氏は解説の中に「台湾共和国」とか書いちゃうお茶目な人である。今さらだけど、台湾独自の信仰を求める動きは、台湾人というアイデンティティ確立の一環なのであろう。
●陳信聰『幽冥得度―儀式的戲劇觀點 台南市東嶽殿打城法事分析』(唐山出版社2001.7)
「清華人類学叢刊五」として刊行されたもの。タイトルの通り、東嶽殿の打城法事についての研究入門書である。なかなか読みづらい(というか、ある程度の予備知識が必要)だが、最近になって少し読めるようになってきた。興味のある人は買おう。
※二冊追加した(2010.1)
2009/05/25
やっぱりガイドを買え その3
旅行前に大量の本を買ったことは、以前の記事でまとめてある(その1・その2)。普通の旅行者ならこれでも多いのだろうが、たぶん私は普通の範疇には入らないので、帰国後もまだ買い続けている。それらの中には、旅行前に買うべきだった本も少なからず含まれている。
ここでは台北の書店で買ったり、帰国後にまた通販で取り寄せたりした本について紹介する。☆は2009年夏旅行に持参した本である。
※2010年1月にいろいろ情報追加。
役に立った本から紹介するので、気になったら通販で買うべし(通販の方法はこちら)。
現地で書店に行くのも悪くはないが、基本的にはホテルの近くに大型書店があって、そこが夕食後の時間でも営業している場合に限る。
わずかな旅行期間において、ガイドを買ったり読んだりする時間は基本的に無駄だと思う。ガイドは出かける前に読むものでしょ?
もう一つ。以下で紹介する本はすべて台湾の出版物であり、日本語では書かれていない。だから自分には無理だと思う皆さんに言っておくけれど、紹介する私自身は北京語も台湾語も全く話せない。
話せなくとも、読むことは出来る。発音がいくら変わっても、基本的に「漢文」なのだし、ましてガイドなら言語が違っても似たような情報が載るのである。写真と地名は誰でも読めるから、あとはページをめくりながら慣れれば良い。
台湾出版物を使いこなせれば、台南に関する情報量は無限に増やすことが出来る。旅が好きなら何も苦痛ではないはずだ。単に飯食えばいいって人種は知らないけどさ。
☆『台南歴史深度旅遊』(上・下)(遠流台湾館2003.2)
元は『台南歴史散歩』として出版されていたものを改題。元の方は知らないのでどの程度内容が変わったのかは不明だが、データは多少新しくなっているはず。
基本的にこれは、歴史的知識に重きをおいたガイドブックである(山川出版社の「○○県の歴史散歩」シリーズみたいなものを想像すると良いかも)。ちゃんと地図もあるし、なんと小吃店の紹介ページもあったりする。
ただし何せ2003年刊なのでデータは古い。せめて毎年データを更新しないとガイドとは言えんなぁ、ともぞもぞと苦言を呈してみる。
この本は上下巻なので携帯するには重い。現地で読むにはどうかなぁと思うが、事前学習には最適である。
いや、可能ならば現地にも持っていきたい。著名な寺廟については内部配置図もあるので、見所の確認に役立つ。実際、今回の旅行ではあちこち見逃しが多かった。ごちゃごちゃした寺廟を的確に見学したいなら必携だ。
事前・事後学習にも良い。二冊で800NT$の価値はじゅうぶんにある。
※追加
読み始めた時から気になっていたが、どうもこのガイドは「日治時代」を悪く書く傾向がある。というか、出来事への評価云々以前に、日本統治時期の出来事をきちんと記さないのだ。
なので前後との整合性に難のあったりする部分も見られる。大天后宮などは日本統治時期にいろいろ事件があったが、日本を悪く書けるもののみを取り上げ、台湾内での宗教対立などは端折られている。その意味では信用出来かねる面がある。
