2011/11/13

赤子連れ台湾旅行計画(四) 0歳児のパスポート申請

0歳児の台湾旅行に必要なもの。それはパスポートと飛行機のチケットである(あとは保護者か)。航空チケットは保護者が用意するとしても、tomopeeのパスポートを用意するには、当人の努力が必要となる。
 ちなみに、パスポート入手前に航空チケットを買うのはリスキーなのでおすすめできない。もしも出来上がったパスポートのローマ字表記がチケットと違っていたら、バカ高い手数料を払って変更しなきゃならないゾ。

 さて、おさらいしてみよう。
 パスポートを入手するには、次のような過程がある。いや、あった。

1:申請書類と戸籍抄本の入手
 これは同一の場所で可能。証書を発行できる所には申請書類も置いてある。
 通常、自治体の証書発行窓口は平日のみ。子どものパスポートでは、抄本ではなく戸籍謄本を求められる場合があるらしいので、最初から謄本を入手する方が無難だ(抄本の方が安いけど)。窓口で確認してから発行してもらうべし。

 申請書類は旅券事務所で入手してその場で書くことも可能だが、窓口の混み具合は日によって違うし、先に入手して申請前に書いてしまうのが良い。
 書類は見本通りに書くだけで、特に難しい点はない。ただし緊急連絡先に注意。0歳児の連絡先に親の名前を書いてはいけない。一緒に旅行する人には緊急連絡できないからネッ(書いたら申請窓口でひっかかるだろう)。祖父母辺りを書くべし。

2:顔写真の用意
 ここが最大の難関だ。
 パスポート用の写真は非常に制約が厳しい(具体的にはこちらを参照)。かといって、赤子がおとなしく写真を撮られるわけもない。derorenが選択したのは、家で撮影して、7-11のデジカメプリントを利用する方法である(コンビニ側は推奨していない)。それなりのカメラと、簡単な画像処理ができる人向け。失敗しても責任は負えない。

tomopee
 まず写真撮影。白いシーツの上にtomopeeを寝かせて、真上から撮る。周囲の余白にも注意(上の写真の場合、頭の上部がギリギリなのでボツになった)。
 シーツのしわは、証明写真サイズに縮小されるとほとんど目立たないが、ないに越したことはない(使用写真はしわの目立たないシーツで撮影した)。できるだけ明るい部屋で撮ろう。

 証明写真なので、tomopeeにはすまし顔で正面を向いてもらう必要がある。もちろんそんな確率は滅多にない。一度のチャレンジで成功するとは思わない方がいいだろう。
 ……が、derorenは簡単に撮影成功となった。普段から写真を撮りまくっているので、tomopeeが自然にレンズの方を向くのだ。よく訓練された息子である。

 なお、時間が経つと笑ったり泣いたりする。そういう顔は申請で却下されるから、カメラを向けた最初の数枚で勝負は決まるゾ。
 寝かさずに撮れる自信があるなら、その方が絶対に良い。なぜなら、寝かすと上の写真のように髪の毛が広がって、トリミングに困るからだ。

 撮影後は、写真を決められたサイズに加工する。7-11の現像機は、その場で加工できるすぐれものなので、普通の証明写真ならレタッチは不要かも知れないが、パスポート写真は条件が厳しいし、ある程度は準備した方が良いと思う。
 もちろん加工にはレタッチソフトが必要だ。手元にない人はXnViewをおすすめする。サムネイルでの画像管理から簡単な加工までできるフリーウェアだ(日本語対応)。

 まず、明らかに無駄な部分をトリミングで削除し、縦長の証明写真型に近づける(あんまり切り取りすぎないこと)。それからモニターに縮小表示する(表示のみの縮小で、実際にリサイズするわけではない)。目視できる画像のサイズを、できるだけ証明写真のサイズに近づけよう(相当に縮小しなければならない)。
 で、定規を取り出して、モニター画面にあてて顔のサイズを測る。できあがりでは顔の縦幅が35mm前後なので、そのサイズまで画像を縮小する。とはいえ、xnviewなどはアバウトな縮小表示しかできないから、ぴったり35mmとは限らない。その場合は比率を計算することになる。数字に弱い人は電卓を使おう。
 あとは顔の縦幅を基準に、左右や上下のサイズを測りつつ、トリミングである程度削る。ガチガチに削るよりも、余白部分にある程度余裕をもたせるのが良い。
 これで加工作業は終了。間違ってもリサイズはしないように。

 そうして出来上がった画像を7-11に持ち込んで、セルフのデジカメプリント機で証明書写真を選択、45*35サイズでプリントする。その際に画面上で最終的な微調整を行う。ただし、表示される顔の枠はパスポート写真の条件ではないので注意しよう。
 プリント代は200円。慎重を期すならば、2種類ぐらいは作っておきたい。窓口で却下されたら困るからね。

 近くに7-11のない人は、素直に写真館に行くべし。旅券事務所近くの写真館なら、断わられることはないはずだ。
 自前のプリンターを使うのは、あんまり薦められないなぁ。ウチのプリンターは骨董品レベルの旧型だから論外だし。

3 旅券事務所で申請
 申請書類、戸籍謄本(or抄本)、顔写真、tomopeeの保険証と母子手帳(2点必要)、deroren(申請者兼保護者兼代筆人)の身分証明をもって旅券事務所へ行く。tomopee本人を連れて行く必要はない。
 申請手続き自体の時間はせいぜい10分。ただし混んでいると待ち時間が長い。長いかどうかは行ってみないと分からない。
 手続きでは、写真のサイズを測ったりして、使用可能か念入りに確認される。書類はまぁ、ローマ字表記のチェックぐらいだろう。

 申請の場で決めなければならないのが、パスポートの受け取り場所である。地域によっては数箇所から指定できるので、よく考えて選ぶように。
 なぜならば、受取の場には本人を連れて行く必要があるからだ。


4 受け取り
 早ければ8日後ぐらいには完成する。手続き時にもらった引換書をもって、受け取り場所へ向かう。本人と代筆人で行く必要があるゾ。
 受け取り場所では、まず発行手数料などを支払う(事前に金融機関で支払う場合もある。申請時に説明があるはず)。証書を受け取り、いよいよ窓口へ。本人確認を行って、無事発行となる。
 申請とは違って、受け取りはすぐに終わる。本当にあっという間だ。

tomopee
 こうして出来上がった自分の身分証明を見て、大はしゃぎのtomopee(偶然にも、上の撮影と同じ服だ)。
 もちろん嘘だ。見てないし、興味もないぜ。

tomopee
 正確にいえば興味はある。赤子は紙が大好きだ。もちろんそれは、ちぎったりかじったりするためだ。
 tomopeeが物心つく頃には、失効しちゃうのよね。


 そんなわけで、8ヶ月にしてパスポートを手にしたtomopee。両親はずいぶん歳食ってから手にしたのに、末恐ろしい赤子である。
 もちろん、面倒な手間をかけて作ったのは飾りじゃないのよ涙は~。三人での台南旅行、近日挙行の予定なのよハッハー。
 いつもながら古いネタですまぬ。

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