今回の旅のメインは媽祖の祭礼である。従って写真は大量に撮ったし、動画撮影も行っている。しかしこの記事はそういう「映像」ではないぜ。
一地方神に過ぎなかった媽祖は、「天上聖母」という名を与えられ、恐らくは西洋のマリアに匹敵する存在となった。そうした神格の上昇は序列化と同義であり、いろいろ問題もあるようだ(大陸の媽祖廟が台湾の廟の上位になる、といった風に)。
しかし是非はともかくそういう状況なので、さまざまに映像化されて消費されているわけである。
媽祖(台湾電視)
懷玉傳奇(台湾電視)
これは二つとも媽祖ドラマ。武侠ドラマ仕立てであるが、リー・ヤーポンの「笑傲江湖」辺りと比べると、お金がないのがまるわかりで悲しい。
とにかくセットがしょぼい「懐玉伝奇」は、台南の鹿耳門聖母廟でロケもしていたようだ。上のyoutube動画は、最終回のダイジェストと撮影後の様子だが、聖母廟のシーンは一目で分かった。
日本の時代劇に大覚寺とか妙心寺とかが映っても驚かないが、海外の見たことのある景色を発見すると、さすがにびっくりするものだ。
こちらは媽祖アニメ「海之伝説 媽祖」の主題歌。アニメの質に比べて立派な歌である。
「海之伝説 媽祖」ダイジェスト。鼠の会社のアニメに混ぜておけば騙されそうな絵柄だが、パラパラアニメなのが残念だ。
まぁ別に、そういうクオリティは問題じゃないけどさ。
千里眼と順風耳は、こうやって配下になったというお話。子どもにならんでも良かろうに。
媽祖はなんといっても若い女性が変じた女神である。ドラマや映画に向いているのは間違いないが、ローカルな神なので今後もチープなドラマしか作れないだろうなぁ。
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