2010/11/13

呉園付近の路地を歩く

旧台南公会堂
 公園路と民権路の交差点から、民権路を東南東へすぐの旧台南公会堂。その紹介は去年書いたので、そちらを御覧くだされ。
 その記事に書いたように、ここは呉園という清代の庭園であった。まぁ庭園自体は過去形ではなく、現在もこの建物の裏に存在している。池の辺りが周囲よりもかなり低い位置にある。

公会堂横の路地
 今回は呉園に用があったわけではない。ただ、通り道が呉園の端をぐるりとまわる形になったので、そのついでに眺めたのみである。
 この路地は旧公会堂の右手の路地。煉瓦塀は公会堂のものである。なかなかいい雰囲気だ。これでスクーターが現れなければいいのだがねぇ。

呉園
 少し歩くと塀が途切れ、呉園の最も標高の高い辺りの端に出る。
 写真の右奥に池や石組があるけれど、芝生の部分はごくありふれた公園である。傾斜があるので、某北海道ローカル番組の聖地に似ているかも知れない。この目で見たわけじゃないけどさ(ちなみに私は、あの公園で撮影された「安田グランプリ」を見たことがある程度だ)。

民家
 公園の反対側には、かなり古い民家が散在する。これは台湾の伝統建築で、屋根までよじ登るサボテンが南国っぽい。もしかして、ドラゴンフルーツ?

民家
 日本風家屋もあった。
 台南の歴史建築については、専門に観察している人もいる(それ系のブログは複数ある)。当ブログでは、derorenの知識に限界があるためあまり紹介出来ていないが、それをテーマに街歩きしても良いぐらい数はあるようだ。好きな人は是非探し歩いてくれ。

 そんなわけで、この路地の先にある廟へ向かった我々である。次の記事を待つが良い(最早隠す意味はない)。


民家
 コメントをいただいたので、追加。
 どちらかといえば異様な光景に見えたので、無理矢理全景を撮った。

民家
 アップの写真。ラカンマキが天を衝く姿には驚かされる。
 Sly Foxさんのブログで紹介されているので、あわせて御覧くだされ。

2010/11/11

更新雑記

 さて、半年前の旅行記を書き続けているderorenであるが、台南編は残り少なくなっている。最近の更新箇所と、今後の予定をメモっておく。

●今後の予定(個別記事)
 台南編は開隆宮で大きなところは終わり。ただし東嶽殿と玉皇宮は今回訪問分を書いていないので、後日掲載する。どちらも台南の民間信仰ネタだし、速報性は問われないはずなので、皆さんが忘れた頃に長文で載る予定だ。土地公や註生娘娘についても特集記事を書くぞ。
 嘉義編は食べ物関係、北港編は5月6日の祭礼と進香団、朝食の記事を書く。載せたい写真はまだ腐るほどある。


●今後の予定?
 当ブログは、交通情報やホテル予約などを商売とする台湾ガイドの、不足部分を補完する意味合いで作られている。しかし補完しようにも、まともな観光情報サイトなりガイドブックが乏しいのも事実である(「台湾何とか」と名のつく情報ポータルサイトは、たいがい更新が止まっており役に立たない)。
 従って、旅行のトータルな情報をここで載せていくべきではないか、と考えることがある。ただしそういう情報の正確性を、一個人が保証できるわけはない。現時点では、モデルプラン程度で留めるつもり。
 なお、台南旅行者向け情報を大幅に追加したのは、そういう意向に沿ったものである。中途半端な増補だけどさ。


●最近になって書き加えた記事
 ウチの台南記事には、2009年5月に急いで書いたものが多い。当時は『台南歴史深度旅遊』などのガイドがまだなかったし、台湾についての知識も足りなかったから、今にして読み返すと恥ずかしい限りである。
 そこで、あちこち手を入れている。後にもっといい記事を書いた場所についてはそのリンクを加えたし、孔子廟は続編記事の公開に合わせて増補した。他にも以下の記事などに手を加えている。
総爺老街(台南市北区)
臨水夫人媽廟
擇賢堂