歴史は政治の産物として作られる物語だ。なので国民党寄りの歴史が書かれること自体は、国民党が支配者である限り当然ではある。しかしそういうバイアスに気付かずに騙される不幸からは逃れたいものだ。
※追加2。八月はこれを持参した。重いがやはり便利である。
●董芳苑『台湾人的神明』(前衛出版社2008.12)
台湾の寺廟で祀られる神々を、仏教・儒教・伝説神などに区分しつつ解説する。台湾での信仰に特化しているので、非常に分かりやすい。この人(神)誰だろうって時に使える、辞書みたいな本である。
最後の方にはキリストやムハンマドまで載っているぞ。まぁ開元寺の開山堂に延平郡王(鄭成功)と弘法大師が並んでいるぐらいだから、驚きはしないけど。
日本語表記ではないし、ある程度そういう資料に読み慣れている必要はある。この本自体が入門書ではあるものの、さらに簡単な入門書(観光ガイドなど)で知識を得た方が良いと思われる。たとえば上で紹介したガイドなど。
なお、著者の政治的立場はある程度窺えるが、書物の内容自体は比較的信頼出来そうだ。現在起こりつつある信仰が触れられる点も評価出来る。本ブログの記事にはかなり役だった本。
●陳清香『台湾仏教美術(Ⅰ)供像篇』(藝術家出版社2008.11)
シリーズ三冊で、それぞれ供像篇・建築篇・繪畫篇となっている。
「仏教美術」ということで、信仰の側面にはほとんど触れられていないし、特に絵画篇は画集の域を出ない。美術品として見たい人以外には必要ないと思う。
ただ、こういう形で見渡すと、台湾仏教の歴史の浅さだけは良く判るはず。遅れて届いた地域だから、信仰が生きているように見えるのかなぁ、そんな感想だ。
●康諾錫『台湾廟宇図鑑』(猫頭鷹出版2004.2)
例によって博客来のリンクを貼っておくが、台北市内の書店で購入した。ちなみに、買ったのは私ではなく相方である。
内容は台湾の著名な廟宇のガイドであるが、冒頭で廟の建築についての概説されており便利。
取り上げられる寺廟は台北・鹿港。鳳山の龍山寺、鹿港・澎湖の天后宮などで、いずれもかなりのページを割いて紹介されている。今回我々が訪れた地では、台北龍山寺、台南の開元寺、祀典武廟、大天后宮、孔子廟が掲載されている。
なお、日本の書店では3840円なんてビックリ価格が付けられているようだ。博客来なら(他にも日本発送OKの書店あり)送料込でせいぜい2300円程度じゃなかろうか。
●黄柏芸『台湾的城隍廟』(遠足文化2006.2)
作者は黄氏(最後の字は「げい」じゃなくて「うん」)だが、林茂賢(静宜大学)が監修している。文字通り城隍廟オンリーのガイドで、最初に城隍神信仰の概説、続いて官祀の廟、民間の廟の順で、台湾各地の城隍廟が紹介される。
台南では府城隍廟、縣城隍廟、安平城隍廟(いずれも官祀)を掲載。解説もそこそこ詳しく読んで役に立つ。古地図(そのものではないが)での位置関係もきちんと載っていて良い。城隍廟は位置が重要なので。
また、わずかではあるが城隍廟と東嶽殿の関係を説明したページがある。城隍廟を知るなら買っておきたい。これも記事を書く際に重宝している。
ここでは台北の書店で買ったり、帰国後にまた通販で取り寄せたりした本について紹介する。☆は2009年夏旅行に持参した本である。
※2010年1月にいろいろ情報追加。
役に立った本から紹介するので、気になったら通販で買うべし(通販の方法はこちら)。
現地で書店に行くのも悪くはないが、基本的にはホテルの近くに大型書店があって、そこが夕食後の時間でも営業している場合に限る。
わずかな旅行期間において、ガイドを買ったり読んだりする時間は基本的に無駄だと思う。ガイドは出かける前に読むものでしょ?
