2009/08/30

福州公廳天后宮

福州公廳天后宮
 西華堂のすぐ近くにある小さな祠。また天后宮か……と思ってしまったわけだが、実はこの祠を覆うように聳える榕樹(ガジュマル)が貴重らしい。確かにでかい。
 開元寺や安平や孔子廟なんぞを周る観光客である我々は、榕樹の大きさに慣れてしまっている感がある。まだまだ町歩きのスキルに難があるようだ。

 なお、「公廳(庁)」を廟の別名みたいに言う人もいるようだが、基本的にはやはり公的な性格をもつ施設の呼称らしい。
 総爺老街を中心に、西は三山国王廟、東は西華堂あたりまでの区域は、台湾でもっとも古くに福州人が定住した地である。定住というか、軍隊としての駐屯の方が的確なのかも知れないが、ともかくそういう人たちの公民館みたいな場所だったと考えるのが妥当のようである。
 でまぁ、そういう海を渡る人たちだから、媽祖廟なのだろう。

福州公廳天后宮
 2010.5に再訪。
 2台分のガレージの片方にこうやって祭壇があるが、あと半分はガランとしている。聖誕を祝ってる雰囲気も全くないのは不思議である(この日は聖誕日の前日)。

2009/08/27

龍眼日和

光復市場
 朝飯を食ってさらに豆花も食って、我々は満たされた腹で光復市場へ向かう。
 水災直後でも市場は元気だ。そりゃそうだ、食べなきゃ人間生きていけないのだ。

 そんな市場の片隅で、阿桑が何かを紐で結わえている。
 ヲ、コレハ龍眼ヂヤアナイカ。

龍眼
 一束100元の龍眼を買って我々は一度ホテルに戻り、さっそく試食。
 ただし、龍眼の皮はかなり土で汚れているので、まずは洗う。貴重な水を使って申し訳ないと思うが、たぶんトイレ一回分にも相当しないので許してくれ(我ながらイヤなたとえだ)。
 洗い終えた龍眼が上の写真。相変わらず土気色をしているが、これはこういう色である。

龍眼
 クックック覚悟はいいか……という感じで(どんな感じだ)皮をむく。
 見よこの透明感(写真はクリツクすると大きくなるよ。他もすべてそうだが)。ライチと近縁だけに似たような感じだけど、この美しさは生ならでは。龍の目というか、ゼラチンに覆われた虱目魚の目みたいだ。

 食べ方もライチと一緒で、種を包み込む果肉をそぎ落とすように食す。ライチほど肉厚ではないし、酸味がないので比較したら物足りないかもしれない。
 けどまぁ、南国果実としては癖がなくて安定感がある。それに乾燥果実は漢方で用いられるぐらいだから、何だか身体に良さそうだ。けっこうな束だったが、最後は空港の待合室で完食した。周りの客に見せびらかすように食ったぞ(台湾人にとっては珍しくもないか)。

龍眼の木
 購入翌日。西華堂を訪れた我々は、ふと足元の異臭に気付く。何か落ちてるなぁ……と見上げたら、なんと龍眼の木だった。
 かなりの高木の先で、沢山の実がなっている。そして熟しすぎて腐った実がボタボタと落ちるのだった。台湾はやはり熱帯だ。

2009/08/26

南廠廣州宮

南廠廣州宮
 前回は近くを通っただけの宮を訪問。

南廠廣州宮
 三坪祖師とは大陸の三坪寺と関係するらしい。大陸の寺院はたとえばこんな紹介がある
 ただ、上のリンク先に「祖師」の説明はない。ここが客家人関係の拠点で、大陸の信仰を持ち込んだのは確かなのだろう。しかし現在の仏教色皆無の廟は、もうすっかり台湾化した姿といえそうだ。

2009/08/25

林家魚皮(台南市中西区)

