迪化街もそろそろ民権西路に近づいてきた辺り。いきなり角に聳えるのがこれだ。
というか、この堂々たる建物で、貢丸(正確には扌貢丸)を売るというアンバランスさが何とも言えない。
その明峯貢丸店が、この写真の左手前のガラス張りの部分である。つまり、これは古い建築物ではなく、それを模して作られたものだ。
で、奥にも煉瓦の色が新しそうな建物が並ぶ。しかし、これも新しいものかどうかは分からない。『台北歴史深度旅遊』によれば、この辺は日本時代に流行した栱廊(アーケード)が続くとある。そう考えると、修復したものの可能性がある(実際、近くで見ると煉瓦もそれほど新しくは見えなかった)。
これは完全に新築だと分かる。
しかし、そこに入っている店は、古くからここで営業している李亭香というお菓子屋である。
これらはもちろん古い建物。煉瓦の色合いは、こんな感じの方が味わい深い。とはいえ、新築の建物もいずれはこうやってくすんで行くだろう。
ともあれ、修復しただけで客が来るわけではないから、この辺には何か集客できるものが必要なのだろう。十年後にどうなっているか……って、十年経ったら我々の年齢も十歳増えてしまうわけだなっ。
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