2010/04/12
椿茶藝館(神戸・南京町)
唐突だが、derorenとhashiは南京町に出掛けた。
実はこの日、14時からモンテディオ山形とヴィッセル神戸の試合があった。密かに(隠してないけど)モンテサポだったりする我々は、滅多にない専用スタジアムでの試合を堪能してやろうと考えたわけである。
で、会場のホムスタは地下鉄海岸線の沿線だから、南京町で飯を食うのは自然な流れ……と、朝から機嫌良く家を出た。ちなみに、同じ近畿といっても宇治と神戸はけっこうな距離である。JR新快速の時速130km/hですっ飛ばすと、一時間半で着いてしまうが(料金三分割作戦で、通し切符より330円安く済ませたぜ)。
前置きはこれぐらいにして。
椿茶藝館は、小さな南京町エリアの中で三宮寄りにある。いちおう路地に入った先なので、地図があった方が良いかも知れない。南京町マップはあちこちに置いてあるし、ネットで見ることもできるし、まず迷う人はいないはず。
ここはテイクアウトと座っての茶飲を両方やっていて、珍珠奶茶(タピオカミルクティー)を売りにしている。軽食メニューもあったが、火鍋はない。まぁ座席が少ないので無理だろう。
席は一階と二階にあり、二階は喫煙可なので高級な茶を飲む人には薦められない。一階は14席あった。
かつて春節の時期に訪問した時には、たまたま席が空いたタイミングだったので運良く座れた。秋の連休では埋まっていたので諦めた。で、今回は少し早めの時間に訪問し、無事に席を確保することが出来たぞ。
二度目の訪問で初めて頼んだ珍珠奶茶。小さい粒のタピオカではなく、ちゃんとした大きさのヤツが入っているのは良い。味もまぁまぁ。
ただ、台南の翰林茶館のものと比べると、モチモチ感がやや足らない感じ。珍珠は程よいQQ感が勝負なので、これでも改善の余地はありそうだ。
温かい八宝粥。
缶詰買って食べてもあまり味の違いが分からないが、いずれにせようまい。いかにも体に良さそうなところもグッドだ。
工夫茶は一つだけ頼んだ。今回は文山包種茶。台北の郊外で作られてたりするお茶だ(前回は武夷岩茶など大陸のヤツを飲んだので紹介していない)。
せっかくなので茶葉を撮影したかったが、さっさと湯を注がれてしまったので、この写真は一煎後の様子。明らかに緑茶に近い色である。
これはたぶん三煎目辺りの色。
文山包種茶をそれと意識して飲んだのは初めてだったりするが、一煎目は深蒸しではない緑茶に似た風味があった。たとえが悪いけど、浄瑠璃寺方面とかを歩いている時に無人販売所で売られているお茶(100g100円とか)の風味だ。もちろん無人販売所緑茶のように強烈なものではなく、「風味」と呼べる範疇である。
一番うまいと思ったのは三煎目。無人販売所緑茶的な風味は完全に消えて、えぐみが僅かに登場したぐらいの段階が、お茶として安定した味ではないかと思った。
結局、我々はこの葉で五煎した。出涸らし気味の五煎目でも十分うまかった。
そして今さらのように気付いたことがある。我々はこのお茶を飲んだことがあったのだ。台南の振發茶行を再訪した時に、厳おじいさんが冷やしたお茶を出してくれたのが、まさにこの味だった。
その時は「高山茶もこんな味でだせるのか」と思ったのは内緒だ(どうやらhashiは気付いていたらしい。名誉のために注記)。
初回訪問時に食べた焼仙草を、ついでに掲載しておく。
温かい仙草ゼリーに珍珠が入っていて、これも味は良い。
まぁともかく、日本で茶藝館気分を味わいたい人にはお勧めの店である。これで台湾を台湾省って書かなきゃもっといいけど、いろいろ事情もあろうと思われるので深入りしないで終わる。
ついでに、この店の名は「つばき」である。椿という字は日本と中国・台湾では全く別の植物を指すので、当然ここでは「ちん(チャンチン)」だと思ったけど、どうやら違うようだ。
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