2010/07/23
北港朝天宮の出巡遶境行列(十) まさかの関帝、北港天帝會
いきなり四輪バギーであらわれた北港天帝會。関聖帝君を奉じていることだけは、すぐに分かる。
それにしても、バギー者の背後にミニコンポのスピーカーが取り付けられているのが、何とも豪快だ。雨が降ったらどうするのだろう。
バギーの後ろには、こんな祭壇車が続く。
牽引しているのは、電動機付き三輪車だ。日本では免許を取る時ぐらいしか聞かない「電動機付き」をリアルに感じることができる。タイヤがまるっきり自転車で、後輪はけっこう潰れてるし。
安定感のない祭壇も素晴らしい。私が関係者だったら、絶対に四輪にするぞ。
しかし、この一団の本領はまだ発揮されていなかった。
見よ、天使の笑顔を!
神さまにピースサインされたのは、生まれて初めての経験だった。思わず深々とおじぎをしてしまったが、それで良かったのか今となっては不安だ。
そもそも、このデフォルメ神が何者かすら分からなかった。
というか、まさかと思うでしょ? まさか関帝なわけないよね、と。
しかし冷静になって考えると、彼は関帝以外の何者でもなかった。関聖帝君のバギーに乗っている、赤ら顔の武神が、そう何人もいるわけがない。
台湾の神はつくづく奥が深い。今さらながら、根本的に神への観念が異なることを感じざるを得ない、そんな衝撃的な一団だった(藝閣は別として、出巡遶境の神々では一番驚きの団体だったぜ)。
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