 検索で引っかかった古い記事だけ読まれるのが辛いので、今後もちょこちょこと書き替える予定。
 ちなみに、当ブログの一番人気はやはり台湾ネット書店の使い方記事。ほぼ毎日読まれているようだ。願わくば、そこから他の記事も見てほしいが、CDやDVDを求める層とウチの内容はたぶん噛み合わないんでしょうな。

TVBS
 写真がないと寂しいのでオマケ。
 台湾のテレビ局は日本のテレビ映像を使ってニュースを流したりするんだぜ。これをやれば、自分たちで取材しなくとも放送できるから安上りだぜ。というか、これはまだマシな方で、ユーチューブ映像をPC画面ごと放送するのには恐れ入ったぜ。

2010/11/09

旧台南合同庁舍

旧台南合同庁舍
 湯徳章紀念公園の円環に面した建物は、今でこそ大した高さではない。しかし1930年に建設された時点では、台南で最も高い建物であった。
 ここは「119」の文字で分かるように(上の写真は隠れてる。下を見てね)、消防署である。無粋な文字は現役の証だ。

旧台南合同庁舍
 近くで見ると、かなり老朽化している。

旧台南合同庁舍
 さらに近寄ってみると、ちょっと中に入るのが怖くなるほどボロボロである。いつまで現役でいられるのか、かなり心許ない。そもそも昭和初期のコンクリート建築に、80年も保たせるつもりがあったとは思えないだけに、今後が心配である。

 なお、二つめの写真でも何となく分かるが、この建物は中央の塔が先に造られ、後に左右の庁舎が付け加えられたものである。庁舎部分は1937年なので、7年ほどは塔だけだったことになる。
 この塔は、名目としては昭和天皇即位の「御大典紀念塔」である。名目と言ったのは、恐らく最初から消防用に使うつもりだったと思われるからで、左右の建増し部分に消防署の詰所と派出所が設けられ、合同庁舎という名になった。
 現在は消防のみが利用する。そもそも台南警察署までは100mも離れていないのに、なぜここに派出所なのかという疑問も残る。この円環がそれだけ重要な地点であったことを示しているのかも知れない。

2010/11/08

湯德章紀念公園

湯徳章紀念公園
 台南市の中心にある円環。台南をかすめるだけのバスツアーであっても(いつも書いているように台南はツアーで来る場所ではない)、まず確実に通るはずだ。当然我々も、徒歩とタクシーで何度もここをぐるぐる廻っている。
 この円環は日本時代の都市計画によって作られたもので、当時は大正公園という名前だった。台南公園(後に国民党が中山公園に改称、現在は再び台南公園)とともに、西洋的近代都市への変貌を象徴する場所であったと思われる。

湯徳章紀念公園
 日本軍が去った後は、公園の名前も民生緑園と変わった。そしてその民生緑園で、叛乱罪の汚名を着せられて国民党に虐殺されたのが、湯徳章なのである(後に冤罪と判明)。
 二二八事件の血塗られた広場に、現在は三民主義の神の像が建つ。民主制とは偶像崇拝国家だったという、笑えないジョークである。
 今や湯德章紀念公園となったこの場に、彼は必要だろうか。台南市長選挙のただ中だし、ウチは政治を語るブログではないので、モザイクを入れる程度にしておこう(入れてどうする)。

湯德章紀念公園
 西寄りの写真。この円環に面した最大の建物は、もちろん旧台南州庁である。

湯徳章紀念公園
 北側。大平境基督教会が見える。

湯徳章紀念公園
 南側。看板のモザイク部分は、台南市長選の候補者である。まだこの時点では党内での候補者一本化前だったが、この看板の人が選ばれている。別に私が写真を撮ったおかげではあるまい。

