2010/06/27

艋舺大衆廟(台北・萬華)再訪

艋舺大衆廟(台北・萬華)
 大衆廟という名を聞いて、「大衆に開かれた廟」なのかと思ったのが去年のこと
 台南にも巨大な大衆廟があって、安平樹屋の奥の展望台から小さく見えたが、その時はそれで終わっていた。
 この名前の真の意味を知ったのは、比較的最近である。

艋舺大衆廟(台北・萬華)
 大衆爺とは、まさしく無名の大衆を指す。つまり、名も無き無数の死者の魂を祀ったものである。
 台南の大衆廟に至っては、鄭成功に敗れたオランダ軍の死者の骨まで祀ってあるわけだ。

艋舺大衆廟(台北・萬華)
 艋舺大衆廟の創建は清の乾隆年間とされる。地蔵王廟の創建が乾隆25年(1760)とされるので、ほぼ同時期の廟ということになる。
 目的が死者の鎮魂(日本的に言えば)という意味では、地蔵王廟と同様の性格の廟である。

艋舺大衆廟(台北・萬華)
 こちらの謝将軍はシャンプーハット姿。
 しかしそれよりも………。

艋舺大衆廟(台北・萬華)
 范将軍はいっそう目立つ。何がって、そりゃあ「ポテコ」だ。泣けるほど威厳のない姿である。これでも本当は怖い神なんだよなぁ。

 なお、大衆廟と似た性格の廟には、義民廟というのもある。後日、北港鎮で拝拝したので、順調に行けば7月中には紹介記事が書けるのではなかろうか。

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