寶貝(ベイビー)を連れて台南に行くのは、もちろん心配だらけ。とはいえ、台南には台南生まれの寶貝がたくさん住んでいるのだ。寶貝に必要なものは、その気になれば手に入るだろう。
ということで、ある程度は店の情報を調べている。自分用メモを兼ねて公開。
・BabyHome 寶貝家庭親子網
日本でもよくあるポータルサイト。「親子討論区」を台南で検索するといろいろ出てくる。まぁ信頼度は某知恵袋並み……って書くと読者はどう理解するのかな? 言うまでもなく、信頼性に乏しいって意味だぜ。
・麗嬰房
「les enphants」の名でショップを展開するベビー服の店。台南市では新光三越(西門、中山)と遠東百貨に出店しているほか、各地に単独店舗もある。台南西門店は大菜市のそばなので、何かの機会に行けそうだ。
せっかくなので、台湾製のiBabyブランドの服を買ってみようかと考えている。外観に台湾らしさが感じられるわけでもないから、日本で着せても誰も気付かないだろうけどね。
・台南天之嬌婦嬰用品店
友人に教えていただいた店。中西區忠義路二段222號にある(googleストリートビューでも確認した)。鴨母寮市場のすぐ南なので、困った時にはここに行こう。
・府前路の店
海安路より西側の府前路には、子ども服の店が並んでいる。問屋街のようだ。保安宮付近の小吃店で食べた後に覗けるかもしれない。
なお、府前路に関してはgoogleストリートビューで確認した。長らく台南は対象外だったけど、ようやくサービスが始まったぞ。自分が映ったら嫌だなぁと思うが、旅行の計画を立てる際には、本当に便利だ。
・スーパーマーケット
全聯福利中心は鴨母寮市場の忠義路側にある。スーパーと呼ぶには品揃えに難があるけど、おむつやミルクは売っている。鴨母寮市場は確実に行くから、そこで購入できるだろう。
化粧品から雑貨まで扱うPoya生活館は、小北成功夜市のすぐそばと、成功大学の南西にある。夜市のついでに買い物はアリだろう(前回はトリートメントを買った)。おむつがあるのかは不明。
カルフール(家樂福)は、毎度おなじみのラヤンハイ(マッサージ店)鄧老師養生館のすじむかいでした(公式サイトの表現)。初日に指サーヅに行くとは思えないが、もちろんここでも買える。
大潤發はその立地からみて縁がなさそう。小北百貨で可能性があるのは新東安店(Poya生活館の隣)ぐらいかな。
・薬局
日本では薬局に行けば、おむつや離乳食を買うことができる。そこで「薬局」を機械翻訳すると「藥鋪」になったりするが、これは伝統的な漢方の店だ。今どきの薬局は、台湾でも「藥局」である。
台南に店舗をもつ連鎖店(チェーン店)には、丁丁連鎖藥局、啄木鳥藥局などがある。
※追加される可能性あり。
情報に間違いがあっても責任はとれないので、自身で確認してね。
2011/11/16
2011/11/13
赤子連れ台湾旅行計画(四) 0歳児のパスポート申請
0歳児の台湾旅行に必要なもの。それはパスポートと飛行機のチケットである(あとは保護者か)。航空チケットは保護者が用意するとしても、tomopeeのパスポートを用意するには、当人の努力が必要となる。
ちなみに、パスポート入手前に航空チケットを買うのはリスキーなのでおすすめできない。もしも出来上がったパスポートのローマ字表記がチケットと違っていたら、バカ高い手数料を払って変更しなきゃならないゾ。
さて、おさらいしてみよう。
パスポートを入手するには、次のような過程がある。いや、あった。
1:申請書類と戸籍抄本の入手
これは同一の場所で可能。証書を発行できる所には申請書類も置いてある。
通常、自治体の証書発行窓口は平日のみ。子どものパスポートでは、抄本ではなく戸籍謄本を求められる場合があるらしいので、最初から謄本を入手する方が無難だ(抄本の方が安いけど)。窓口で確認してから発行してもらうべし。
申請書類は旅券事務所で入手してその場で書くことも可能だが、窓口の混み具合は日によって違うし、先に入手して申請前に書いてしまうのが良い。
書類は見本通りに書くだけで、特に難しい点はない。ただし緊急連絡先に注意。0歳児の連絡先に親の名前を書いてはいけない。一緒に旅行する人には緊急連絡できないからネッ(書いたら申請窓口でひっかかるだろう)。祖父母辺りを書くべし。
2:顔写真の用意
ここが最大の難関だ。
パスポート用の写真は非常に制約が厳しい(具体的にはこちらを参照)。かといって、赤子がおとなしく写真を撮られるわけもない。derorenが選択したのは、家で撮影して、7-11のデジカメプリントを利用する方法である(コンビニ側は推奨していない)。それなりのカメラと、簡単な画像処理ができる人向け。失敗しても責任は負えない。

