2010/11/22
郭家好吃店(郭家雞肉飯)
嘉義は雞肉飯の本場である。従って無数に小吃店が存在するなかでも、評判のいい店の一つが郭家雞肉飯だという。
最後の食事となる5月6日の昼食は、時間的な制約から噴水円環の周辺が限界だったが、ここは噴水円環から文化路を少し歩いたところで、何とか行けそうだ。というわけで、帰国の荷物を全部持ってここまで歩いた。地図はこちら。
一般には郭家雞肉飯の方が通りがいい。しかし看板に従えば郭家好吃店のようなのでタイトルにした。台湾の小吃店の店名はアバウトなので、厳密にする価値はないけどさ。
ごくありふれた小吃店である。座って注文して食うだけだ。
雞肉飯30元はわりとあっさりめで、鶏肉の油っぽい感じはほとんどない。これはかなり美味。日本の旅行者が食うなら、噴水よりだんぜんこちらがオススメだ。
魯肉飯30元。非常に珍しい鶏肉の魯肉飯である。
ただ、味は雞肉飯に劣ると思う。話題性はあるので一度は食べてもいいが、どちらかしか食えないなら雞肉飯にすべき。
綜合粿子湯50元。総合してるのかぁ、と頼んだのが失敗の元だった。
いや、味は別に失敗というほどでもなく、スープは悪くない。問題は粿子が何かを考えずに頼んだ点にある。「粿」の字の時点で気付くべきだったが……。
ニラと一緒に入ってるのは、うるち米を固めた餅。関西のお菓子の水無月とか、山形県新庄市付近のくぢら餅なんぞを連想してもらいたい(椀粿でももちろん可)。
我々は炭水化物だらけのメシを食べるので、あっさりしたスープを望んでいた。そこに炭水化物だらけのスープがやってきたわけだ。これを食べるのはかなり苦労した。
ただ、苦労した理由はもう一つの皿との相乗効果であった。
どどーん。糯米大腸50元だ。四品すべて炭水化物だぜ。死ぬかと思ったぞ。
ちなみにこれは、ソーセージのように腸にもち米を詰めたもの。粒々は落花生だ。腹が減ってさえいれば、抜群にうまい。うまいが、雞肉飯のつけ合わせにはならない。
念のため書いておくと、魚丸湯とか下水湯など、普通のスープ類もちゃんとある。そして、下の写真のように副菜も揃っているから、我々のようにバカみたいな頼み方をしなければ何の問題もない。
我々(というかderoren)がバカな注文をしたのは、時間がなかったせいだと思ってくれい(30分以内にタクシーに乗らなければならないので焦っていた)。
余裕があれば筍を食べたかったなぁ。
日本の観光客が嘉義で食べ歩く機会は、せいぜい阿里山への乗り換えのついで程度だろう。普通に歩ける人なら、駅からの往復と食事時間を合わせて一時間あれば足りるはず。
一応は噴水広場も通るし、ちょっと嘉義を歩いた気分にはなれる。まぁ今回の我々も、嘉義に泊まったけど似たようなものだった。
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