2009/08/23

長春健康素食自助餐(開元店)

長春健康素食自助餐
 恐らくは日本語ブログ初の紹介であろう長春健康素食自助餐(開元店)。開元寺からも徒歩で行けるが、あくまで開元路に面した店だから開元店なのだろう。開元路と林森路の交差点付近にある(誰かが作った地図)ので、市内から開元寺に向かう車窓からも見えるはずだ。

 なお、似たような素食の店は台北にあるが、直接の資本関係はないようである。こちらのチェーンは台南のみで、開元店は今年オープンの新店舗の模様(公式ホームページはこちら。音が出るぞ)。

長春健康素食自助餐
 店内はそれほど広いわけでもなく、いきなりバイキング形式で料理が並ぶ。紙製のトレイに好きなものをとって、基本的には重量に応じて精算することになる。
 ちなみに、二人でいろいろ取っても90元程度である。かなりヘルシー。

長春健康素食自助餐
 ここの素食には、肉みたいなものや魚みたいなものも含まれる。
 上の写真には、鶏の照り焼き、蝦巻みたいなもの、まさか蒸し鶏じゃないよね的なものが写っている。当然すべて野菜である。

長春健康素食自助餐
 画面右はウナギだ。ちゃんと味わえば、豆腐系の材料だと気付くけれど、けっこうウナギの味がしてうまい。
 しかし、実はこの写真で一番のヒットは左の黄色いもの。パパイヤの漬け物で、これがびっくりするほどうまい。甘さとしょっぱさのハーモニーという意味では、タクアン系だ(全然味は似てないが)。ポリポリと歯応えも心地よい。

長春健康素食自助餐
 のり巻きもある。海苔の色が変なのは、単にラップでくるんであるためなので念のため。
 こののり巻きは賛否両論な味で、日本的かと思えばなぜか台湾風味だったりする。台湾風味の寿司はかなり微妙だった。

 健康と冠するだけあって、ここのバイキングには野菜が多い。一方で、肉や魚のような料理も充実していて、しかもまずまずうまい。このレベルの店で毎日食えれば、精進生活も苦行ではなくなりそうだ。
 我々はたまたまタクシーに乗ろうとして見つけたわけだが、ここは中で食べる客もテイクアウトも多かった。市内にいくつか店舗のあるチェーン店なので、手軽に素食を体験できる店として、興味があれば是非一度食べに行ってもらいたい。オススメである。

2009/08/22

開元寺(十) 北園別館の残景

開元寺
 開元寺は鄭成功の子の鄭経が、母親のために建てた北園別館がその前身である。
 境内にはその頃の遺跡とされる場所がいくつかあるが、功徳堂の隅にある井戸はもっとも著名なものである(なぜか羽鳥又男の銅像がそばにある)。

 この井戸はその名も鄭経井で、かつて井戸を掘った際に大海螺の化石が出土し、それを寺宝としたなんて伝承もあるらしい。

開元寺
 一方、こちらの竹は七絃竹。鄭成功夫人が植えたとされる。
 竹は竹でも、これは地下茎をのばさない、いわゆるバンブー系。南方の植物だ。

開元寺
 柵で囲わなくてもいいのになぁ、とは思うが、実はここにも穏やかではない歴史があったらしい。

開元寺
 七絃竹のそばに建つ「詩魂」碑は日本統治時代のもの。台湾の民族思想を弾圧した日本に対する抗議の碑であるという。
 台湾の文人たちが、自分たちの詩を書いた書物をこの竹の根元に埋め、「詩魂」と刻んだ。もちろんそれは、文人たちにとって竹が聖なる植物である故だが、同時に鄭成功ゆかりの地を台湾民族の聖地とする運動でもあっただろう。

2009/08/21

開元寺(九) 銅鐘

開元寺
 2度目の訪問となった開元寺では、見落とした(見れなかった)箇所などをだらだらと巡った。そんな一つがこの鐘である。前回はお勤め中だったので入るに入れなかった大雄寶殿に下がっている(たぶん現在は鳴らしていない)。
 この鐘は康煕34年(1695)に造られたもので、びっしりと般若心経が刻まれている。清の統治となった台湾が仏国土となるように、というものだったらしい。

開元寺
 第二次世界大戦中の日本軍は、そんな鐘を溶かして武器に転用しようとくわだてた。そうした危機から鐘を救ったのが、最後の日本人市長だった羽鳥又男だったわけである。功徳堂の井戸のそばに、彼の銅像がこっそり置かれている。日本語の説明文もあった。

 羽鳥氏が行った政策は、要するに台南市を観光都市として整備するものだ。そしてそれは、台南の古いものを価値として見いだすものだったといえる。
 対して日本軍(というか総督府)は、自分たちが適当にあつらえた模倣的西洋世界を一方的に与え続けている。各地の廟宇を学校にしたり倉庫にしたり壊したり、台南人のアイデンティティを滅茶苦茶にすることこそ、軍部にとっての価値だったのではないか。

 結局は国籍や生地の問題ではなく、「市」という一地域の長としての感覚と、国家理念にしか隷属しない軍の間には、こういう事件が起こるべくして起こる、ということなのかなと思う。まぁもちろん羽鳥氏はその意味で、有能な市長だったには違いない。