まず写真撮影。白いシーツの上にtomopeeを寝かせて、真上から撮る。周囲の余白にも注意(上の写真の場合、頭の上部がギリギリなのでボツになった)。
シーツのしわは、証明写真サイズに縮小されるとほとんど目立たないが、ないに越したことはない(使用写真はしわの目立たないシーツで撮影した)。できるだけ明るい部屋で撮ろう。
証明写真なので、tomopeeにはすまし顔で正面を向いてもらう必要がある。もちろんそんな確率は滅多にない。一度のチャレンジで成功するとは思わない方がいいだろう。
……が、derorenは簡単に撮影成功となった。普段から写真を撮りまくっているので、tomopeeが自然にレンズの方を向くのだ。よく訓練された息子である。
なお、時間が経つと笑ったり泣いたりする。そういう顔は申請で却下されるから、カメラを向けた最初の数枚で勝負は決まるゾ。
寝かさずに撮れる自信があるなら、その方が絶対に良い。なぜなら、寝かすと上の写真のように髪の毛が広がって、トリミングに困るからだ。
撮影後は、写真を決められたサイズに加工する。7-11の現像機は、その場で加工できるすぐれものなので、普通の証明写真ならレタッチは不要かも知れないが、パスポート写真は条件が厳しいし、ある程度は準備した方が良いと思う。
もちろん加工にはレタッチソフトが必要だ。手元にない人はXnViewをおすすめする。サムネイルでの画像管理から簡単な加工までできるフリーウェアだ(日本語対応)。
まず、明らかに無駄な部分をトリミングで削除し、縦長の証明写真型に近づける(あんまり切り取りすぎないこと)。それからモニターに縮小表示する(表示のみの縮小で、実際にリサイズするわけではない)。目視できる画像のサイズを、できるだけ証明写真のサイズに近づけよう(相当に縮小しなければならない)。
で、定規を取り出して、モニター画面にあてて顔のサイズを測る。できあがりでは顔の縦幅が35mm前後なので、そのサイズまで画像を縮小する。とはいえ、xnviewなどはアバウトな縮小表示しかできないから、ぴったり35mmとは限らない。その場合は比率を計算することになる。数字に弱い人は電卓を使おう。
あとは顔の縦幅を基準に、左右や上下のサイズを測りつつ、トリミングである程度削る。ガチガチに削るよりも、余白部分にある程度余裕をもたせるのが良い。
これで加工作業は終了。間違ってもリサイズはしないように。
そうして出来上がった画像を7-11に持ち込んで、セルフのデジカメプリント機で証明書写真を選択、45*35サイズでプリントする。その際に画面上で最終的な微調整を行う。ただし、表示される顔の枠はパスポート写真の条件ではないので注意しよう。
プリント代は200円。慎重を期すならば、2種類ぐらいは作っておきたい。窓口で却下されたら困るからね。
近くに7-11のない人は、素直に写真館に行くべし。旅券事務所近くの写真館なら、断わられることはないはずだ。
自前のプリンターを使うのは、あんまり薦められないなぁ。ウチのプリンターは骨董品レベルの旧型だから論外だし。
3 旅券事務所で申請
申請書類、戸籍謄本(or抄本)、顔写真、tomopeeの保険証と母子手帳(2点必要)、deroren(申請者兼保護者兼代筆人)の身分証明をもって旅券事務所へ行く。tomopee本人を連れて行く必要はない。
申請手続き自体の時間はせいぜい10分。ただし混んでいると待ち時間が長い。長いかどうかは行ってみないと分からない。
手続きでは、写真のサイズを測ったりして、使用可能か念入りに確認される。書類はまぁ、ローマ字表記のチェックぐらいだろう。
申請の場で決めなければならないのが、パスポートの受け取り場所である。地域によっては数箇所から指定できるので、よく考えて選ぶように。
なぜならば、受取の場には本人を連れて行く必要があるからだ。
4 受け取り
早ければ8日後ぐらいには完成する。手続き時にもらった引換書をもって、受け取り場所へ向かう。本人と代筆人で行く必要があるゾ。
受け取り場所では、まず発行手数料などを支払う(事前に金融機関で支払う場合もある。申請時に説明があるはず)。証書を受け取り、いよいよ窓口へ。本人確認を行って、無事発行となる。
申請とは違って、受け取りはすぐに終わる。本当にあっという間だ。