もう一つ。以下で紹介する本はすべて台湾の出版物であり、日本語では書かれていない。だから自分には無理だと思う皆さんに言っておくけれど、紹介する私自身は北京語も台湾語も全く話せない。
話せなくとも、読むことは出来る。発音がいくら変わっても、基本的に「漢文」なのだし、ましてガイドなら言語が違っても似たような情報が載るのである。写真と地名は誰でも読めるから、あとはページをめくりながら慣れれば良い。
台湾出版物を使いこなせれば、台南に関する情報量は無限に増やすことが出来る。旅が好きなら何も苦痛ではないはずだ。単に飯食えばいいって人種は知らないけどさ。
☆『台南歴史深度旅遊』(上・下)(遠流台湾館2003.2)
元は『台南歴史散歩』として出版されていたものを改題。元の方は知らないのでどの程度内容が変わったのかは不明だが、データは多少新しくなっているはず。
基本的にこれは、歴史的知識に重きをおいたガイドブックである(山川出版社の「○○県の歴史散歩」シリーズみたいなものを想像すると良いかも)。ちゃんと地図もあるし、なんと小吃店の紹介ページもあったりする。
ただし何せ2003年刊なのでデータは古い。せめて毎年データを更新しないとガイドとは言えんなぁ、ともぞもぞと苦言を呈してみる。
この本は上下巻なので携帯するには重い。現地で読むにはどうかなぁと思うが、事前学習には最適である。
いや、可能ならば現地にも持っていきたい。著名な寺廟については内部配置図もあるので、見所の確認に役立つ。実際、今回の旅行ではあちこち見逃しが多かった。ごちゃごちゃした寺廟を的確に見学したいなら必携だ。
事前・事後学習にも良い。二冊で800NT$の価値はじゅうぶんにある。
※追加
読み始めた時から気になっていたが、どうもこのガイドは「日治時代」を悪く書く傾向がある。というか、出来事への評価云々以前に、日本統治時期の出来事をきちんと記さないのだ。
なので前後との整合性に難のあったりする部分も見られる。大天后宮などは日本統治時期にいろいろ事件があったが、日本を悪く書けるもののみを取り上げ、台湾内での宗教対立などは端折られている。その意味では信用出来かねる面がある。
歴史は政治の産物として作られる物語だ。なので国民党寄りの歴史が書かれること自体は、国民党が支配者である限り当然ではある。しかしそういうバイアスに気付かずに騙される不幸からは逃れたいものだ。
※追加2。八月はこれを持参した。重いがやはり便利である。
●董芳苑『台湾人的神明』(前衛出版社2008.12)
台湾の寺廟で祀られる神々を、仏教・儒教・伝説神などに区分しつつ解説する。台湾での信仰に特化しているので、非常に分かりやすい。この人(神)誰だろうって時に使える、辞書みたいな本である。
最後の方にはキリストやムハンマドまで載っているぞ。まぁ開元寺の開山堂に延平郡王(鄭成功)と弘法大師が並んでいるぐらいだから、驚きはしないけど。
日本語表記ではないし、ある程度そういう資料に読み慣れている必要はある。この本自体が入門書ではあるものの、さらに簡単な入門書(観光ガイドなど)で知識を得た方が良いと思われる。たとえば上で紹介したガイドなど。
なお、著者の政治的立場はある程度窺えるが、書物の内容自体は比較的信頼出来そうだ。現在起こりつつある信仰が触れられる点も評価出来る。本ブログの記事にはかなり役だった本。
●陳清香『台湾仏教美術(Ⅰ)供像篇』(藝術家出版社2008.11)
シリーズ三冊で、それぞれ供像篇・建築篇・繪畫篇となっている。
「仏教美術」ということで、信仰の側面にはほとんど触れられていないし、特に絵画篇は画集の域を出ない。美術品として見たい人以外には必要ないと思う。
ただ、こういう形で見渡すと、台湾仏教の歴史の浅さだけは良く判るはず。遅れて届いた地域だから、信仰が生きているように見えるのかなぁ、そんな感想だ。
●康諾錫『台湾廟宇図鑑』(猫頭鷹出版2004.2)
例によって博客来のリンクを貼っておくが、台北市内の書店で購入した。ちなみに、買ったのは私ではなく相方である。
