2012/07/16
城市商旅航空館
あと一日分の台南記事を残しているのだが、まだしばらくブログに時間を割けないので、とりあえずホテルの話。
自分で言うのも何だけど、無償のブログに費やす労力はけっこうなものである。もちろん、台南は楽しい街だから、今後も続ける予定だ。ご心配なく。
さて、城市商旅というホテルグループの一つである城市商旅航空館は、桃園国際空港のすぐ近くに立地する。従って利用客は、何らかの形で空港に用のある人となろう。
今や東京方面からは羽田松山便があるけど、関西の我々が降り立つ先は、相変わらず桃園だ。まぁ台南や高雄に用があるなら、却って便利といえなくもない。それに、飛行機恐怖症のderorenにとって、街中の空港はできるだけ避けたいのも事実。伊丹空港なんて、もう二度と利用したくない(来月利用するのだが……)。
話がそれた。
我々がこのホテルを利用した理由は、帰国便が朝8時半という早朝便だったからだ。台北観光ならば、朝早く出発すればどうにかなるし、実際に5時台のバスで空港に向かうようなツアーも組まれている。しかし台南からはどうしようもないので、前泊した。
ちなみに、キャセイパシフィック便ならば前泊せずに済む。しかし宿泊費を入れてもエバー航空便の方が遙かに安いのだ。すまんのぉ(全国的にもうけない間寛平風に)。
で、このホテルは、空港近隣ホテルの中でも群を抜いて安い。レートによるが、ツインルーム一室6千円台(2012.7現在)。初心者向けに断わっておくが、一人6千円ではなく、我々ならば大人2人と赤子、しかも朝食付きでこの値段だ。
もちろん、台南で泊まっている首相大飯店はもっと安いし、台湾のホテルの相場は概ね安い。しかし空港利用客向けという特殊なホテルで、この値段は魅力である。
なお、derorenは日通ペリカントラベルネット経由で予約した。旅旅台北など、各種サイトで扱っているので、値段と空き状況で適当に選べばいいのではないかと思う。私が日通を選んだのは、以前も別のホテルを予約したからというだけである。
ホテルは高鐵台南駅と空港の中間にある。同業他社のホテルも近隣にあり、いずれMRTの駅もできる予定だが、現状ではかなり不便な場所だ。我々は赤子連れなので、最初からタクシーを使った。バスで行くことも出来なくはないが、初心者向けではない。
近くにはコンビニが一軒ある。ただ、それぐらいしかないので、高鐵桃園から向かう人は、駅で買い物をしておくべし。
高鐵桃園駅は、我々が訪問した時期は改装中で、コンビニが改札内でしか営業しておらず、非常に不自由だった。しかし、改装工事は終わっていると思うので、今は問題なかろう。
駅舎に隣接して、食事のできる建物もある。我々はそこで夕食をとって、ホテルに着いたらすぐに明日の用意だけして寝てしまった。
ホテルは狭いロビーで、フロントは日本語不可(しゃべれる人もいる可能性はある)、英語も怪しい感じだった。まぁ名前が書ければどうにかなると思うが、不安な人は予約内容を印刷して行くのがいいかも(ちなみに、derorenは一切持ち歩かない)。
部屋は上のような感じ。我々はダブルを頼んだはずだったが、なぜかツインになっている。もしかしたらホテルのサービスなのかも知れないけど、ダブルにしたのはtomopee対策なので、正直言って余計なお世話である。
左奥に妙なものが写っているのは、ベビーベッドである。
ここのベビーベッドは、事前に頼んでおけば無料。ただし、一人で眠ることなどあり得ないtomopeeなので、ここでも物置となった。
タクシーから高鐵、またタクシーで、ようやく動かない地面に辿り着いたので、tomopeeははしゃいでいる。
しかし、シングルベッドは狭くて危険である。入口側のベッドを壁に押しつけて、どうにか一晩を過ごした。
