2012/09/05
海山館(二) 三合院と劔獅
いよいよ海山館の内部へ。典型的な三合院建築だ。
否応なしに目にとまる劔獅は、改修前の写真にもうつっているもの。もちろん描き直しただろうが。
もうちょい近くに寄ってみる。
その(一)でも触れたが、劔獅は屋敷内に異物が侵入するのを防ぐ存在なので、武装している。口にくわえた劔だけでなく、上部にも物騒な刃物を並べてある。まさに、悪鬼羅刹の化身なりとも、豈遅れを取る可んや、である(柳生一族の陰謀だ)。
裏はこうなっている。三十六天罡七十二地煞とあるのは、平たくいえば天地を守る神々のこと。とりあえずここを読むのが良さそう。
まぁしかし、上のリンクの台湾大百科全書も触れるように、結局は『水滸伝』なのよね。あれは小説じゃなくて、リアルな信仰の世界だから。
中に入ってみる。まずは正面。
ここは基本的に礼拝所みたいなスペースになるが、神様の代わりにモニターが備え付けてある。何にせよゆるキャラだ。
天井の様子。
手前左右のレフ板みたいなのは、とりあえず装飾のようだ。日月?
正面の部屋の背後のスペースには、こんな椅子があった。
目の前でカップルが座って記念写真を撮っていたが、何となくピンとこなかったので、我々は座っただけ。
そこから裏口に抜けることができる。こちらは行き止まりだが、反対側には扉がついている。まぁ観光客的にはあまり意味のない情報だ。
とりあえず、窓の上の装飾が面白い。
さて、三合院の左右それぞれの部屋は、やはり展示スペースとして使われている。
こういう立派な三合院を無料で見学できるのは素晴らしい。展示品にはいろいろ言いたいこともあるけど、その辺は目をつぶろうではないか。
この左右の部屋には、今で言うロフトのような設備もある。すごく狭いので、寝床にするにはどうかなぁ…とも思うけど、世の中には押し入れで寝るような酔狂な人だっているという噂だから、これはこれでアリかな。
まさか女中部屋ってわけでもないだろうし。
そんなわけで、まだ続く。たいして中身はないのだが、安平的な三合院というレアな物件だけに、細かく紹介したくなってしまった。
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