2009/05/10
進福炒鱔魚専家(台南市中西区)
台南の名物の一つがタウナギ。マヌケなことをいろいろ書いてる人がいるけど、ウナギやヤツメなどとは何の関係もない淡水魚。日本でも少なくとも京都府南部の田んぼにいる。かつて養殖が試みられた時の生き残りである。
中国では(北方はともかく)珍しい食材ではないけれど、日本ではうけなかったようだ。味もそうだが、真っ赤な切り身で拒絶反応ってとこかも知れない。
余談はさておき、進福はタウナギの有名店で、ガイドにも紹介されている。そんな店で是非食べなさいと、振發茶行のおじいさんにわざわざ教えてもらった。信号の数を間違えて、結局迷ってしまったけれど、東門円環のお店の人に聞いて、どうにか到着。もういい時間だ。
いい時間だが、ちまきを食った上に振發茶行でお茶も飲んだ(試飲ではなく、日常のお茶をいただいた)ので、まだ食事は……という感じ。この写真を撮った時点では、とりあえず記録しておいて明日でも食べようと考えていた。
とはいえ、明日もこの辺を歩くという保証はない。むしろ、歩かない可能性が高いだろう。それなら今食うしかない。一期一会。ちょうど目の前の席は空いていた。
鱔魚意麺(80元)を二人で食べる。これだけでいいのかという思いもなくはないが、振發のおじいさんからも「量が多いから一つでいい」と教えられたので、その通りにする。この意麺はアンかけの揚げ麺だから、軽い食事ではない。まぁ空腹なら一人ひとつでも問題なかろう。
タウナギは薄い身だが、噛むとプチっと歯応えがある。なかなか珍しい食感で良い。甘酸っぱい意麺にもよく合っている。
決して感動するようなうまさではない。でも食べた後に妙に記憶に残る味。また食べたいなぁ。
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