大きく話が動いた第9話。全編名台詞。そして………。
※以下はネタバレ
無生が……。
これ以上ない最期だったと言えるが、やはり残念。
負けると分かったから負けてみたいという論理は、tomopeeには分かるような分からないような。いや、いずれにせよ共感はできないけど、「剣の道は必然の探求」がぶれなければ、そうなるしかない。案外、息子もその辺を感じとるのでは、と(親バカ気味に)期待。
そもそも、無生の格好良さは、あの理解しがたい矜恃込みだったはずだし。
対して株を下げたと評判の狩兄だが、彼の台詞があってこそ、無生の行動が際立つわけで、むげに非難はしたくない。あの身もふたもない言葉は、一見格好良く見える江湖のアウトローの真相。「正派」が覇者を巡って醜く争う『笑傲江湖』そのものだ。
あちらの人々が狩兄を不羣呼ばわりするのも、ある意味の栄誉であろう。
というか、本当に不羣である可能性も、まだ残っている。
今回のような危険なパーティに、金銭で誘われたって普通は断わるはず。最後に出し抜いて剣を手に入れ、真の最強剣士になるような結末だってアリだな。そこまでやってこその偽君子というものだ。
まぁ、あの狩兄の述懐は、真の英雄好漢になれなかった自分に対する悔恨である可能性もある。その場合、なれなかった真の英雄好漢になろうとする局面はありそう。
盗みの対象が覇者の気風である以上、狩兄も単なるこそ泥の協力者ではないのよね。
とりあえず次回が待ち遠しい。
絶対的剣信奉者と、剣は道具に過ぎない派が対決する。その上で、まずは元鬼鳥と不患の関係がどう変わるか見物だ。
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