内容は台湾の著名な廟宇のガイドであるが、冒頭で廟の建築についての概説されており便利。
取り上げられる寺廟は台北・鹿港。鳳山の龍山寺、鹿港・澎湖の天后宮などで、いずれもかなりのページを割いて紹介されている。今回我々が訪れた地では、台北龍山寺、台南の開元寺、祀典武廟、大天后宮、孔子廟が掲載されている。
なお、日本の書店では3840円なんてビックリ価格が付けられているようだ。博客来なら(他にも日本発送OKの書店あり)送料込でせいぜい2300円程度じゃなかろうか。
●黄柏芸『台湾的城隍廟』(遠足文化2006.2)
作者は黄氏(最後の字は「げい」じゃなくて「うん」)だが、林茂賢(静宜大学)が監修している。文字通り城隍廟オンリーのガイドで、最初に城隍神信仰の概説、続いて官祀の廟、民間の廟の順で、台湾各地の城隍廟が紹介される。
台南では府城隍廟、縣城隍廟、安平城隍廟(いずれも官祀)を掲載。解説もそこそこ詳しく読んで役に立つ。古地図(そのものではないが)での位置関係もきちんと載っていて良い。城隍廟は位置が重要なので。
また、わずかではあるが城隍廟と東嶽殿の関係を説明したページがある。城隍廟を知るなら買っておきたい。これも記事を書く際に重宝している。
2009/04/22
まずはガイドを買え その2(旅行の準備 その2)
さぁいよいよ購入リスト本番だ。
その1と同じく、2009年GWに持参した本が★、2009年夏に持参したものは☆である。
※2010年1月に書き替えた。
★☆『玩樂地圖便利通-台南市』
台南市の観光地図。とりあえず持っておけ。
現地コンビニで普通の地図を買っても構わないだろうけど、一応買って損はない。鹿耳門に行きたいという意志は、これで運ちゃんに伝えた。
●『台南美食王:新派v.s.經典 達人餐廳82店』
台南の有名店を紹介。対決形式だが何も対決になってない。いちいち台湾北部と南部の違いを説明するのだが、結局どれも「北部のメシはまずい」が結論である。そこそこオススメ。
★『台南好味道』
上と同じシリーズ。こちらは地域別で、観光地のガイドも載っているのでオススメ。
地図が載っているので持参した。で、この本に載ってる店にも行ったので役には立った……けど、地図が怪しい。何軒か見つからなかったぞ。
八月は持参せず。店はけっこう覚えたし。
★☆『台南5區域5條主題路線嬉遊記』(上旗文化)
台南のポケットガイド。台南旅行のお供になる本。
今回の旅行で一番役に立った本だ。持っていればかならず戦力になる。
八月も活躍したぞ。これを買わずに台南は歩けない。
※2010.12に新版刊行。通販はこちらから。
●『食尚玩家:2009全台小吃年鑑』
台湾全土の小吃ガイド。とりあえず写真を見てると幸せになれるので、台湾旅行者すべてにおすすめする。安いし。
●『食尚玩家:夜市大全特刊』
同じシリーズで、台湾各地の主要な夜市を網羅。台南は花園、大東、武聖が紹介されている。これも台湾旅行者すべてにおすすめ。
●『夜市流行小吃』
●『夜市美味小吃』
これは小吃のレシピ本である。基本的には店を出したい人向けの本らしく、やたら分量が多いのが特徴。牛肉麺のレシピで牛肉1200gとかあるし。まぁレシピを知りたい人はどうぞ。
なお、台南の観光地のお土産売り場でも売られていた。
●『Taipei Walker 特別號』(春天愛旅行/2009 第32期)
抱き合わせでしか買えない雑誌があったので、とりあえず購入。台湾角川は日本の角川の指揮で雑誌を作っているので、あまり目新しさはない。
これらは台湾の書店(博客來網路書店)から通販で買った。
※通販の方法をこちらの記事で詳細に記したのでご一読あれ。
ここは会員登録が必要だが、パスポートとクレジットカードがあれば日本から登録して購入できる。在庫があればOCS→佐川経由で一週間以内に届く。日本の書店経由と比べると、同じ本なら半額程度で済む。