こうして出来上がった自分の身分証明を見て、大はしゃぎのtomopee(偶然にも、上の撮影と同じ服だ)。
もちろん嘘だ。見てないし、興味もないぜ。

正確にいえば興味はある。赤子は紙が大好きだ。もちろんそれは、ちぎったりかじったりするためだ。
tomopeeが物心つく頃には、失効しちゃうのよね。
そんなわけで、8ヶ月にしてパスポートを手にしたtomopee。両親はずいぶん歳食ってから手にしたのに、末恐ろしい赤子である。
もちろん、面倒な手間をかけて作ったのは飾りじゃないのよ涙は~。三人での台南旅行、近日挙行の予定なのよハッハー。
いつもながら古いネタですまぬ。
ちなみに、パスポート入手前に航空チケットを買うのはリスキーなのでおすすめできない。もしも出来上がったパスポートのローマ字表記がチケットと違っていたら、バカ高い手数料を払って変更しなきゃならないゾ。
さて、おさらいしてみよう。
パスポートを入手するには、次のような過程がある。いや、あった。
1:申請書類と戸籍抄本の入手
これは同一の場所で可能。証書を発行できる所には申請書類も置いてある。
通常、自治体の証書発行窓口は平日のみ。子どものパスポートでは、抄本ではなく戸籍謄本を求められる場合があるらしいので、最初から謄本を入手する方が無難だ(抄本の方が安いけど)。窓口で確認してから発行してもらうべし。
申請書類は旅券事務所で入手してその場で書くことも可能だが、窓口の混み具合は日によって違うし、先に入手して申請前に書いてしまうのが良い。
書類は見本通りに書くだけで、特に難しい点はない。ただし緊急連絡先に注意。0歳児の連絡先に親の名前を書いてはいけない。一緒に旅行する人には緊急連絡できないからネッ(書いたら申請窓口でひっかかるだろう)。祖父母辺りを書くべし。
2:顔写真の用意
ここが最大の難関だ。
パスポート用の写真は非常に制約が厳しい(具体的にはこちらを参照)。かといって、赤子がおとなしく写真を撮られるわけもない。derorenが選択したのは、家で撮影して、7-11のデジカメプリントを利用する方法である(コンビニ側は推奨していない)。それなりのカメラと、簡単な画像処理ができる人向け。失敗しても責任は負えない。

