2010/10/27
愛の惑星の府中街
タイトルに深い意味はない。たまには、読者がびっくりするようなことをやってみたいお年頃なのだ。ブーゲンビリアのネタはもう使ってしまった。
それにしても、天に唾するように立ち上がるブーゲンビリアだ。血しぶきか、あるいは「紅い花」か。つげ義春「紅い花」は、子どもに読ませるべきだよね。
孔子廟の門前通の府中街は、いつも花いっぱいだ。昔ながらの雑然とした空間ではなく、かといって匿名の街並みでもない。台湾のなかでも特筆すべき街路ではないかと思う。
街路はどう掘り返しても、結局は住人次第で変わっていく。欲を言えば、もうちょっと車がなけりゃいいのだが、地方都市で車を閉めだしても成功はしないだろうから、仕方ないのかも知れない。
※歩行者専用道路によって商店街が衰退した代表例が、我が故郷の山形県S市である。そんな自戒も込めて。
日本ではハナキリン(花麒麟)と呼ばれる花。いわゆるユーフォルビアに含まれる一種だ。
有毒植物を植えるな、とつるし上げられているらしい。別のところでも書いたけど、日本の庭にアセビはある限り、心配はいらんのではないかと思うが。
サンタンカ。日本では山丹花だが、台湾では仙丹花。そこらじゅうで見かける花だ。
台湾自生ではなく、福建や広州の花が清朝の頃に伝来したという。
アフリカ原産だが、日本ではゲンペイカズラとかゲンペイクサギとか呼ばれている。紅白だから源平という安易な発想である。
台湾では龍吐珠だそうな。ずいぶんとありがたい植物になってしまった。
園芸的にはデュランタだが、日本ではタイワンレンギョウと呼ばれた歴史がある。別に台湾原産ではないので、今さらそんな名前で呼ばれても困るだろうが。
そんなわけで、府中街には花を愛する人たちがいるぞ、と私は言いたかったのである。「愛の惑星」といえばダ・カーポであって、決してコーネリアスの惑星ではないぞ。
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