2009/08/30

西華堂(三) 意匠、潘麗水の作品など

西華堂
 その(二)でも触れたような鉄尺による窓。煉瓦造は台南には珍しくないが、それが普通に寺院として成り立ってしまうのが不思議だ(まぁ台湾には西洋建築の寺院すらあるのだが)。
 基本的に、この建築は台南の民家の様式をベースとしているらしい。

西華堂
 内側から窓を見る。ちょっとステンドグラス風だ。
 なお二つの窓はそれぞれ「清風」「明月」である。

西華堂
 門神画。こちらは韋駄である。蔡草如の開元寺のものより顔が若い。
 こちらは台南出身の潘麗水(1914─1995)によるもの。潘家は代々絵師をつとめた家で、彼の父も画家、そして息子の潘岳雄は現在も活躍中。
 の作品は法華寺(最後の方に一点載せてある)や台湾府城隍廟(前回の記事には載っていないが、二度目訪問記で掲載予定)、北極殿(同じく前回は未掲載、二度目訪問記で掲載予定)にある。

西華堂
 伽藍像。
 今回の旅では門神画を撮りまくった。明らかに印刷って感じのものもあるけれど、けっこう小さな廟でも立派な絵が描かれていたりする。
 西華堂の門神画は、かなり保存状態も良い。息子によって補修されているのかも。

 なお韋駄・伽藍の外側の二神は唏哈の二将。要するに仁王像である。
 ちなみに「唏哈」はため息と怒鳴り声のようだ。「阿吽」とは偉い違いですな。

西華堂
 堂内の左右には、釈尊の事蹟が描かれている。こちらは「迦葉付法」。出家した迦葉が釈尊と出逢って仏弟子となる場面であろう。
 実はこれらも潘麗水の作品である。


 こちらは……、なんでしょう。釈尊の事蹟には詳しくないので申し訳ない。

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