2009/08/18

今回の旅行で見た、八八水災の爪痕


 まぁぶっちゃけ言って、ほとんど何も見ていない。
 高鐵の窓からは、曽文渓が氾濫したかなぁ、というぐらいは分かったが、水は引いているのでそれ以上は何とも。
 高鐵台南駅付近の木々は、写真のように一方向に傾いていた。ただこれも、元々が吹きっさらしの場所なので、今回だけの仕業なのかは微妙だ。

安平
 もっともよく分かった場所は、安平の古街の一角。大木が根本から傾いて、枝が切り落とされている。雨とともに風も相当に吹いたのは間違いない。


 最後は開元路。永康市との境にある小さな川が氾濫して、開元橋が落ちた。よって14日の時点でも通行止だった。
 開元橋については、地元人のブログに結構ショッキングな写真があった。あの様子では簡単には復旧しないかも知れないが、かなり重要な道なので応急復旧させることだろう。もう我々は帰国してしまったので、悲しいことに影響ないけど。

 なお、日本から募金するならこちらである。間違ってもナントカ還元水友の会みたいな胡散臭い組織に送らないように。

裕成水果店(台南市中西区)

裕成水果
 すんません、再訪しちゃいました。てへ。
 前回はわりと主目的に近かったマンゴーかき氷。だが、お廟巡りやサバヒーやらにはまっていくうちに、マンゴーへの情熱は失せていった。所詮マンゴーは日本でも食える果物に過ぎないのだ。高いけど。

 なので今回は特に予定に入れてなかったが、近くを通ってしまったので入店。まぁ店を目の前にすれば、せっかくだしマンゴー最盛期(というか、ほぼ終了時期)に食べてみようか、という気にはなる。
 店頭に並ぶのは釈迦頭とマンゴー。ちなみに釈迦頭は別の店で買ってホテルで食べたぜ(熟した釈迦頭は持ち上げただけで分解するほどやわらかい)。

裕成水果店
 今回はシンプルに正港新鮮芒果牛奶氷のみ。
 これがしかし、前回より劇的にうまい! やはりマンゴーは季節モノだなぁ、と再認識。

 なお、「鶴瓶の家族に乾杯」を見た人はマンゴー=玉井と思うだろうが、台南市内の信頼できる水果店で食べることを私は奨める。
 玉井はそれ以外に特に見るもののない農村で、往復すればほぼ一日潰れてしまう。よほど時間に余裕がない限りは、市内のここか莉莉水果店あたりで食べるのが無難である。

 まぁそもそも玉井は最大の抗日運動「西来庵(噍吧哖)事件」の舞台でもある(噍吧哖→tamai→玉井)。日本人が95人ほど殺され、台湾人が反乱者として虐殺された地であることも知っておくべきであろう。

2009/08/17

無名豆花(台南市北区)

無名豆花
 台南で豆花といえば同記安平豆花が有名だ。とりあえず我々も、台南新天地に寄ったついでに食べてみた。豆腐といえば豆腐なのだがなかなか美味で、特に相方hashiははまってしまった。
 で、翌朝。知る人ぞ知る有名店、「無名」豆花へ行く。この店の前は前回の旅でも通っていたが、当時は店をよく知らなかった。実際、そんなに流行ってはいない。いないが、よく見ると雑誌やテレビ取材の切り抜きが貼ってあった。

無名豆花
 朝九時過ぎ。客はいなかった。
 もしかして営業していないのかと思ったら、爺さんが我々を発見した。老夫婦の店である。

無名豆花
 伝統豆花(20元)。写真では分かりにくいが、結構量が多い。多いが、虱目魚粥を食べた直後でもペロリと食えた。
 同記と比べても豆腐っぽいけれど、舌触りは滑らかでうまい。黒蜜も良い。

無名豆花
 紅豆豆花(25元)。これも絶品。
 店は北忠街にある。頂土地公廟から崇安街を歩き、せんべい屋の先で少し広い道に出たら、そこが北忠街なので西へわずかに歩けば良い。せっかくなので他人の作った地図を拝借

「バック」も前なら通り過ぎた

バック
 台湾府城隍廟の右手、清祺素食早點のちょっと先を折れた道が武徳街。鶴瓶らが立ち寄った「バック」は非常に目立たない場所にある。
 我々は一応店を知ってはいたが、通り過ぎた。現地での評価はともかく、どうしても台南らしさを優先するので避けてしまう種類の店はある。

※『台南5区域5条主題路線嬉遊記』には「Booze」として載っている。改名の理由はもちろん知る由もない。


 なお、何度も言っておくが台南市内はいつも通りであって、観光客が出掛けて何の支障もない。台風の被害はあったけれど、水害にあった山間部や川沿いはともかく、台南市内は映像のままなので心配する必要はない。強いて言えば、開元寺近くの小さな川が氾濫して、永康市との境にある開元橋が落ちたぐらいだ(それはそれで影響大なのだが)。
 むしろ問題は玉井である。マンゴー畑は相当な被害を受けただろう。
 それでも川が氾濫した区域からは外れているはずだ。

 台南市と台南県で被害が大きかったのは、曽文渓の流域である。新化などを通って安南区と七股の境にある河口まで、かなり大規模に氾濫した。高鐵の車窓が海のようになった映像がyoutubeにあるのも、この付近だ。
 あとは台南空港周辺の仁徳郷付近も被害があった。なので高鐵台南駅からタクシーに乗ると、そちらを避けて走っている。奇美美術館辺りも水に浸かった。
 現在はいずれも水は引いている。台南市内に関してはほぼ復旧していて、今は市の清掃車などを台南県の被害地に派遣しているようだ。