リアルなderorenは、誰もが認めるほどに毒舌で、他人に厳しい男である。そんな男が台湾という国に対して発言を続ければ、いずれは政治色を帯びるだろう。
当たり前だが、私にとって台湾は旅行先に過ぎないので、所詮その発言は外側からなされる無責任なものでしかない。まぁ選挙権もない他国の理想論を語ったところで、どうなるものでもないわけで。
もしもこのブログが、台湾の観光産業を左右するほどのポジションになったら、発言の意味もあるだろう。それはそれで、大陸政府の脅しとレベルが変わらないかも知れないけどね。
私は台湾プロ野球については、一般人より若干知識がある程度である。かつてリーグが創設された頃、私はなんと「週刊ベースボール」の愛読者だった。なので毎週、たった1ページだけの情報コーナーをチェックしていた。4球団が6球団になった頃までは、断続的に情報を仕入れていたと思う。
もっとも、あの雑誌のコーナーは基本的に「台湾のプロ野球も頑張ってるよ」というメッセージを送るだけなので、その影で何があったかなんて知る由もなかった。
グローバル化が進む世界の中で、野球はローカルなスポーツだということに、人々が気づきはじめている。国内リーグからアメリカへ渡ることを「世界」進出と呼ぶことにだって、根本的な無理がある。
起死回生のイベントであるWBCは今のところ盛り上がっている。にも関わらず各国の国内リーグにそれが還元されていない事実もある。しかしそれは還元されていないのではなく、現在のプロ野球が、親会社の体力勝負によって適正規模以上に維持されているに過ぎないのではないか、とも思う。
もちろんWBCの「日本代表」と、企業チームがうまく接続しない問題もあろうが(地域名にすれば解決する?)。
台湾のプロ野球は、どこまで存続可能かどうかはともかく、まずは企業名を外すべきだとは思う。現状でも台北・台中・台南・高雄に一つずつだし、その中で兄弟が人気なのは、兄弟という企業イメージではなく、台北にあるからなのだし。
企業名を外せば、複数スポンサーで解散を防げるだけでなく、地域代表という認識から八百長がやりづらくなるのでは、とも思う。各地域のエゴが絡み合うことで、不正で負けることへの抵抗感が増せば良い。
もちろんヤクザ社会の台湾で、それは夢物語に過ぎないのかも知れない。ヤクザを飼っていた国民党が政権にある今はなおさら。
ヤクザも逃げそうな統一企業が、リーグ全体のスポンサーになる方が現実的かも。兄弟はあのオーナーだし、もう再生不可能じゃないの?
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