2009/09/20

台南「小吃」観光の可能性(一)

 2009年に我々は突然台湾へ行こうと決めた。それも、台北をすっ飛ばして台南へ、二度にわたり八泊も費やして、次もまた行こうかなんて考えている。
 基本的に我々はそろって飽きっぽいので、そのうち興味は変わるかもしれない。逆にいえば、以前の興味とも、きっと何らかの共通点があるに違いない。以下の文章は、そうした興味から過去を振り返るものである。

 台南行き直前のブームは、さぬきうどんの食べ歩きであった。
 hashiの故郷が香川県なので、以前からうどんは食っていたが、本格的に食べ歩いたのは二年前のこと。麺通団の本も買ったし、山越、田村、やまうち、松岡、中村(弟)、須崎、上戸、SHIRAKAWA、清水屋など、有名どころを網羅した。ポッドキャストで「うどらじ」すら聴いた。
 そんな旅と台南の共通点ははっきりしている。台南は街中に「小吃」店があって、食べ歩きの巡礼ができる。一つ一つの店は安いのも共通している。朝だけの店から夜市まで、開店時間もまちまちだから、攻略法を練る楽しみもある。

 しかし台南「小吃」は、「うどん」という枠にとどまる(ばらずしや稲荷はあるが)さぬきうどんツアーより、遙かにバラエティに富んでいる。しかも、事実上自家用車利用が前提のうどん屋巡りと違い、小吃店の大半は歩ける範囲にある。
 今でも香川に帰省の際には万難を排してうどん屋に寄るけれど、やはり台南「小吃」の魅力は勝っている。車をもたない我々にとっては、現地にさえ辿り着ければ台南の方が遙かに便利ですらあるのだ。

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