なお、ベッドは普通の安いビジネスホテルのベッド。首相大飯店のシモンズの後に泊まると、なかなか落差が激しい。
風呂はこんな感じ。バスタブはあるのでご心配なく。
洗面台は非常に使いづらい。見た目はともかく、これでは周囲に水が飛び散ってしまう。そんなに使わないからいいけどさ。
この辺は見ての通り。特に過不足はなし。
トイレ。ウオッシュレットではない。
一昔前だったら、ちゃんと水が流れるだけで評価されたのだろうが、やはりこれからのホテルには温水洗浄が欲しいなぁ。首相大飯店も頑張れ。多少の値上げも許容するぜ。
一晩経ったtomopee。
両親にとっては早起きでも、tomopeeはいつも6時前に目が覚めるので問題なし。もぞもぞとベッドの上で遊んでいる。
我々は8時半の便で帰国するので、遅くとも7時には空港カウンターに着く必要がある。それでもギリギリまで寝ていたいから、朝6時までに起床。6:20過ぎに軽く朝食をとり、部屋に戻って荷物をまとめ、6:55にタクシーという段取りだ。
なお、タクシーはフロントで頼むしかないが、これが高い。200元だ。
そうして朝食会場へ向かう(もちろんバイキング=自助餐)。するとまぁ、凄まじい混雑に驚かされることに。
それまで宿泊していた首相大飯店は、こじんまりとしたものだった。しかし、ここは収容人数が違うし、宿泊客の性格上、同時刻に集中せざるを得ない(搭乗前の客か、これからツアーに出る客が大半)。はっきり言うが、修羅場である。
日本人客はかなり多く、我々が相席したテーブルも、これから台湾ツアーという三人組だった。tomopeeは可愛がってもらったので有りがたいけど、「知らない食べ物は怖いから避ける」というスタンスはどうかと思った。余計なお世話だけどさ。
なお会場には、明らかに大陸系と思しき集団もいる。
今や大陸客なしに台湾の観光産業は成り立たないのだし、別にそれ自体はどうでもいいけれど、自助餐に不慣れなのか、とにかく盛る。盛りまくる。還暦は過ぎてそうな爺さんが、和洋中関係なく山盛りに積んでいく様子には、ちょっとした戦慄をおぼえた。
そうして皆さんがせっせと積み上げるから、どんどん食べ物がなくなって、殺伐とした空気が漂い始めるのだ。
まぁとにかく、このホテルで優雅に食事しようなんて思わないことだ。
総じていえば、このホテルのサービスに対する我々の評価は低い。ただし航空便の都合で仕方なく泊まる宿なので、実際には選択の余地はない。間違いなく安いし。
ただし、今後はどうだろうか。
空港アクセスの鉄道(MRT)は、順調にいけば来年には開通する。台北駅には直通しないので(三重駅暫定開業)、台北市内からは新荘線乗り換えか、高鐵桃園乗り換えのどちらかになろうが、とりあえず利用価値はある。鉄道は時間が計算できるからね。
いっぽう、台南からMRTを利用するとすれば、高鐵乗り換えのみ。しかし残念ながら、高鐵桃園に朝7時までに着くような列車はないので、今後もどこかで一泊するしかないだろう。
ただし連絡鉄道沿線ならば大差ないから、このホテルでなくとも良い可能性はある。誰か好立地のホテルを開拓して欲しいものだ。
ちなみに、このホテルは機場旅館駅が最寄りになる。ただし、6:55にホテルを出て7:00に空港に着くような芸当は、200元でタクシーに乗らない限り無理である。
格安ツアーの客は、朝5時に台北のホテルを出るわけだから、それにくらべりゃ屁でもないかも知れない。しかし、我々はそんなツアーには参加しないので、屁どころか実も出たり……などと長文記事をあえて下品に〆てみる。ご愛読感謝(何を今さら)。
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