 この円環の景色に欠かせない建物が一つ抜けている。
 今さらだが次の記事で紹介するぞ。

2010/11/06

リス

タイワンリス
 過去の孔子廟の記事もそうだったが、とにかくここはリスが多い。
 境内の西の端にある木には、いつもこんな感じでいるぞ。

タイワンリス
 人間ならば三秒ともたないポーズで、彼らはエサを狙っている。

タイワンリス
 のんきに食ってるヤツもいるぞ。

タイワンリス
 けっこう肉付きがいい。案外うまいかも知れないぞ。

タイワンリス
 まぁ何にせよ、実は獰猛なヤツなので注意。
 エサやりは彼のようなプロに任せておくが良いぞ。

2010/11/04

莉莉水果店(台南孔子廟の南)

莉莉水果店
 旧愛国婦人会館の隣にある莉莉水果店。台南孔子廟の南と言わないと、普通は通じないだろうが。
 南門路と府前路の交差点から、府前路を西に歩けばすぐである。さらに西に歩くと、たまに日本語ガイドブックにも載っている福記肉圓、さらに歩けば旧南門尋常小學校(建興國中)

莉莉水果店
 午後4時ぐらいという中途半端な時間だが、この混雑ぶりだ。客の回転は早いので、タイミングさえ合えば座れるけどね。

 ここは注文方法がやや独特だ。店のカウンターに注文票があり、そこに書き込んで渡す方式。ただしその注文票は、左端にテーブル番号を書き込む欄がある。つまり、どこのテーブルの客が何を頼んだかという情報を、店員に渡すことになる。渡した際に精算する先払いだ。
 その後は黙ってテーブルで待っていると、店員が頼んだものを持って来てくれる。なかなか合理的で、ちょっと感心した。

 もう一つ付け加えると、注文用紙のチェックの方法も指定がある。氷や砂糖が要らない人用の記号があって、それを注文数と一緒に書くことが出来るぞ。
 まぁ何にせよ、ここのメニューはただでさえ膨大なので、優柔不断な人間は大いに迷うことになるだろう。

莉莉水果店
 これは壁に焦点を当てた写真。
 莉莉水果店は台南の老舗で、昔の台南の写真などを多数展示している。当然、台南神社のコーナーが大きい。孔子廟の南の公園、つまり水果店の目の前の緑地こそが、かつての台南神社境内である。

莉莉水果店
 我々が頼んだのはこの二つ。オレンジ色の液体は紅蘿蔔汁(45元)。さぁ何でしょう?
 まぁ色で分かると思うがニンジンジュースである。しかも「低糖」マークを付けて注文してある。台湾滞在五日目の午後に、我々もちょっと「健康」なんて言葉を頭に浮かべるようになっていたのだ。

莉莉水果店
 こっちは綜合豆冰(40元)。やはり豆は食べておきたかった。
 どちらもうまいのは見た目で想像がつくと思うが、特筆すべきは値段である。台南で最初に食べた裕成水果のマンゴーかき氷の四分の一だ。まぁもちろんここでもマンゴーかき氷は80元だけど、それでも半額以下。
 裕成水果は最近流行の豪華版かき氷で、ここは江水號に近い伝統的なもの。その辺が値段にはっきりとあらわれているようだ。一応言っておくが、どちらが良いという問題ではない。両方で食べるのが最も妥当である(健康という言葉からは思いつかない結論だな……)。

2010/11/03

愛国婦人会館は修復中

旧愛国婦人会館
 日本統治時代の負の遺産、旧愛国婦人会館。2009年も翌年5月も修復中だった(半年前の情報なので、今はどうだろう?)。
 なお負の遺産とは言っても、ここが最初の名前で使用された期間はごく短い。戦後は長い間、赤十字やアメリカ軍の施設となっていた。軍の新聞発行処であり、また図書館や託児所も存在した。二階では映画(報道映画の類)を上映していたそうな。
 まぁそんなわけで、名前ほど台南市民にとって嫌な場所ではなかったようだ。 

旧愛国婦人会館
 写真でも分かるように、ここは莉莉水果店の隣である。そして、莉莉水果店の奥の客席からは、会館の建物を覗くことも出来た。別にそんなことしなくとも、いずれは工事は終わるけどね。