長々と書く余裕はないので、行き先だけメモっておく。
朝。阿憨鹹粥で昨日と同じ朝食。ワンパターンでもいいじゃない。人間だもの。
で、本日はそこから大銃街を歩く。烏鬼井を探していたら、日本語で呼び止められた。息子が神奈川県で働いているという老人に井戸の位置を教えてもらう。台南に来て、初めてそういう世代の日本語を聞いた。なんか感動。
大銃街はなかなか雰囲気がある。三山国王廟、縣城隍廟、開基天后宮と巡り、成功路に出た。ここからは台南きっての観光地へ。赤嵌楼を巡って、度小月でタンツァーミェン。これはうまい。肉ミソ一つで味が劇的に変わるものだ。
次は祀典武廟。大天后宮も当然拝んで、ちょうど午後1時過ぎだ。武廟肉圓は1時半開店(曜日によって1時のこともある)で、店先に据え付けられた席に座っておけば、その場でありつくことが出来る。おまけのスープもうまいし、持ち帰りの行列に並ぶよりは座って食うが吉。肉圓は何ともいえないデンプンだが、程よい弾力でうまい。ワサビが合う。
その後、抽籤巷街を歩く。開基武廟は工事中だったが、拝拝は可能。同じ通りの金徳春老茶荘は、古めかしい壺が並ぶ。明治維新の年に開業したという店で、日本語は通じないけれどまぁ何とかコミュニケーションはとれた。三種類の茶を購入。
民生路に出て、裕成水果。奥の席が空いていたのでうまいこと座れたが、その後も続々と客がやってきた。席を確保してから注文。もちろんマンゴーピンと、トマト、スターフルーツ。スターフルーツはとりあえず食べてみたかった。まぁいかにも熱帯フルーツだが、さっぱりしてうまい。トマトは酸味があってかなり良い。ショウガの入った蜜をつけてもよし。
マンゴーはたぶん、完全な生ではなさそうだが、ほぼ生。うまいっす。もう一度食べに行こうと、途中までは思った。最後に思わなくなったのは、頼み過ぎで腹一杯になったからだ。翌日に前を通った莉莉水果店は凄まじい混雑ぶりだったけど、あれは孔廟の近くという地の利なんじゃねーの、とは思う(※一年後に訪問した感想としては「安くてうまいのだから混んで当然だ」である。反省)。壁のサインに「チョーおいしい」とか書かれていたのには萎えたが。
腹ごなしも兼ねてしばらく歩いて、天壇。阿霞飯店の前を通ったが、二人で大皿料理はいまいち気乗りがせず、結局ここでは食べなかった。
北極殿などを見て、再發號の前にきてしまった。さぁどうしよう、と迷う間もなく座る。さすがに時間が時間なので客はほとんどなかったが、八宝粽は評判通りのうまさ。久々に餅米を食ったなぁ。
公会堂で少しぶらぶらして、円環を避けるように民権路から青年路へ。府城隍廟を見物。巨大なそろばんは正面左側の薄暗い空間に置いてあるので見逃さぬように(正面の堂の天井に、小ぶりのそろばんあり)。
そこから角を曲がって南下、さっき分かれた民権路と再び出会うところで、ついにあの店が見えた。振發茶行である。
大正11年生まれのおじいさんは健在。何種類かのお茶を見せてもらい(試飲はないので念のため)、四つ包んでもらう。たっぷり一時間、おじいさんを独占してしまった。最後は握手もしちゃったぞ。なんてミーハーなんだ。でもあの店は味わい深い。お茶を本気で買う気があるなら行くべきだ。冷やかしはダメだな。
で、おじいさんに「是非タウナギを食べていくように」と店名も教えてもらい、さっそくその店を探す。やや迷って、結局人に尋ねてしまった(店名メモがあれば言葉が通じなくともどうにかなる)。行き過ぎていた。
かなり腹がきつかったので、店の位置だけ確認しようかと思ったけど、一期一会という言葉もあるのでそのまま座ったのは進福炒鱔魚専家。不思議な弾力のタウナギは、日本の城陽あたりにもいるわけだが、もちろん食ったことはなかった。揚麺の意麺も普通にうまい。かなり気に入った。重ねてあのおじいさんに感謝。しつこいけど、我々はそれなりにお茶も買っているぞ。
すっかり夜となったが、東嶽殿を見学。ここのお像はどれもどぎつくて見応え有りすぎ。台南でも一二を争うすごさなので、是非行ってほしい。まぁ日本人は所詮は冷やかしなので、ほどほどに振る舞うことも忘れずに。
最後は北門路あたりの古本屋を三軒巡って、ホテルに帰還。結局この日はすべて歩いた。当然のように疲れたっす。
※四日目の夜に書いた。見学地はこれでも抜けがある。
※帰国後に写真を追加。
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