世の中には、旅行前にできるだけの情報を集める人間と、最小限しか集めない人間がいる。私はもちろん前者だが、後者に属する側も少なくはなかろう。
いや、それは旅行に限ったものではない。自称歌人・詩人の類からは何度も聞かされたし、取材にあたって余計な知識は要らないと、面と向かって発言されたことすらある。
他人がどんな主義主張で旅をしようが、それ自体はどうでもいい話。
ただし、これだけは言いたい。乏しい知識の上で積み上げられる「経験」など、自身の内部に留めておくべきだ、と。他人に聞かせる、さらに主張する価値などないのだ、と。
蟹は甲羅に似せて穴を掘る、ということわざがある。「余計な知識を持たず、己の感受性に任せる」方法は、まさに小さな穴を掘る蟹に等しい。
どうせ掘るなら大きい方がいい、というのがderorenの立場だ。だから勉強不足で臨んだ初回の旅には、いろいろ後悔したくなる部分がある。
写真は徳記洋行(安平樹屋)の隣に建つ朱玖瑩故居。手元のガイド類に一切記述がなかったので素通りしてしまった。日本統治時代の建物である。
一期一会のチャンスを逃すなんて、悔んでも悔みきれない。そんな感じで、四度目の旅行準備中。
全く同感です。
返信削除私も以前は後者でしたが
初めての台湾旅行を機に前者になりました。
>よっちさん
返信削除どうもはじめまして。無駄に挑発的な記事にご同意いただき恐縮です。台北に2度行かれてるんですね。
日本国内でもそうですが、台湾のツアー旅行はコースが硬直化しているので、一人でも多くの方に脱出してほしいなぁ、と思います。
言葉の問題はあるし、国内でも一人で電車に乗れない人はいるから、その場合はベターなツアー旅行を選択するしかないでしょうけど。