台南市の永福路。祀典武廟の向い側に馬使爺廟が建つ。
歴史的にも武廟の一部である一方で、武廟街尊義堂という独立した廟名をもっているようだ。
※なお、この写真は2009年撮影。
関帝というよりも関羽の愛馬といえば赤兎馬だ。この堂はまさしく赤兎馬を祀っている。その割には馬がちっとも目立たないのだが。
扁額「神周海表」は蒋允君の書。蒋允君は乾隆帝時代の台湾知府(要するに行政長官)で、風流太守として知られる人。在任中に台南の廟宇の改修を行った(もっとも有名なのは
法華寺)。
なお、古くは馬使爺廟は武廟から見て左側の現在地ではなく、右側にあった。左側のここは「官庁」だったらしい。
熱く演説する馬使爺である。なぜこうも勇ましいのだ。「我が主君、そして諸君らが愛してくれた関羽雲長は死んだ。なぜだ!」とか言ってるわけはない。
奥で赤兎馬が「勝手に盛り上がってんじゃねーよ」と冷やかな視線を浴びせているのかどうか、これもまた定かでない。
というか、この馬が赤兎馬だとはとても思えないのは私だけだろうか。赤くないじゃん。
ちなみに昨年の八月には、こんな写真も撮っていた。
年齢不詳の蝶が舞い踊るビキニショーに、馬使爺は坊やじゃないからきっと興奮したことだろう。
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