台南市の中心にある円環。台南をかすめるだけのバスツアーであっても(いつも書いているように台南はツアーで来る場所ではない)、まず確実に通るはずだ。当然我々も、徒歩とタクシーで何度もここをぐるぐる廻っている。
この円環は日本時代の都市計画によって作られたもので、当時は大正公園という名前だった。台南公園(後に国民党が中山公園に改称、現在は再び台南公園)とともに、西洋的近代都市への変貌を象徴する場所であったと思われる。
日本軍が去った後は、公園の名前も民生緑園と変わった。そしてその民生緑園で、叛乱罪の汚名を着せられて国民党に虐殺されたのが、湯徳章なのである(後に冤罪と判明)。
二二八事件の血塗られた広場に、現在は三民主義の神の像が建つ。民主制とは偶像崇拝国家だったという、笑えないジョークである。
今や湯德章紀念公園となったこの場に、彼は必要だろうか。台南市長選挙のただ中だし、ウチは政治を語るブログではないので、モザイクを入れる程度にしておこう(入れてどうする)。
西寄りの写真。この円環に面した最大の建物は、もちろん
旧台南州庁である。
北側。
大平境基督教会が見える。
南側。看板のモザイク部分は、台南市長選の候補者である。まだこの時点では党内での候補者一本化前だったが、この看板の人が選ばれている。別に私が写真を撮ったおかげではあるまい。
この円環の景色に欠かせない建物が一つ抜けている。
今さらだが次の記事で紹介するぞ。
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