2009/08/17

「霹靂」はいいねぇ

 ホテル内では当然テレビも見るのだが、何せ八八水災のニュースばかり。それもニュースと呼べるか疑問だらけの内容だ。
 突然日本語が聞こえたと思ったらNHKニュースの無断引用だったり、ネットの書き込みをPC画面を撮影して紹介したり。果てはyoutubeもPC画面を映して紹介だ。
 それ以外の映像も、派手な映像ばかり繰り返し流し、叫ぶ人ばかり映す。そこには国民党か民進党どちらかのバイアスがかかっている。災害に関する基本的な情報をまとめたり、復旧状況を紹介したりすることは、ほとんどないのだ。
 日本のテレビは優秀だとつくづく感じる。こんな映像ばかりじゃ、国内の人間すら南部の現状を把握出来ないだろう。

 で、情報はネットに委ねることにして(自由時報の速報台南市公式などをチェック)、適当にチャンネルを変えてみたら、人形劇に辿り着いた。
 人形劇といっても、SFXを駆使した日本のイメージとは全く違うものである。日本なら確実にアニメにするだろう。
 放送されていたのは「霹靂」シリーズの「末世録」。ダイジェストのようで、イマイチ話がつながらない(そもそも登場人物の関係もよく分からない)。にも関わらず面白いのだ。
 人形劇とは思えないリアルな質感は、アニメでは再現できない。そして何といっても声。明らかに一人何役もこなしていて、女性も男声だ。人形浄瑠璃にも通じる世界だ(台湾の布袋戯の基本型)。
 帰国後に調べたら、一人で演じていたらしい。ますますすごいぞ。

 詳しいことはここで紹介されているが、恐らく実際に見ない限り理解は出来まい(というか、前回の旅行でも見たけど、その時はピンとこなかった)。
 まぁ台湾に行ったら一度見ておくれやす。

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