2012/03/25

八三鱔魚意麺(台南市中西区)

八三鱔魚意麺(台南市中西区)
 SlyFox氏のご推薦で向かった店。民族路教会のすぐそばにある。そのまま歩けば赤嵌楼という立地だ。
 鱔魚意麺の店といえば、かつて我々は進福炒鱔魚専家で食べた経験がある。しかしここはまた違う味らしい。

八三鱔魚意麺(台南市中西区)
 店頭にはうまそうな鱔魚、つまりタウナギが並んでいる。血だらけになって横たわっているという言い方もできるネッ。

八三鱔魚意麺(台南市中西区)
 メニューはこんな感じ。生身がグロテスクに見えようが、けっこうな高級魚だ。
 また、タウナギ以外にも、いろいろなもので意麺が食えることも分かる。

八三鱔魚意麺(台南市中西区)
 薦められるままに頼んだ鱔魚意麺焿(80元)。
 タウナギのあんかけ麺という意味では、台南によくある小吃に見えるが、実は中身が違う。

 ついでに、右端にtomopee用の離乳食も見切れている。どうでもいいか。

八三鱔魚意麺(台南市中西区)
 ジャジャーン(山岡士郎の物真似)。
 ここの意麺は、揚げてない方の麺なのである。

 初心者向けに解説すると、台南には二種類の「意麺」がある。一つは写真のような麺で、台南北部の鹽水などの名産だ。台北などで「台南意麺」とある場合は、こちらを指す。
 対して、揚げ麺の意麺もある。こちらは餡かけにしたり、鍋焼意麺として食べる(ちなみに鍋焼意麺は日本の鍋焼きうどんが起源)。
 タウナギの餡かけ麺は、通常は揚げ麺を使う。だからこの意麺は珍しい小吃と言える。

 derorenはこちらの意麺の方が好みだ。まぁここの麺は、それほどコシがあるわけではないから、台南意麺マニアには物足りないだろうが。
 それよりも、タウナギがうまい。以前食べた店(ぼかしたけど、上に書いてるゾ)より味は数段上。タウナギだけのメニューも、試してみる価値ありだ。

八三鱔魚意麺(台南市中西区)
 こちらもご推薦の腰只意麺焿(100元)。高級なこの食材「腰只」とは何かと言えば、豚の腎臓である。
 腰子とか腰花とも呼ばれるもので、腰花は日本の中国料理の店でも食べるよね。切れ目を入れて反り返った様子が花みたいな臓物のことだ。

 まだ私が子どもの頃、近所の中国料理屋で食べた炒め物に、一つだけとてもまずい物体が混じっていたのを思い出す。何というか、無理矢理に表現すれば、タバコを食わされたような不快感。今にして思えば、あれは腰只(腰花)だった。
 しかしこの店の腰只は、全く臭みがなく、非常にうまい。内臓恐怖症の皆さんでも、きっとおいしくいただけるであろう。トラウマ解消にもぴったりの店である。

 台鐵台南駅から赤嵌楼に向かえば、この店の前を通るので、時間のない人も是非食べて行ってくれ。うまいよ。

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