正面から見た普済殿。右手の極楽っぽい絵が描かれた堂が観音のいる場所である。
建物自体はそう古くはなさそうで、古蹟指定がないのもそこら辺の事情が絡むのかも知れない。
正殿のちょうど反対側。単なる壁なのだが、ここも拝拝の対象である。
こういう壁は天壇で見て、その時も不思議な場所を拝むものだと思った。天壇の場合、間の広場は仮設ステージがあったり駐車スペースだったりするので、そこを飛び越して拝拝というのには、どうにも違和感がある。
本殿の内部。
池府千歳は、普済殿の説明によれば陳文魁という泉州の人だそうな。疫神が水源の池に降りたので、村人に害が及ぶに違いないと思った彼はまず自分で池の水をなめ、やって来た村人を制止するうちに全身が黒くなってしまった……という感じで『台南歴史深度旅遊』に書かれてある。
まぁ村人は助けたが自分は天寿を全うできなかった……という王爺なのだ、ということか。
池府千歳像。
この顔の黒さを疫病で説明されると、ちょっと怖い。
そんな彼を、溺死者が見守っている。
というか、范将軍はどこにでも居すぎだ(もちろん反対側の人もいるよ)。
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