2009/09/14
耕讀園 大樂新館(台南市安平区)
安平から鄧老師養生館へタクシーを飛ばした我々は、もう目的地も近い交差点で妙な建物を発見した。
何気なくタクシーの窓から撮影した先が、台中の茶藝館「耕読園」であったことに、まず相方が気付いた。その時点で、マッサージ後の行き先が決まってしまったらしかった。
この店は鄧老師養生館から西へ向かい、カルフール(家樂福)のある交差点を渡ればすぐである(養生館とは反対側)。
市役所や議会の近くだし、いかにも接待向け施設って感じがするのだが、まぁ積極的に拒絶する意志もないので、二人で足を踏み入れる。
なお、この先の写真はカメラの設定ミスでザラザラなのでご勘弁。
入口すぐの畳の間。
もっと奥にいろいろ席があったようだが、面倒だし畳であぐらかくのも悪くないので、さっさと席は決めた。この写真の向かいなので、一応我々の席からは中庭が見えた。
ガイドブックによく載っている台中の店は、中庭に池があって……という景色であるが、この店舗もそういう形になっている。池といっても、さして趣向が凝らされているわけでもないし、せっかくの雰囲気のあるテーブルはボロボロに汚れている。期待して出掛けると、いろいろ残念な部分もあるだろう。
まぁテーブルが汚いのは、大半の客が火鍋を食うから仕方ない。茶藝館に工夫茶だけを求めるのは日本の観光客だけ? そこまで断言は出来ないが、この日も真夏なのによそのテーブルは火鍋らしかった。
なお、この支店のブログはこちら。本家のホームページもあるのだが、実はトロイの木馬をインストールする不正サイトに認定されてしまっているので、紹介はやめておく。実際、ページを開くとウイルス警告が出るので、開かない方が良さそうだ。
飲み物は高山青茶と決明子茶。どちらも微糖。
決明子茶はきっと厳しい味だろうと、あえて頼んでみた。薬くさいが、それほど悪くはなかったので、何となく健康になりたい人は試してみては。
手工水餃(100元※2009.8.14現在)。台南的には安くないが、とりあえず頼んでみたら意外にうまかった。ちょっと気分が盛り上がる。
蛋炒蘿蔔糕(90元)。大根餅を卵で炒めたもの。ピリ辛。
これもうまい。あまり当たり外れのなさそうなメニューだけど。
綜合滷味(150元)。夜市でもなかなか手が出なかった滷味にチャレンジ。
これが実にうまい。じっくり味がしみていて、しかし日本のおでんとは全く違う風味。いや、食べた時の感じもおでん(関東煮)そのものなんだけど、味付けが台湾風味だ。
正直言って期待出来ないのでは?、と思っていた味が、総じて悪くない。
言いたくはないが、日本のありがちなチェーンの居酒屋と大差ない雰囲気なので、嬉しい誤算だった。
勢いで頼んだ小籠湯包(50元)。これは感動するような味ではなく、むしろ最初の水餃子の方が良かった。期待しすぎなきゃいいんだけど。
結論からいうと、無理に観光客が行くべき店ではないが、何日かあるうちの一日としては悪くない。それと、屋台を敬遠するような向きに、屋台っぽい料理を食べさせるには良い。雰囲気の良い衛生的な店内で食事をする店である。
念のために書いておくけれど、基本的に茶藝館とはメシを食う店であって、たまに工夫茶を飲む客もいる程度だと思った方が良い。ネットでめぼしい茶藝館の記事を見ても、茶を飲む記事はほとんど見かけないが、ちゃんとメニューにはある。
まぁ我々が今回食べたすべての金額と、梨山烏龍茶一両がほぼ釣り合ってしまうのだ。家で飲める現地人が、そうそう頻繁に飲むわけがないだろう。各地の耕読園の支店は、けっこうな割合で閉店したり模様替えしたりしている。台南の景気が回復しないと、この店も危ないかも知れないなぁ……などと、やたら現実的な感想ばかりで申し訳ない。
いやまぁ、支払い時にオマケで石鹼もらったので、本当はもっとしっかり宣伝しなきゃいけないのだが。みんなで行こう耕読園。なんちて。
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