信義街(老古石街)の集福宮の先には、一軒だけ小じゃれた店があって、碗粿の老店もある(碗粿は定休日だったゾ)。そしてこの何の変哲もない家。
中はこうなっていた。立派な廟だ。蘇府二千歳を祀るらしいが、上に玄天上帝の提灯がかかっている。
この辺の廟は、多かれ少なかれどれも集福宮と関係があるように見える。その一方で、それぞれの祀る「千歳」は異なる。
「○府千歳」の「○」の部分は姓であり、何らかの理由で亡くなった人を祀るものらしい。いわゆる王爺信仰である。この周辺には馬・林(?)・蘇の他にも、いろいろ祀られているのかも知れない。
董芳苑『台湾人的神明』の説明を読むと、どうも日本における祇園の神に似ている。武塔神のような疫神を祀り、逆にその被害から逃れようというような。
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