開基武廟を出た我々三名は、そのまま民生路まで進む。二日目に台南の友人たちと食事をした辺りも過ぎたので、せっかくなのでまた写真を撮っておいた。載せないけど。
derorenとしては、せっかくだから水果でも食ったらどうかと思っていた(民生路は水果店の密集エリア)。しかしhashiはそんな気分ではないらしい。tomopeeの夕食で気が気でなくなっている。
そうして民生路から、なぜか國華街に移動、そのまま南下する。
当時の記憶が既に定かではないが、もしかしたら保安宮方面に向かっていたのかも知れない。はっきり言って、迷走していた。
やがて浅草新天地、要するに大菜市が見えてくる。そこでderorenは思い当たった。
土魠魚焿の店はもう閉まったかなぁ……と、新天地ではない真っ暗な市場に潜り込んでみる。するとそこには、閉店間近な雰囲気の老店があった。
鄭記土魠魚焿は1936年創業。江水號などと並んで、大菜市の生き証人的な老店である。
以前食べた阿川土魠魚焿も、ここの分家だったりするので、一度は本家でも食べてみたかったのだ。
とはいえ時刻は20時。無理だろうなぁ…と眺めていたら、大丈夫とジェスチャーがあった。ちょっと躊躇はしたけれど、これ以上は歩けそうにないので、椅子に腰掛けて土魠魚焿をオーダーした。
そうして土魠魚焿がやってきた。阿川土魠魚焿と基本的にはそっくりだ。まぁ当たり前だが。
味は、さすがに閉店前という状況なので、揚げたてが食えた阿川の方が上。ただ、同じ条件だったら遜色はないだろう。親切にしていただいたし、この店は宣伝しなければならない。うまい! なんてうまいんだっ!!
というのも、結局、ここでtomopeeの食事もすることになったのだ。
離乳食の準備は、そこそこ手慣れたものだ。しかし、常に機嫌良く食べてくれるtomopeeではない。水を飲ませ、なだめすかしながら、どうにか食べさせていく。時には遅遅として食事が進まないこともあるが、それも仕方のない話。
だが、ここは我々が最後の客という状況だ。それも、既に閉店時間を過ぎていて、帰り次第店を閉めるはずなのだ。とりわけhashiにとっては、大きなプレッシャーとなった。
実際のところ、それほど時間をくったわけではない(滞在時間は15分ほど)。とはいえ、恐縮して何度も頭を下げた我々には、永遠にも等しい時間であった。
………永遠には等しくないな。さすがに嘘はいけないぜ。
なお、中正路に出たところで、ベビー用品の麗嬰房があったので、せっかくなので入店。そうして購入したズボンが、以前紹介したこれである。保育所でも可愛いと評判である。評判が良くても、日本では購入する術がないけどね。
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