まず写真撮影。白いシーツの上にtomopeeを寝かせて、真上から撮る。周囲の余白にも注意(上の写真の場合、頭の上部がギリギリなのでボツになった)。
シーツのしわは、証明写真サイズに縮小されるとほとんど目立たないが、ないに越したことはない(使用写真はしわの目立たないシーツで撮影した)。できるだけ明るい部屋で撮ろう。
証明写真なので、tomopeeにはすまし顔で正面を向いてもらう必要がある。もちろんそんな確率は滅多にない。一度のチャレンジで成功するとは思わない方がいいだろう。
……が、derorenは簡単に撮影成功となった。普段から写真を撮りまくっているので、tomopeeが自然にレンズの方を向くのだ。よく訓練された息子である。
なお、時間が経つと笑ったり泣いたりする。そういう顔は申請で却下されるから、カメラを向けた最初の数枚で勝負は決まるゾ。
寝かさずに撮れる自信があるなら、その方が絶対に良い。なぜなら、寝かすと上の写真のように髪の毛が広がって、トリミングに困るからだ。
撮影後は、写真を決められたサイズに加工する。7-11の現像機は、その場で加工できるすぐれものなので、普通の証明写真ならレタッチは不要かも知れないが、パスポート写真は条件が厳しいし、ある程度は準備した方が良いと思う。
もちろん加工にはレタッチソフトが必要だ。手元にない人はXnViewをおすすめする。サムネイルでの画像管理から簡単な加工までできるフリーウェアだ(日本語対応)。
まず、明らかに無駄な部分をトリミングで削除し、縦長の証明写真型に近づける(あんまり切り取りすぎないこと)。それからモニターに縮小表示する(表示のみの縮小で、実際にリサイズするわけではない)。目視できる画像のサイズを、できるだけ証明写真のサイズに近づけよう(相当に縮小しなければならない)。
で、定規を取り出して、モニター画面にあてて顔のサイズを測る。できあがりでは顔の縦幅が35mm前後なので、そのサイズまで画像を縮小する。とはいえ、xnviewなどはアバウトな縮小表示しかできないから、ぴったり35mmとは限らない。その場合は比率を計算することになる。数字に弱い人は電卓を使おう。
あとは顔の縦幅を基準に、左右や上下のサイズを測りつつ、トリミングである程度削る。ガチガチに削るよりも、余白部分にある程度余裕をもたせるのが良い。
これで加工作業は終了。間違ってもリサイズはしないように。
そうして出来上がった画像を7-11に持ち込んで、セルフのデジカメプリント機で証明書写真を選択、45*35サイズでプリントする。その際に画面上で最終的な微調整を行う。ただし、表示される顔の枠はパスポート写真の条件ではないので注意しよう。
プリント代は200円。慎重を期すならば、2種類ぐらいは作っておきたい。窓口で却下されたら困るからね。
近くに7-11のない人は、素直に写真館に行くべし。旅券事務所近くの写真館なら、断わられることはないはずだ。
自前のプリンターを使うのは、あんまり薦められないなぁ。ウチのプリンターは骨董品レベルの旧型だから論外だし。
3 旅券事務所で申請
申請書類、戸籍謄本(or抄本)、顔写真、tomopeeの保険証と母子手帳(2点必要)、deroren(申請者兼保護者兼代筆人)の身分証明をもって旅券事務所へ行く。tomopee本人を連れて行く必要はない。
申請手続き自体の時間はせいぜい10分。ただし混んでいると待ち時間が長い。長いかどうかは行ってみないと分からない。
手続きでは、写真のサイズを測ったりして、使用可能か念入りに確認される。書類はまぁ、ローマ字表記のチェックぐらいだろう。
申請の場で決めなければならないのが、パスポートの受け取り場所である。地域によっては数箇所から指定できるので、よく考えて選ぶように。
なぜならば、受取の場には本人を連れて行く必要があるからだ。
4 受け取り
早ければ8日後ぐらいには完成する。手続き時にもらった引換書をもって、受け取り場所へ向かう。本人と代筆人で行く必要があるゾ。
受け取り場所では、まず発行手数料などを支払う(事前に金融機関で支払う場合もある。申請時に説明があるはず)。証書を受け取り、いよいよ窓口へ。本人確認を行って、無事発行となる。
申請とは違って、受け取りはすぐに終わる。本当にあっという間だ。

こうして出来上がった自分の身分証明を見て、大はしゃぎのtomopee(偶然にも、上の撮影と同じ服だ)。
もちろん嘘だ。見てないし、興味もないぜ。

正確にいえば興味はある。赤子は紙が大好きだ。もちろんそれは、ちぎったりかじったりするためだ。
tomopeeが物心つく頃には、失効しちゃうのよね。
そんなわけで、8ヶ月にしてパスポートを手にしたtomopee。両親はずいぶん歳食ってから手にしたのに、末恐ろしい赤子である。
もちろん、面倒な手間をかけて作ったのは飾りじゃないのよ涙は~。三人での台南旅行、近日挙行の予定なのよハッハー。
いつもながら古いネタですまぬ。
2011/10/29
成功へのフライト?と高鐵予約

tomopeeの飛行機ぶんぶんは、そろそろ終息に向かいつつある。ヘドバンtomopeeを経て、ここ数日は腕立てtomopeeだ。もうハイハイは近い(近況ヲハリ)。
久々に高鐵のホームページをいじってみたら、ずいぶん使いやすくなって驚いた。網路訂票(webでの指定席購入)もアリだろう。以前は二週間前にならないと買えなかったのが、今は一ヶ月近く前から購入できる。日本のJRと大差なくなった(もっと早くに買えると嬉しいんだけどね)。
もちろん一番の魅力は、早期購入の割引制度だ。15日前までに予約すれば、列車によっては3割引である(列車によって割引率は異なる)。3割なら、桃園台南の大人2人で600元も浮くぞ。すごいじゃん。
高鐵はいろんな割引制度をやっていたので、我々が過去に乗車した際の運賃はバラバラだったりする。最初に乗った時は、早朝深夜が3割引だった。去年は何も割引がないので自由席にした。
利用客数においては好調な高鐵だから、だんだん割引も減っていくのかも知れない。日本の新幹線みたいな運賃にならないよう願うばかりだ。
2011/10/24
嚴燦城氏の逝去を悼む
2011/10/23
万福寺普度勝会を見学する(四)

