2010/06/01

鄧老師養生館(台北旗艦店)でラヤンハイだね

鄧老師養生館(台北旗艦店)
 台湾観光の定番といえばラヤンハイである(断言)。
 いや、巷にはこれを「マッサージ」だのと呼ぶこともあるが、正式には「ラヤンハイ」である。これは豆知識だ(正確に言えば、揉む行為は「指サーヅ」で、ラヤンハイは足湯だが)。

 ともあれ、牛肉麺で少しお腹を満たした我々は、過去に台南で幾多の死闘を演じた(四月の激闘八月二番勝負の一八月二番勝負の二)鄧老師養生館に辿り着いた。
 なお、鄧老師養生館は行天宮地下道の上にも支店がある。しかし「旗艦店」という文字に釣られてここにした。マッサージのフラッグシップだ。何がそうなのか分からない。

鄧老師養生館(台北旗艦店)
 頼んだのは足裏40分+全身30分で1200元のコース。台南永華店にはないコースである(台南では足裏40分+全身60分で1400元)。
 なお、この店はカード払いが可能である。マッサージの店でカードが使える店はけっこう珍しい。
 …そもそも、旅旅台北でここの記事を読んで、台南でも使えるのかと思ったらダメだった、という去年の苦い思い出もあった(詳細は本文の上のリンクを辿っておくれやす)。なので恐る恐るたずねたら、何の問題もなく使えた。旅旅台北は嘘をついていなかったのだな、という確認にもなった(全くどうでもいいけどね)。

 マッサージの内容は、去年からの読者には今さらの話なので手短に記しておく(上の写真は全身マッサージの部屋)。ここを読んでイメトレして出掛ける猛者もいないでしょ?

鄧老師養生館(台北旗艦店)
 最初にまず足湯に浸かり、その間は上半身のマッサージを受ける。この足湯こそ、上海泡脚=シャンハイ=ラヤンハイの正体である。
 続いて足を拭いて(席を移動するタイプと、その場で続けるタイプがあった)、足裏マッサージ。ここのマッサージは余り痛くない……はずだったが、思ったよりも痛く感じた。そもそも歩き疲れているので、足の状態が悪かったのもあるだろう。

 で、その間は基本的に暇なので、テレビを見る。台南永華店はブラウン管だったけど、ここの天井テレビは液晶だ。さすが旗艦店である。
 我々がたまたま座った席で、ちょうどテレビに映っていたのがこの試合。暇なので空いてる上半身で撮影してみた。一枚づつ載せるほどの価値もないので、素人臭く加工してみたぜ(歪んでいるのは席とテレビの位置関係を反映したものである)。
 揉んでるおっちゃん(あんまり歳は変わらなそうだった)は、他の番組を見たかったのかも知れないが、我々(ではなくderorenだけ)は頑なにブルズとベアーズの試合にこだわった。途中で席を移っても、そのまま見続けた。

 試合は写真の時点では4―3で高雄の方が勝っているが、この後に台中が同点に追いついた。去年の八百長事件で深傷を負った高雄が、果たして逃げ切れるかと思いつつ見ていたので、若干残念な展開だった。ちょっと判定が台中寄りに思えた。
 しかし、とにかく面倒臭い。ダラダラと時間ばかりが過ぎていく。まさしく日本プロ野球の劣化コピーで、だんだん見る側の集中力は切れていくのだ。全身マッサージに移行するまでに40分あったのに、2回分ぐらいしか進まなかった。
 結局、二階で全身マッサージを受けるのでテレビの前を離れ、そのまま試合結果も分からずじまい。ホテルで調べることは可能だったけど、もうどうでも良くなっていた。

 全身マッサージは、台南永華店の片エビ固めに比べると、おとなしい内容だった。けっこう痛いのは痛いけどね(念のため書いておくが、痛い時は決して我慢しないように)。
 30分はやはり短い。もう終わり?、という感じだ。実際には十分すぎるほど揉んでもらっていると思うが(derorenは日本でマッサージの店に行ったことはないから、話半分で読んでおくれやす)。

 すべて終わって、店を出たのは21:40。
 目の前には、日本では基本的に絶滅した(金沢の別資本のみ現存)鬍鬚張があった。この後も台北では方々で見かけたし、息災のようで何よりだ。しかし、一度でも日本に出店したチェーン店だからこそ、あえて食べようとは思わなかった。人の心理というのは難しいものである(他人事のようにしめてみる)。

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