漢字だらけで怯む人もいようが、購入方法は日本の通販と変わらないので、まぁそんなに難易度は高くないはず。なお、書店では食料品なども通販しているけれど、こちらは当然持ち出し不可。たぶん、本とDVDやCDぐらいしか買えないだろう。
あ、もちろん日本の本も買えない。日本の雑誌どころか、フィギュアまであるので、暇潰しに眺めて見るのも面白い。
その1と同じく、2009年GWに持参した本が★、2009年夏に持参したものは☆である。
※2010年1月に書き替えた。
★☆『玩樂地圖便利通-台南市』
台南市の観光地図。とりあえず持っておけ。
現地コンビニで普通の地図を買っても構わないだろうけど、一応買って損はない。鹿耳門に行きたいという意志は、これで運ちゃんに伝えた。
●『台南美食王:新派v.s.經典 達人餐廳82店』
台南の有名店を紹介。対決形式だが何も対決になってない。いちいち台湾北部と南部の違いを説明するのだが、結局どれも「北部のメシはまずい」が結論である。そこそこオススメ。
★『台南好味道』
上と同じシリーズ。こちらは地域別で、観光地のガイドも載っているのでオススメ。
地図が載っているので持参した。で、この本に載ってる店にも行ったので役には立った……けど、地図が怪しい。何軒か見つからなかったぞ。
八月は持参せず。店はけっこう覚えたし。
★☆『台南5區域5條主題路線嬉遊記』(上旗文化)
台南のポケットガイド。台南旅行のお供になる本。
今回の旅行で一番役に立った本だ。持っていればかならず戦力になる。
八月も活躍したぞ。これを買わずに台南は歩けない。
※2010.12に新版刊行。通販はこちらから。
●『食尚玩家:2009全台小吃年鑑』
台湾全土の小吃ガイド。とりあえず写真を見てると幸せになれるので、台湾旅行者すべてにおすすめする。安いし。
●『食尚玩家:夜市大全特刊』
同じシリーズで、台湾各地の主要な夜市を網羅。台南は花園、大東、武聖が紹介されている。これも台湾旅行者すべてにおすすめ。
●『夜市流行小吃』
●『夜市美味小吃』
これは小吃のレシピ本である。基本的には店を出したい人向けの本らしく、やたら分量が多いのが特徴。牛肉麺のレシピで牛肉1200gとかあるし。まぁレシピを知りたい人はどうぞ。
なお、台南の観光地のお土産売り場でも売られていた。
●『Taipei Walker 特別號』(春天愛旅行/2009 第32期)
抱き合わせでしか買えない雑誌があったので、とりあえず購入。台湾角川は日本の角川の指揮で雑誌を作っているので、あまり目新しさはない。
これらは台湾の書店(博客來網路書店)から通販で買った。
※通販の方法をこちらの記事で詳細に記したのでご一読あれ。
ここは会員登録が必要だが、パスポートとクレジットカードがあれば日本から登録して購入できる。在庫があればOCS→佐川経由で一週間以内に届く。日本の書店経由と比べると、同じ本なら半額程度で済む。
漢字だらけで怯む人もいようが、購入方法は日本の通販と変わらないので、まぁそんなに難易度は高くないはず。なお、書店では食料品なども通販しているけれど、こちらは当然持ち出し不可。たぶん、本とDVDやCDぐらいしか買えないだろう。
あ、もちろん日本の本も買えない。日本の雑誌どころか、フィギュアまであるので、暇潰しに眺めて見るのも面白い。
まずはガイドを買え その1(旅行の準備 その1)
ということで、旅行前に買ったガイドの一覧だ(日本の書店で購入した)。一応、一言コメントを付けておこう。
なお、★は2009年GW旅行に持っていった本。☆は2009年夏旅行に持参した本、●は読んだだけ。●だから不要というわけではないが、参考までに。
※2010年1月にいろいろ書き替えた。
★台南―台湾史のルーツを訪ねる (旅名人ブックス)
これをトップにもって来た理由は言うまでもない。日本語では唯一の台南オンリー本。
なお、このシリーズは地図や交通手段などの基本データがほとんどないので、あくまで読み物と考えるべきであろう。ただし読み物としてはかなり良い。写真を見て気分を高めよう。
