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2010/08/12
西羅殿牛肉湯(台南市北区)
先に宣言したように、北港鎮記事と並行して、鮮度が大切な小吃記事を順次掲載していく。
そんなわけで、台南で朝食を食べた西羅殿牛肉湯。「西羅殿」の名を冠しているが、少なくとも現在の所在地は阿憨鹹粥と同じ公園南路であって、五條港地区の西羅殿とは全く別の場所にある。
概略記事にも書いたけど、この店に入ったのは阿憨鹹粥が閉まっていたので、その代わりだった。
とはいえ牛肉湯は今回の旅で食べたい小吃の一つ。事前の予定では、この日の夜に旗哥牛肉湯へとタクシーで乗りつける計画だったのだ。
まぁせっかくの機会だし、朝から食べて見るのもいいのではないか、と思ったわけである。
店内の様子。メニューがばっちり写っているので、値段の紹介は要らないな。
牛肉湯は、肉燥飯付きである。肉が食べたい人間には言うことなしのメニューだ。
肉燥飯はセルフサービス……のはずだったが、日本人観光客が珍しい老闆娘の手で、さっさと盛られてしまう。ぐあぁー、それがやりたかったのにぃ~、と叫ぶ語彙がない我々である。
『食尚玩家』で旗哥牛肉湯を訪れた浩角翔起が、自分たちで盛っていたのがとても楽しそうだった。あぁ、やっぱりもう一軒行くべきか……とまでは、思わなかったのだが。
そんな悲しみの肉燥飯。ここの肉燥は普通の豚肉だった。旗哥牛肉湯の牛肉肉燥飯にはやはり心惹かれるものがあるなぁ。
でもこれはこれでうまいっす。derorenは肉燥飯が食えれば満足っす。
いやまぁ、そうは言っても牛肉湯である。
上の写真は妙に赤っぽく写ってしまった。下の写真の方が実際に近いので、そっちを見ておくれやす。
牛肉湯は台湾でも案外珍しい小吃で、特に台南には店が多い。
これは見ての通り、決して牛肉麺の麺無し状態ではない。薄切りの生牛肉に熱いスープを注いで、ほんのり色づいたところを食べるという非常にオシャレな食べ物である(サバヒー皮にスープを注ぐ林家魚皮の牛肉版と考えると分かりやすい)。
スープはショウガを利かせたあっさり味。薄切り肉は柔らかくて、牛肉の風味が濃厚に残っている。朝食で100元は決して安くないが、それだけの価値は十分にある。
ちなみに牛肉湯の店の多くは、牛肉が新鮮でなければ営業できないため、非常に朝早くに開店することでも知られる。午前3時に開店、午前8時までには閉店してしまう有名店すら存在するのだ。
我々はそのような早起きが苦手なので、深夜まで営業する旗哥牛肉湯に行くつもりだった。しかし朝9時前にここが開いているなら、それで十分だと思った。牛肉湯のうまさは堪能できるし、ここでも日本人観光客は面白がられるので、読者の皆さんも一度食べてみてはいかがかな?
・西羅殿牛肉湯(台南市北区公園南路98號:公園南路と福徳街の交差点北側)
下の地図のマークは阿憨鹹粥の位置。そのわずかに東側なので、首相大飯店から公園路→公園南路と歩いた場合は、阿憨鹹粥の手前で見つけられるはず。
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deroren様
返信削除初めまして。
現在中国福建省厦門市に住んでおりますkazuと申します。
なぜか急に台湾に行きたくなり、先週行って参りました。
今厦門からは“小三通”で金門島経由で台湾本島に行くことができます。今回は台中に入り、彰化、鹿港を経由して台南に行きました。
出発前にderoren様のHPを拝見し、行ってみたいなと思ったのが牛肉湯でした。訪問は朝7時、先客2名。牛肉湯とご飯を注文するとお店の方が「初めてでしょ」と食べ方を教えて下さり、「うちの肉燥飯は手作りだからぜひ食べて」というので肉燥飯に変更。謬牛肉湯と共に美味しくいただきました。
因みに泊まったのは首相飯店です。
貴重な情報ありがとうございました。