放生会に向かう一行。
放生を行う池は有料エリアの外側にあるので、見学すると中に戻れない。なので我々はいったん祭礼現場を離れて、万福寺の他の堂宇を巡っていた。そうして一巡すると、ちょうどこの行列に出会ったわけだ。おかげで、どっかの新聞社よりいい構図で撮ってしまったぜ。

まぁ新聞社などどうでも良かった。ともかく船は池に到着。
日本的なお盆の時期だったら、いくらかでも蓮が咲いていたかも知れないが、未熟な実ばかりの中途半端な景色だ。きれいな人の眼には蓮華が見えているのだろうか。

供物と船をアップで。
すぐに読経が始まったし、カメラをもった部外者などderorenしかいない状況なので、基本的には遠巻きに眺めていた。

これらの供物は、池にばら撒かれるわけではなかった。まぁ当たり前か。
麦ばかりで米がないのはなぜだろう。台南でも、こういう時は「パン」だよね。
儀式としては、読経が行われ、参加者が池の端に降りて線香を供えて祈る形。その間、傍らではささやかな爆竹も鳴っている。tomopeeは初爆竹でびっくりしていた。何も知らない一般客が巻き込まれて、もっとびっくりしていた。derorenは、爆竹は箱ごとやらなきゃダメだろーと心の中でツッコんでいた。

そうして流された船は、風に揺れながら蓮の葉の間を移動していた。ちゃんと船になっていることに妙な感動を覚えつつ、我々の見学は終わったのである。南無阿弥陀仏。

帰路は黄檗名物のアーケード街を通ったゾ。六地蔵のモールが壊された今、奈良線沿線では屈指の破壊力を誇る暗黒商店街だ。
ちなみに、日曜の午後3時半に開いてる店は二つだけだったが、その片方はなんとケーキ屋である。我々はそこでシュークリームを買って帰った。というか、黄檗駅前で食ってしまった。普通にうまかったのよね。
2011/10/21
万福寺普度勝会を見学する(三)

普度勝会というイベントは、かつては各種観光パンフやwebで紹介されていた。今回も宇治市のサイトにはあった気がするが、詳細は何もなし。華僑団体のサイトでは「近日公開」のまま当日を迎えている。要するにネット上で式次第を知る術はなかった。
観光サイトがこの地味な祭礼を取り上げたのは、そこで獅子舞が披露されたからである。
正直言えば、デフォルメ獅子の獅子舞は南京町で見たし、北港朝天宮の祭礼を見学した我々としては、注目するほどのものではない。とはいえ、tomopeeの発育に何か効果があるかも知れないから、一応は獅子舞目当てで出掛けた。
午後一時前に万福寺に着くように家を出た理由は、過去の情報によれば、獅子舞披露が午後二時らしかったためである。
で、大雄宝殿の柱に式次第が張ってあるのを発見して、ようやく今後の予定を把握する。次の行事は一時半スタートということと、獅子舞の文字がないことが分かった。
獅子舞に関しては、周囲で談笑中の華僑の皆さんが、今年はないらしいと話しているのも聞こえていた。まぁそれならそれで仕方ないかなぁ、と気を取りなおす。derorenとhashiは、両将軍の勇姿を拝めただけで満腹だ。
そうして一時半が近づく。大雄宝殿前では祭壇の準備が行われている。正直、供物を並べるぐらいのことで、準備というほどではなかったが(祭壇自体は元から設置されていた)。
こうやって万福寺の僧が準備をする間にも、祖霊を拝拝する人々は何の躊躇もなくやってくる。日本という地にあっても、こういう流儀は変わらないのだなぁと感心する。
というか、自分もこの日は何の躊躇もせずに写真を撮りまくった。「カメラを向けるなんてとんでもない」といわれる祭礼を幾つも見た経験があって、そういうものだと身体に染みついていた自分だが、ほんの数回台湾に行くだけで、すっかり意識が変わってしまった。

祭壇には船が置かれている。これより以前には、大雄宝殿の中に置かれており、隣には馬もいた。言うまでもなく祖霊の乗り物だ。
式次第によれば、これから放生会なのだという。送り盆ですな。

