2012/06/05
再發號から外帯ぢゃ!
derorenは民権路を進み、青年路との交差点を過ぎ、呉園の前も通過、公園路まで辿り着く。文字にすると大層な距離に思えるが、東門円環からは徒歩25分。それも、東嶽殿などで寄り道しているから、実際にはもっと短かったはず。
とはいえ、hashiとtomopeeがお腹を空かせて待っている状況だ。これ以上独り歩きを謳歌するわけにもいかない。というか、謳歌などしていない。
時刻はちょうど正午をまわったところなので、当たり前だが店は混んでいる。行列なんだからうまいのかも知れないが、知らない店の行列に並ぶのは気乗りがしない。そもそも、現地人が望む味と、観光客が求めるものが同じとも限らないし。
で、公園路の付近にはいろいろあった気がするので、そこまで歩いてきた。が、水餃の店は開いてなさそうだったし、奉茶で鍋をテイクアウトするわけにもいかない。そのまま公園路を渡り、気がつけばここにいた。
そう、泣く子も黙る百年老店の再發號である(初心者向けに補足すると、右奥に写っている廟が北極殿)。
もっとも、再發號には客がいなかった。12:15頃に店に行ったにも関わらず、食事をしている客が一名のみ。空いてて嬉しいというよりは、不安になる光景だ。
しかし、既に他の店を探す気力を失っていたderorenは、迷わずここで注文した。まぁ粽は食べたことがあるし、ぶっちゃけ、客がいないのは今に始まったことではない。残念ながら、旅行の旅に何度も店の前を通っているが、流行っているのを見たことはない。
その場で注文をメモって、外帯、外帯と何度も念押ししながら頼んだ。
台湾初心者向けに断わっておくと、台湾の小吃店はたいてい外帯(テイクアウト)をやっている。汁物がビニール袋に入っていたりするので、初心者はびっくりするだろうが、だいたい何でも外帯可能だ。
derorenはそれらを受け取ると、すぐに公園路の交差点に戻って、何とそこから首相大飯店までタクシーに乗った。台南現地人ならあり得ないと思うが、私は旅人である。生まれて初めて「釣りはいらねーぜ」とジェスチャーしながら降りたぜ。ここでの釣りは、日本円でせいぜい50円ほどなのは内緒だぜ。
部屋に戻ると、hashiとtomopeeは涼んでいた。さっそくtomopeeの飯も準備して、外帯飯のはじまりはじまりだ。
上の写真は言うまでもなく肉粽。一番高いヤツだ。前も同じことを書いたけど、粽は茹でたヤツが好きなので、これは十分に満足。
日本の中華街の蒸した粽って、パサパサしてるよね。まぁそもそも、あれは冷凍モノが大半だけど。
外帯でなければ頼みそうにないメニュー、肉燥飯。なぜ頼まないかといえば、名物以外のものは避け、他の店にハシゴする余力を残すためである。わざわざ説明する価値はないな。
写真でも分かるように、ここの肉燥飯は、「肉燥」飯と呼んではいるが北部の魯肉飯に近い。期待してなかったけど、けっこううまかった。
魚丸湯。とりあえず汁ものが欲しかったので注文。
正直、何も感想はない。汁ものとして、食事にはちゃんと貢献した。
燙青菜。野菜は大事よね。空心菜である。
写真写りが悪いのは外帯の宿命だが、味は別に悪くない。
実際にはこれらと一緒に、龍山寺でいただいた泡菜なども食べた。総じていえば、けっこう満足できた。私だけではなく、hashiもそうだった。
せっかくの旅行なんだから、やはりできるだけ店で食べたい。しかし暑い日の正午に、車道に面したテーブルでせわしなく飯を食うぐらいなら、エアコンの効いたホテルに外帯ってのもアリかも知れないゾ。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 コメント:
コメントを投稿