林家魚皮
 マッサージの後に赴いた林家魚皮。なぜこのタイミングかといえば、本当に開店しているか半信半疑だったからである。
 八八水災では安南区の養殖池にもかなりダメージがあったと報道されていた。虱目魚が手に入らなければ、ここも阿憨鹹粥もどうしようもないではないか。なのでこの日(8月12日)、マッサージで軽くなった勢いで出掛けたのだ。まぁ閉まっていても近所にいくらでも行きたい店はあるけどさ。

林家魚皮
 拍子抜けするほど当たり前のように店は営業していた。有名店としては非常にこじんまりとした調理スペースで、しかし食事客もテイクアウト客もどんどんやって来る。全くいつも通りなので、我々も予定通りに頼んでみた。
 なお、この店は注文用紙にチェックを入れる方式なので、言葉がしゃべれなくとも問題ない。

林家魚皮
 看板メニューの魚皮湯(50元)。抜群にうまい。
 しっかりダシの出た汁に、ショウガが効いている。日本の料理にもよく合いそうな味で、虱目魚の皮も見た目通りの舌触り。阿憨鹹粥とは調理法が違うので比較はできないが、日本からの観光客にはこちらの方がうけるのではないかと思う。
 なお、林家魚皮にも鹹粥はあるよ。頼んでないので味は知らないが。

林家魚皮
 煎魚腸(40元)。一度はチャレンジしたかったサバヒーの腸である。
 焼いたというより揚げた感じの腸は、全くクセもなくうまい。サナダ虫みたいな腸だけでなく、他の内臓もあるのだが、これも食感が面白いのでオススメ。

林家魚皮
 すんません肉燥飯(15元)だす。
 今回の旅では三度も食べたっす。相方も呆れていたが、あれば食べたくなるのだ。

林家魚皮
 最後は高級な石班湯(90元)。石班魚はどうやらハタの仲間らしい。言われてみればなるほど、昔どこぞで食ったクエ鍋の身と似てなくもない。
 まぁそれはともかく、これはうまい。しっかりした白身が、ショウガの効いた汁と実によく合うのだ。サバヒーだけじゃなく、こちらも是非食べて欲しい。

 この店のメニューには他にも沢山の「湯」がある。スープが共通するので、恐らくはどれもうまいに違いない。粥系も含めて、再訪すべき店ではないかと思われる。
 なお、ご存じの方もいるだろうが、この店は最近移転している。以前は海安路にあったが、今は海安路と府前路の交差点から、府前路を東に行ったあたりだ。保安宮の北側だと思えば良い。

鄧老師養生館 二番勝負(その一)

鄧老師養生館
 何が「二番勝負」かといえば、つまり要するに二度行ったということであるぞハッハッハ。
 ということで、前回はhashi一人で出掛けた鄧老師養生館(店でもらったカードには「鄧老師脚底按摩全身推拿養生館」とある)に突撃。今回は予約をしていない。決まった人に頼むのでなければ、あまり必要なさそうだ。予約すると旅行日程が制約されるので、しないで突撃することを奨める。
 で、上の写真の椅子は脚底按摩(足ツボマッサージ)用だが、初回の我々はここに座らなかった。なぜか? なんと金が足りなかったのである!
 旅旅台北にはクレジットカード可と書いてあるけれど、どうやらそれは店によって違うらしい。台南永華店ではカードが使えないので注意してくれ(念のため弁明しておくと、ホテルの金庫に現金の大半は置きっぱなしだった。ギリギリの現金で、あとはカード払いで済ますつもりだったのだ。で、お茶を大量購入したので現金はギリギリだった)。

鄧老師養生館
 そんなわけで全身推拿(全身マッサージ60分800元)のみ受けることになった。本当はそこに上海泡脚(足湯、つまりラヤンハイ)も含まれるが、この日は断水のためマッサージの追加サービスで対応とのこと。
 二階に昇って、カラオケボックスのような個室(ベッド二つあるけど)へ。

鄧老師養生館
 手術台……ではなくベッド。ここでそれぞれ記念撮影したが、さすがにバカ過ぎるので掲載はしない。
 マッサージは、ベッドの上にある服に着替えて行う。台北の胡散臭い店みたいに全裸にはならないのでご心配なく。男は下半身のみ、女性はもちろん上半身の服もある。

