2010/07/05
天味素食(台北市・懐寧街)
台北駅からすぐの懐寧街には、素食(日本で言うところの精進料理)の店もいくつかある。3日目の朝食は、その一つ天味素食で食べることにした。
言うまでもないが、ここは懐寧旅店の向かい。歩き回るのが面倒だったものの、やはりホテルの朝食は食べたくなかった。特色ある料理に溢れている他国で、なぜ全世界共通のモーニングを食べなければならないのだ、と私は思う(ちなみに、台湾でホテルの朝食を食べたのは計3回)。
素蚵仔煎45元。蚵仔が入ってない蚵仔煎ってのがアレだが、興味津々で頼んでみた。
カキの代わりは椎茸だ。本物の蚵仔煎よりうまいとはとても言えない。まさしく代用品的な料理でござる。
水餃40元(10粒)。
これはまぁ、あっさりしてうまい。とはいえ素食の店で、「肉が入ってたら一層うまいだろう」という感想も浮かんで来るのがちょっと悲しい。でもそうなのよね。
金針湯35元。金針はキスゲの仲間の蕾だ。独特な風味で、油っぽい料理に合うと思われるが、今ひとつパンチが足らない気がする。
まぁその辺は組み合わせにもよるはず。
水煎包3粒で25元。キャベツ中心のようだったが、正直今ひとつ。
総じてここは、素食の店に行かざるを得ない人のための料理という感じだ。まぁそれはある程度は伝統的な料理と言えるのだろうが、「健康に良さそう」といった目的には合致しない。
そもそも日本の精進料理だって油たっぷりだし、何ら健康志向ではない(というか、食べてもダイエット出来ない)。しかし昨今の台湾では、健康志向の人間をターゲットとした素食の店ができはじめているのも事実である(去年の夏に食べた台南の「長春健康素食自助餐」など)。
素食でなければならない生き方を選択していない我々なので、今後はできれば付加価値のある店で食べてみたい。
ただ、決してまずかったわけではない。それと我々は、食べたことのないメニューを優先的に注文するので、この店のウリとは必ずしも重なっていないはず。その辺は誤解なきよう。
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