2009/05/04
龍山寺(台北市)
初日のメインエベントが萬華の中心地、龍山寺である。台北着が14:30だったから、もう三時間が過ぎている。手前に達磨のような人(こう書くと褒め言葉のように思われる)がいるけど、もちろん意識して撮影などしていない。
すっかりきれいになった門前の広場では、なぜか社交ダンスが行われていた。西門からここに来ると、いきなり街の年齢層が変わって驚かされる。
ガイドによれば、この辺は元々「美人鏡」と呼ばれた池で、日本統治時代に埋め立てられ、その後はヤミ市みたいになって整地されて現在に至る模様。
上の写真には記念撮影中の人が写っている。台北の観光スポットでもあるから、当然の光景といえばそうだが、みんな風景写真よりも人物写真ばかり。まぁ人の写ってない写真はつまらない……にしても、いつも同じポーズでは写らない方がマシに思える。文化の違いですなぁ。
なお、この三川殿は閉じられていて、右手の龍門庁から入ることになる。
三川殿と大殿の間の中庭は、庭のていを為していない。この時点では判らなかったが、台南の諸寺と比べると、雑然としている。
というか、パーツを取り出せば仏教寺院なのだけど、それ以外の要素が厚い雲のように全体を覆っている(批判しているわけではないので念のため)。
大殿の写真は、斜め方向から撮影した上に扁額に気をとられていたため、ひどく歪んでしまった。
中央の金色の像は観世音菩薩。台北(萬華)的には観音媽らしい。なお龍山寺は台湾に五つあるという基礎知識すら、この時点ではなかった。
大殿の後方の左翼殿付近(当然だが観音から見た左側なので、参拝者にとっては右手)。文昌帝君などが祀られている。
後殿(後中殿)には媽祖が祀られている。
ここでは参拝セットを買って、事前にガイドで調べた程度の拝拝を行う。龍山寺では前、中、後それぞれで中央と左右に神さまがいた。というかまぁ、この配列はある程度規則性があるのだな、と後に気づいた。
白いのはプルメリアの花である。今が盛りで、台北でも台南でも普通に見かけた。その普通に見かける花を並べただけで売るのはどうかと正直思わなくもなかった。いや、龍山寺で買ったわけではないが(含みのある言い方)。
一番奥の左側(右翼殿)、つまり最後の拝拝の場所に月老神君がおられる(メインは関羽だけど)。男女の出逢いと結婚の神なので、熱心な若い女性もいた。とはいえここの月老神君は、その後に出逢った別の廟の月老神君ほどパワーがないのかも知れない。もっとすごい所はすごかったからなぁ。
ちなみに、『台湾廟宇図鑑』龍山寺の項には月老神君なんて書かれてもいない。『台湾人的神明』では『紅楼夢』に登場する月老公が起源ではないかと推測している。いずれにせよ、新しい神なのであろう。
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