 そうして初体験となった推拿は、普段から凝っている自覚のある私には非常に興味深かった。ほう、そこをそうするか、てな感じで。
 相当に力は入っていて、お尻とふくらはぎをゴリゴリやられた時は、思わず呻き声が漏れる。が、やめて欲しいという程でもないので、されるがままにゴリゴリやってもらった(隣のhashiは手加減してもらっていた)。
 片エビ固めみたいな技をかけられたり、なんかちょっと楽しくなりながら一時間はあっという間に過ぎた。まだ台南二日目で、疲労の蓄積度はそれほどでもなかったはずだけど、心持ち軽くなった身体で我々は夕食に向かったわけである。

 なお帰りがけに、我々の担当の名前を書いてもらった。次からは指名してくれ、とのこと。正直、他の施術師がどうなのかも興味はあったが、結局その通りに二度目は指名した。三度目はいつになるか分からないけれど(少なくとも来年まで無理だな)、また指名するかもしれない。

※一応、公式サイトはこちら日本語版ではラヤンハイ
 台南永華店では脚底按摩(40分)600元、全身推拿(60分)800元、上海泡脚のみは20分200元。なお、別の支店開店を記念して、上海泡脚と脚底按摩に上半身推拿で1000元という限定コースがあった。8月いっぱいで終わりのようだが。

2009/08/24

断水の台南新天地と安平豆花(台南市中西区)

台南新天地
 前回の旅行では唯一の単独行動となったのが台南新天地。相方はその時間にラヤンハイしていたわけだが、今回は揃って全身按摩の後にここへやって来た(途中で林家魚皮とかあちこち寄った)。
 台南市内はこの日、まだ「停水」中。曽文渓ダムが濁りすぎて、浄水場でも浄化できなくなった……とは、もうどこかに書いたはず。台南新天地はそれでも営業するわけだから、こうして給水車が停まっていた。

同記安平豆花
 ともあれここで買い物をして(たいして買えなかったが)、同記安平豆花の豆花を食べてみた。緑豆を選んだ理由は、前回の郭家緑豆湯以来、我々は緑豆ファンだからである。
 豆花は普通にうまい。黒蜜味の時点でいいし、やはり緑豆が効いている。翌日に食べた無名豆花と比べても甲乙つけがたい好勝負だ。

 というか、私が翰林茶館で珍珠奶茶を買ってる間にhashiがゴッソリ食べてしまったので驚いた。私以上に豆花にはまったようだった。

開元寺(十一) 2009年8月某日のお昼前

開元寺
 私が台南に出掛けるきっかけになった開元寺だから、十一回にもわたって連載しているわけではない。開元寺は、写真で見ては分からない場所だ。とても居心地のいい場所だ。
 予定を切り上げて昼寝したい場所だ。

開元寺
 見るからにオガタマノキの仲間なのだが、日本ではあまり見かけない木。ギンコウボクなどと呼ばれるらしい。
 ちなみにこの景色、5月はじめと8月中旬でほとんど変化がない。台南を旅して「熱帯」を意識することはあまりないのだが、こういう部分は日本と大きく異なる点である。

開元寺
 青空とヤシと白い建物とくれば、1969年以来スピリットを置いてないホテルだ。遠目にならそれっぽく見えるのは、普段こういう環境に住んでいないからだろう。
 なお、手前は農園である。あの面積だけでは自給自足ともいくまいが、僧侶たちがここで暮らしているという生活臭を感じられる場所だった。

開元寺
 無造作に薪がおかれていた。上の写真の手前の景色。

開元寺
 目つきの悪い猫もいた。この寺の尼僧にはきっとなついているに違いない。

 お勤めが終わり食事も済んだらしいこの時間、僧房(アパート)のベランダには、くつろぐ僧侶の姿が見えた。そういう時の流れを羨ましく感じるけれど、たぶん自分がそうだったら逃げ出すんだろうなぁ、と思う。
 このブログを読んだ皆さんも、きっと同意するでしょ? この貧乏根性が滲み出たブログを読めば!