2010/08/15
北港朝天宮の藝閣(出発前)
台湾各地の祭礼に見られる藝閣。台北でも霞海城隍廟で行われているので、珍しいものではないだろう。
壮麗な作り物が、人を乗せたまま練り歩くという意味では、日本の祇園祭の山鉾巡行に似ている。ただし祇園祭の山鉾は、神が降臨する生木の枝や竹などを立てているが、藝閣にそのような部分は見られない。藝閣に乗っている子どもたち(一部例外あり)は、コスチュームから見ても神々に相違ないけどね。
現在の藝閣は、上の写真のように専用自動車によって行われている。車上のデコレーションはそれぞれの団体で考えるものの、車自体はそういう業者からのレンタルである。
日本統治時代の写真(霞海城隍廟のもの)を見ると、かつては当然のように人力で動かしていたことが分かる。ただし、派手さは今と遜色なさそうだった。
恐らく日本ではいろんな方面から問題にされそうなギリギリの演出には、驚くというか正直言ってハラハラせずにいられなかった。まぁそんな紹介は後ほど。
正面に番号が書いてあるのは、単なる整理用ではなく、投票のためである。
藝閣巡行はコンテストであり、審査によって一等から三等までランクが付けられる。一等は3万元の賞金も出るのだ。
北港の子どもたちは、こうして幼い頃からシビアな競争に晒されるわけである(?)。
この写真には、子どもたちの乗車する場所が見える。サドルの存在にお気づきだろうか。
地上2m以上もある高さで、あのサドルにまたがって子どもたちは巡行する。サドルにまたがっている子どもたちは人間ではなく神だから、まさか交通事故に遭うわけがない……という論理は、ちょっと厳しいよな。
まぁともかく、この後の記事では夜の巡行を紹介するので、ぜひ見てほしい。
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