現地では、見所を逃がしてないか確かめるために、時々開いて読んだ。なお、正誤表はこちら。
帰国後(5月)の感想。
残念ながら、この本の関係者は台南の民俗信仰については素人だし、そもそもそういう信仰を理解する視点をあまり持っていないな、と感じる。現地のガイドを読んだ後にこれを読むと、ビジュアル重視で情報量が少ないことに気づかされるのだ。日本語ガイドとして貴重なだけに、もう少しライターの質を高めたらどうかな、などと言ってやろう(一応は私もライターみたいな職業だったので)。
八月は使わなかった。こちらで紹介したガイドの方が情報量もあったので割愛した。たぶん今後は持っていくこともないだろう。
☆『地球の歩き方 台北 2009~2010』
とりあえず近所の本屋で買った。台北はほとんど行かないのでオマケのようなもの。
空港からのバスの所要時間が短めだったり、イマイチ内容的にも信用がおけない。「歩き方」という名にはそぐわない本である。
八月の旅行では、急遽予定を台北に変更する可能性があったため持参。幸か不幸か使わずに済んだが、三度目の旅行では台北宿泊の予定なので、一応持参する可能性大。
★☆片倉佳史『旅の指さし会話帳〈8〉台湾』
片倉氏は台湾新幹線の情報を探していた時から名前を知っていたので、似たような本は他にもあるが、これを購入。
最終的な評価は、現地で役に立ったかどうかで判断するしかない。でもまぁ、悪い本ではないよ。たぶん。
で、現地では多少利用した。この本を広げて指差すのは煩わしくて無理だ。それでも言葉の意味を知りたくなった時の辞書の代わりにはなったと思う。
八月も持参したが、あまり使う機会はなかった。お守り程度の本だ。
●林小龍『大人の台湾極楽ガイド』
相方が購入。作者名は「ナントカ制作委員会」的なもので、リアルに存在しているわけではなかろう(どうでもいい)。台南も載ってはいるが、ほぼ台北情報なのでこれも参考程度。
読み物としてはそれなりに面白い。大人というかオッサン向け。良いことばかり書いてるわけではない、という意味では「地球の歩き方」よりマシ。ただ、ナイトライフの予定がない場合はそのコーナーがまるまる無駄なので、持参するには難あり。
●渡辺満里奈『満里奈の旅ぶくれ―たわわ台湾―』 (新潮文庫)
古本捨値で購入。データの古さは仕方ないが、軽い読み物としては良い。台南情報も多い。食い物しかないけどさ。
★『台北』 (ララチッタ―アジア)
古本捨値で購入。台北オンリーなので参考程度だが、ガイドとしてはマシな部類だろう。
台北ガイドでは唯一持参。地図が後ろにまとまっているし、空港での手続きなど一通り載っているから、ディープな旅でなければ悪くないと思う。
八月に持参しなかった理由は、古本(2007年度版)だったため。ホテル探しなどの際には、一応最新版の方が良いわけで……。
●『るるぶ台湾 ’08』
古本捨値で購入。台南も載っているが、デタラメな情報多し。購入する価値なし。
●『台湾』 (いい旅・街歩き)
古本捨値で購入。最新版でないので評価は保留しておくが、台南はやはり申し訳程度。立ち読みで良い。
●『な~るほど・ザ・台湾』2009.3
神田で本を探したついでに購入。別冊マップ付きだが、台湾で日本名の小姐に会いたい人以外には金の無駄。もちろん私にとっても無駄。
●『HERE』(台北の情報誌)2冊
同じく神田で購入。最初から読み物として買ったので、それなりに楽しめた。ただし日本の書店で買うと高すぎる。
なお、これは台北オンリーなので、台南の情報は期待しないように。
※2009年に休刊となった模様。
まぁこの時点で既にとんでもない数だが、本番はこれからである。その2を待て。
なお、★は2009年GW旅行に持っていった本。☆は2009年夏旅行に持参した本、●は読んだだけ。●だから不要というわけではないが、参考までに。
※2010年1月にいろいろ書き替えた。
★台南―台湾史のルーツを訪ねる (旅名人ブックス)
これをトップにもって来た理由は言うまでもない。日本語では唯一の台南オンリー本。