予定時刻をかなり過ぎて、ようやく祭儀が始まる。
万福寺の僧の読経のもとで、華僑団体のトップが供物を捧げて祈る。

まぁことさらに解説するほどの行事ではない。
上の写真では、この後の行事の主役も写っている。

これも容易に想像がつくだろう。厄除けで撒かれるものだ。
饅頭のようなものは、餡が入っていない。周囲の人は「パン」と呼んでいた。生地は饅頭だったけど、まぁ蒸しパンといえばそうだ。
お金は日本の五円玉だ。ちょっと期待したので残念だが、祖霊の住所が宇治市なのだし、やはり日本円であるべきなのかも。

僧が関わった祭事は十分ほどで終わり、会長がマイクで挨拶。

そうして、パンと五円玉が投げられた。五円玉の前には、メガネの人は注意するようにと親切なアナウンスもあったゾ。

derorenがtomopeeを抱きながら撮影しているすきに、hashiはしっかりパンを拾っていた。せっかくなので記念撮影。ポカポカ陽気でtomopeeはお昼寝だ。
五円玉は沢山撒かれたので、derorenですら数枚ゲットだぜ。我々はただの傍観者といえばそうだが、地獄に堕ちないよう一通り拝拝はしたから、まぁおこぼれにあずかっても罰は当たらないよね。
さぁいよいよ次は最終回。放生会だ。
この程度の見物記を四分割するなんて、まるで特番化した「水曜どうでしょう」みたいだね。
2011/10/18
万福寺普度勝会を見学する(二)

食事を終えた我々は、ひとまず大雄宝殿を目指す。目指すまでもなく目の前にある。
本殿を大雄宝殿と呼ぶのも、台南の寺院と同じである。

正面から見た大雄宝殿。見るからに中国っぽい色の何かがあるゾ。
まぁそれが何かは分かっているけれど、実見はしてないので、期待に心を躍らせつつ、華麗なステップで近づいてみる(かなり誇張されている)。

そこにあったのは張りぼての宮殿だっ!
謝将軍と范将軍だっ! お久しぶりっ!

冥界に向かう者の善悪を判定する陰陽司。そこにしっかり両将軍が居座っている。
一見大吉の謝将軍は、ちゃんとベロを出している。
奨善罰悪の范将軍は……、やっぱりベロを出している。うーむ?


反対側には功徳司もいる。
となれば当然、中央にはこの神がおられるだろう。

城隍神だ。そう、ここはまさしく張りぼての城隍廟であった。
普度勝会とは仏教における盂蘭盆会のような行事で、祖霊をただしく祀り、現世の子孫の繁栄を願うものである。
普度はもちろん仏教の言葉。だから万福寺で開催されるのは自然にも思えるが、あくまで主催は在日華僑の団体で、ここを会場として借りる形のようだ(関西ではここと神戸の関帝廟で開催される)。
万福寺の僧によって読経も行われるので、仏教寺院で開催される意義はある。ただし祭礼としては、道教色が強い。少なくとも張りぼて宮殿の数々は、台湾の陰廟そのものである(裏の方には地獄図もあった)。
……もっとも、仏教と道教を区別する発想自体が、ここでは野暮なのも事実。
そもそも万福寺には、伽藍神という名で関帝が祀られている(台南の大天后宮でも、門神の伽藍を関帝の化身としている)。中国的な仏教が儒仏道の三教一致に向かったことは周知の通りで、そうして生まれた黄檗宗なのだ。内部に城隍廟が出現しても、なんら不思議ではない……のかも知れない。

これら神々の宮殿の左右には、それぞれの家の祖霊屋敷が並ぶ。台南東嶽殿を彷彿とさせる豪邸だが、東嶽殿よりもさらに派手である。
ただ、門前には外車が停まっていたりするけれど、冷蔵庫やテレビは見当らない。打城法事のように、ことさらに現代的かつ裕福な生活環境をアピールするわけではないようだ。
穏やかな冥界ライフをおくっているここの住人と、今まさに救われようとする不安定な霊の違いなのだろうか(思いつきで書いている)。

さすがと思ったのが、この「冥宅契約書」。ちゃんと住所は万福寺になっているゾ。

そんなわけで、宇治に居ながらにして台南気分を満喫するtomopee。張りぼて宮殿の前で記念写真も撮ったが、さすがにバカ過ぎて載せられないぜ。
ちなみに、後ろ姿ながら不肖derorenが写っちまったぜ。その三に続くぜ!
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