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2010/09/04
全台呉姓大宗祠(台南・観亭街)
観亭街で唯一古蹟指定されているのが、この全台呉姓大宗祠である。
台南には鄭氏家廟とか陳公黨宗祠など、それぞれの姓に応じた廟が存在する。台南というよりも中華文化圏の問題なのだろうけど、日本の産土神的発想とは全く違う。なんたって全台だ。
『台南歴史深度旅遊』によれば、1868年の創建らしい。当時の台湾巡道(実質的な台湾の行政トップ)が呉大廷、つまり呉姓だったので、台湾全土の呉さんに呼びかけたそうな。
正殿は1877年に完成。ただし火事に遭ったりして、現在の姿に改修されたのは1968年のことと書かれてある。
残念ながらここは申し込まないと内部を見学出来ないので、門のすき間から望遠で撮ったのみ。管理委員会に頼むそうだ。
呉さんは大物が多いので、廟もでかい。
まぁしかし観亭街にこの廟がある理由は、興済宮との関わりかなぁ、と推測される。興済宮の本尊は保生大帝、その生前の名は呉本である。この正殿にも保生大帝関係のものが多く安置されているらしい。
無理矢理ズームで撮った。
基本的には儒教的色彩の濃い装飾のようだ。
ちなみに、隣は梅露沙という名の知れたインド料理の店だったりする。まぁ台南であえてインド料理を食べようとは思わないけどね。ヨガのポーズでタクシーをとめる人を見かけたら、ちょっと迷うけどね(全くの余談だが、京都でインド料理と言えば西大路五条のサーガルだよね)。
民族路の交差点から観亭街を望む。わずかに下っているのが分かる。
ちょうど中間地点の、ビルの陰から大きな木が見えているあたりが全台呉姓大宗祠で、さらに奥の赤提灯が並ぶ付近に興尊宮、そして奥の突き当たりが興済宮・大観音亭だ。
台南初心者がわざわざ歩く価値はないけれど、普通の台南に飽きた人が暇を潰したいのであれば、あえて止めはしない。
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