2010/07/12
北港朝天宮(二) 媽祖以外の祭神たち
北港朝天宮の内部は、正殿を中心にして、左右と背後にさまざまな神が祀られている。
神から見て左側(拝拝する我々からは右)には、凌虚閣(門)と三界公殿が建つ。祭神は三官大帝である。
普段はともかく、この期間はどの神の前も花でいっぱいだ。
正殿の背後には観音殿がある。乾隆年間の建築で、現存するなかではもっとも古い一角らしい。ちょっとこの写真では分からないけど。
台湾における観音菩薩は、必ずしも仏教神ではないと思われる。とはいえ、他の神々とは異なる祭儀が行われていたのもまた事実。その辺はおいおい紹介していきたい。
文昌殿。正殿の(神から見ての)右側で、聚奎閣(門)と一体の構造である。ここには文昌帝君、関帝など五神が祀られる。その神々を総称して「五文昌」と呼ぶらしい。
元々は朝天宮とは別の文昌祠に祀られていたが、1894年の火災で燃えてしまい、ここに遷ったという。
なお、千里眼と順風耳が立っているが、彼らがいつもここにいるのかは不明。
観音殿の後方には後埕(庭)があり、聖父母殿が建つ。媽祖の両親を祀る。台南の大天后宮などと同じ構造となっている。
ちなみに、父母は清の時代に積慶公、積徳夫人という神位を与えられたそうな。兄弟も霊応仙官とか霊応夫人とかいう名で祀られている。まるっきり官僚だ。
その(一)で紹介した鐘楼の下には、註生娘娘が祀られる。周辺は金紙や線香が積まれたエリアで、目立たない場所である。
鼓楼の下は福徳正神。この写真は農暦3月23日の祭儀の様子である。
正殿での祭儀が終わった後に、楽団を従えたまま、上で紹介した神々を順にまわっていた。ただし観音殿だけは女性達による読経が行われた。その辺の様子は、いずれ紹介するだろう(日程通りに書くので、早くてお盆以降だが)。
そんなわけで、内部のあらかたの紹介はこんな感じである。
(三)では、後ろの一部と、外側の高層ビルなどを紹介。ただの高層ビルならどうでもいいが、残念ながらただのビルではないのだ。
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