なお、このシリーズは地図や交通手段などの基本データがほとんどないので、あくまで読み物と考えるべきであろう。ただし読み物としてはかなり良い。写真を見て気分を高めよう。
現地では、見所を逃がしてないか確かめるために、時々開いて読んだ。なお、正誤表はこちら。
帰国後(5月)の感想。
残念ながら、この本の関係者は台南の民俗信仰については素人だし、そもそもそういう信仰を理解する視点をあまり持っていないな、と感じる。現地のガイドを読んだ後にこれを読むと、ビジュアル重視で情報量が少ないことに気づかされるのだ。日本語ガイドとして貴重なだけに、もう少しライターの質を高めたらどうかな、などと言ってやろう(一応は私もライターみたいな職業だったので)。
八月は使わなかった。こちらで紹介したガイドの方が情報量もあったので割愛した。たぶん今後は持っていくこともないだろう。
☆『地球の歩き方 台北 2009~2010』
とりあえず近所の本屋で買った。台北はほとんど行かないのでオマケのようなもの。
空港からのバスの所要時間が短めだったり、イマイチ内容的にも信用がおけない。「歩き方」という名にはそぐわない本である。
八月の旅行では、急遽予定を台北に変更する可能性があったため持参。幸か不幸か使わずに済んだが、三度目の旅行では台北宿泊の予定なので、一応持参する可能性大。
★☆片倉佳史『旅の指さし会話帳〈8〉台湾』
片倉氏は台湾新幹線の情報を探していた時から名前を知っていたので、似たような本は他にもあるが、これを購入。
最終的な評価は、現地で役に立ったかどうかで判断するしかない。でもまぁ、悪い本ではないよ。たぶん。
で、現地では多少利用した。この本を広げて指差すのは煩わしくて無理だ。それでも言葉の意味を知りたくなった時の辞書の代わりにはなったと思う。
八月も持参したが、あまり使う機会はなかった。お守り程度の本だ。
●林小龍『大人の台湾極楽ガイド』
相方が購入。作者名は「ナントカ制作委員会」的なもので、リアルに存在しているわけではなかろう(どうでもいい)。台南も載ってはいるが、ほぼ台北情報なのでこれも参考程度。
読み物としてはそれなりに面白い。大人というかオッサン向け。良いことばかり書いてるわけではない、という意味では「地球の歩き方」よりマシ。ただ、ナイトライフの予定がない場合はそのコーナーがまるまる無駄なので、持参するには難あり。
●渡辺満里奈『満里奈の旅ぶくれ―たわわ台湾―』 (新潮文庫)
古本捨値で購入。データの古さは仕方ないが、軽い読み物としては良い。台南情報も多い。食い物しかないけどさ。
★『台北』 (ララチッタ―アジア)
古本捨値で購入。台北オンリーなので参考程度だが、ガイドとしてはマシな部類だろう。
台北ガイドでは唯一持参。地図が後ろにまとまっているし、空港での手続きなど一通り載っているから、ディープな旅でなければ悪くないと思う。
八月に持参しなかった理由は、古本(2007年度版)だったため。ホテル探しなどの際には、一応最新版の方が良いわけで……。
●『るるぶ台湾 ’08』
古本捨値で購入。台南も載っているが、デタラメな情報多し。購入する価値なし。
●『台湾』 (いい旅・街歩き)
古本捨値で購入。最新版でないので評価は保留しておくが、台南はやはり申し訳程度。立ち読みで良い。
●『な~るほど・ザ・台湾』2009.3
神田で本を探したついでに購入。別冊マップ付きだが、台湾で日本名の小姐に会いたい人以外には金の無駄。もちろん私にとっても無駄。
●『HERE』(台北の情報誌)2冊
同じく神田で購入。最初から読み物として買ったので、それなりに楽しめた。ただし日本の書店で買うと高すぎる。
なお、これは台北オンリーなので、台南の情報は期待しないように。
※2009年に休刊となった模様。
まぁこの時点で既にとんでもない数だが、本番はこれからである。その2を待て。
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