2010/08/28
北港朝天宮の出巡遶境行列(十八) 虎将軍はつらいよ
出巡遶境行列シリーズも、とりあえずこれが最終回。何かのついでに落ち穂拾いはあるかも知れないけどね。
この写真の撮影時刻は19:30。まだまだ夜はこれからという時間だが、我々は台南に移動しなければならないので、バスターミナルに向かって歩きはじめた。するとこの噴煙だ。間近で火山でも噴火したみたいな勢いで上昇していくのだ。
とりあえず、台湾の祭の爆竹がいかにシャレにならないものか感じてほしい。
狭い道で藝閣とすれ違う註生娘娘。
日中に比べれば涼しくなっているけれど、喧噪は200%増しだ。
中壇元帥出現!
昼間の姿(十三)とはまた違って、藝閣にも負けない存在感をみせている。
そして、先ほどの噴煙の主を発見する。虎将軍だった。こちらも昼間に出逢っている(十四)が、あの穏やかな行列は、やはり牙を隠した虎の姿に過ぎなかったようだ。
つーかアンタ、爆竹で火柱が上がる姿を見てみなさいな。いくら虎将軍が戦う神だからって、暴力的に過ぎると正直言って恐怖しか感じなくなるものだ。
……一番問題なのは、これより上がいたってことなんだが。まぁそちらは六日の進香団なので、紹介は相当先になるだろう。
灰まみれで練り歩く虎将軍。いつもこんな目に遭えば、白いものだって黒く染まるもんさ(悪事を働いてるみたいだな)。
爆竹は、七世紀の『荊楚歳時記』にも記されるほど歴史のある清めの具である(ちなみに現在の台湾では鞭炮だが、爆竹の方が古い名前)。その意味では由緒正しい儀式といえなくもないけれど、ちょっとだけ釈然としない思いで北港を後にしたのも、否めない事実だった。
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