2012/04/05

開隆宮でtomopeeの成長を祈願

開隆宮
 derorenとhashiは、過去三回の旅行においては、二人であった。
 その二人は、出産や子どもに関係のある神々の元を訪れ、恐らく大多数の夫婦が願うだろう内容を願った。そうして昨年、tomopeeが誕生した。
 だから四度目の三人旅では、お礼をしなければいけないと思った。

 とはいえ、我々がお願いした神様は、あまりに多い。台南だけでも数十の廟宇を訪れ、各廟内にまた複数鎮座する神々に頭を下げる必要があるけれど、そんな時間は、もちろん確保できるはずもない。そもそも三人旅は機動力が半減するのだ。
 そこで、どこかの神に代表していただくことにした。
 祭神から見ても、どこかに絞るならば臨水夫人媽廟か開隆宮だろうと思ったが、狐狸(SlyFox)氏に伺ったところ、開隆宮を薦められた。
 のみならず狐狸さんには、祈願に関する段取りなど、開隆宮との交渉もしていただいた。我々の力ではとてもできないことだ。感謝の念に堪えない。


 さて、そうして指定された時間は午後5時。
 開元寺からタクシーでホテルに戻ったのが午後1時で、少しだけベッドではしゃいだtomopeeは、その後は熟睡。hashiも一緒に熟睡した。母親はしんどいのである。
 一番マシなderorenも、せっかくなので少し寝た。というか、「マシ」というのは比較の問題で、私も相当に疲れていた。30時間前は零下になりそうな京都、今は30度を超す台南なのだ。

 まぁ休憩と水分補給は足りていたので、昼寝後のtomopeeは華麗に復活した。hashiも3時間近く眠って回復。待ち合わせの場所……というか、目的地の開隆宮に向かう。
 首相大飯店から開隆宮までは、ベビーカーを押しながら15分程度の距離。道に迷わなければすぐに着く。derorenは台南市内の地理ならだいたい覚えているので、その辺は問題ない。

開隆宮
 さて、肝心の成長祈願だが、残念ながら写真はほとんどない。なぜかと言えば、撮影者のderorenは、tomopeeの父親として線香を立てて拝拝する当事者である。hashiはtomopeeを抱えて一緒にまわっているから、これまたどうしようもない。
 ともかく、写真の女性(名前を出していいのか分からないので、仮にGさんと呼ぶ)にお願いして、tomopeeの健やかな成長を祈願した。

 基本的に、祈願の次第は一般的な拝拝と同様である。指定された本数の線香に火をつけ、決められた順に廟内を巡って拝拝していく。確か、tomopee誕生前にここで拝拝した時も、その場にいた女性に順序を教えてもらったと思う。もしかしたら同じ方だったのかも知れない(その時も夕方だった)。
 拝拝が一巡したら、ポエを投げて神意を確認。これで良いというお告げを得る。

 そして写真の場面は、tomopeeにお守りを授けるところ。父親の仕事が終わったので、ここだけ写真を撮っている。

開隆宮
 赤いお守りを、線香の煙の上にかざしてくるくると回す。そうしてtomopeeに授けて、無事に祈願は終了した。

 なお、この祈願は開隆宮の七娘媽とtomopeeの契約を意味するという。従ってtomopeeは、もう一度台南を訪れて、ここを参らねばならない。
 その時はいつかって? 開隆宮といえば、成人儀礼の做十六だ。tomopeeも数え16歳でここに参って、大人となる予定である。
 ……もっとも、恐らくは反抗期になるはずのtomopeeが、すんなり台南に向かうかは定かでない。それ以前に、旅行する資金がなくなってるかも知れない……と、余計なことは考えないでおこう。

 最後にあらためて、Gさんと狐狸さんに深く感謝。
 tomopeeは幸せ者である。いや、その両親も。

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