2010/08/29

開基陰陽公廟 再訪

開基陰陽公廟
 開基陰陽公廟といえば、昨夏に訪問した私が、本に載ってる場所と違うなぁなんてほざいたわけだ。
 これを見よ!
 本に載ってる場所は改築中で、単に隣の空きスペースに退避していただけだった。

開基陰陽公廟
 こちらが本来の廟の入口。桃が艶めかしい。ちゃんと門神もいる。
 最初の写真に大きく掲示されているように、現在は改築中だ。

開基陰陽公廟
 で、去年と同じ仮安置の本殿。相変わらずのあしゅら男爵っぷりが可愛い。
 ……なーんて覗いてたら、おっちゃんにお茶を一杯もらった。台南で初の小吃と言えなくもない。感謝感謝(いちおう我々は廟では何かしら拝拝しているよ)。

開基陰陽公廟
 仮廟が狭いせいか、道端に犬小屋のように置かれていた五営将軍。
 竹の先端に顔がついてるはずだが、見事に隠れてしまっているぞ。

 こうして始まった台南ウォーク。
 今日も長い一日の始まりだぜ。

※節目なので改めて断わっておくと、これは2010年5月4日の出来事である。日程についてはこちらから確認くだされ(旅行記へのリンク)

湯の香恋しい台鐵慕情

台鐵EMU700
 タイトルに深い意味はない。こないだ、近所のスーパーでやってた飛騨高山の物産展で、久々に竜鉄也の歌を聴いた。まだ流してるのかと思った。それだけだ。

 そんなわけで、これがボクラの乗った汽車だよ。

台鐵E1000
 うそうそ。こっちだ。
 最初の電車はどう見ても通勤形である(食パン電車みたいだ)。ついでに言うと、台湾で汽車は自動車のことである。

 まぁしかし、これはこれで流線型だけどかっこ悪いよね。台湾のマニアは豚って呼ぶらしい。狗が去って豬が来た?
※ボケてない写真は後日掲載。別にいらないか。


 座席はリクライニングシート。特急いなほみたいな、なんちゃってリクライニング(ビヨンとはね返るヤツ)じゃないよ。だから乗り心地は決して悪くないよ。
 たかが40分には勿体ない……と言いたいところだが、それを言ったら南海ラピートはもっと勿体ない(実際、乗るのをやめてしまったけどね)。


 シートの背には広告だ。チーリンさんかと思ったが別人だった。
 私はこういう感じの顔はとりあえずチーリンと認識するようだ(ちなみにderorenは人の顔を覚えられないことで有名だ)。


 台南までは40分ほど。途中で新営に停車する。真っ暗なので車窓を眺めても何も見えなかった(駅を通過する際に写真を撮ろうと思ったが出来ず)。
 それにしても、プッシュプル方式の特急は、やはり加減速の性能に難がある。しかも、駅を通過するたびに減速する。まるで羽越本線の特急いなほのように(30年来変化なしってどうなのよ)。
 我々は短距離しか乗らないのでまだ我慢出来るが、台北からこの調子ではかなわんなぁ、と思う。逆にいえば、まだまだスピードアップの余地はあるはず。嘉義と台南は、頑張れば20分ぐらいで結べそうだ。

 ともあれ我々は、昨夏以来の台南に到着した。台鐵台南駅での下車は初体験だが、期せずして三度とも、真っ暗な夜の街に舞い降りてしまった。
 ここから首相大飯店まで、10分ほど歩いた。チェックインは22:05頃。嘉義駅発車からちょうど一時間でホテルに着いたことになる。
 疲れたと同時に埃まみれの我々は、すぐにシャワーを浴びてさっさと眠りについたわけであった。

2010/08/28

嘉義へ

嘉義客運北港バスターミナル
 嘉義客運の北港バスターミナルに到着したのは19:45過ぎ。次のバスは20:00なので、飲み物を調達したりトイレに入ったりして時を過ごす。
 ちなみに、この時間でもちゃんと窓口が開いていて、バスチケットを購入できる。客層はおばちゃんから学生まで幅広い。今日は年に数日の特別な日だけれど、待合室の空気はまるでいつもと同じ、という感じだった。
 すぐ前の通りを、この瞬間にも賑やかな行列が通り過ぎているというのに。

 バスの車内写真はない。暗いし撮りようがなかった。

 定刻通りに発車したバスは、ほとんど乗車も下車もないまま飛ばしていく。
 我々は…といえば、全く地理感覚がないhashiは珍珠奶茶を飲み、それなりに地図を頭に叩き込んでいるderorenは、今どの辺りなのかと窓の外を眺めて過ごす。
 案内音声の流れないバスは、近距離の生活路線なのに高速バスみたいだ。乗り心地はだいぶアレだけどね。

嘉義客運嘉義バスターミナル
 嘉義のターミナルに着く。約45分ほどかかった。
 実は駅前でバスが停まったので、そこで降りれば良かったのだが、あまりに不意の停車だったので、そのまま乗り過ごしてしまった。まぁ一応、見ておきたいものもあるから良かったんだが。
 写真が我々の乗ったバスだ。
 手前の柱の落書きが気になるなぁ。日本にはないものだ。

嘉義市内
 ともかく、僅かながら嘉義市内を歩く。駅までは直線距離なら五分とかからない。ただし駅前は歩行者にやさしくない設計なので、もう少し時間がかかるだろう。
 写真の中央奥に、五日夜に宿泊予定の皇爵大飯店が見える。とりあえずその位置関係だけ把握した。

嘉義駅前地下通路
 嘉義駅前は地下通路を通らないと渡れない。ぐったり疲れた身に、この地下道はこたえた。
 何がパアラダイスだ。なぁ。

嘉義駅改札
 台鐵嘉義駅に着く。改札の雰囲気は日本の地方都市と大差ないが、駅舎はここも天井が高くて古めかしい(駅についてはたぶん別記事で書く)。
 窓口で21:05発の自強号を無事に購入して、ホームに立つ。実は台鐵初乗車。ちょっとドキドキだぜ。

北港朝天宮の出巡遶境行列(十八) 虎将軍はつらいよ

北港朝天宮の出巡遶境行列
 出巡遶境行列シリーズも、とりあえずこれが最終回。何かのついでに落ち穂拾いはあるかも知れないけどね。
 この写真の撮影時刻は19:30。まだまだ夜はこれからという時間だが、我々は台南に移動しなければならないので、バスターミナルに向かって歩きはじめた。するとこの噴煙だ。間近で火山でも噴火したみたいな勢いで上昇していくのだ。
 とりあえず、台湾の祭の爆竹がいかにシャレにならないものか感じてほしい。

北港朝天宮の出巡遶境行列
 狭い道で藝閣とすれ違う註生娘娘。
 日中に比べれば涼しくなっているけれど、喧噪は200%増しだ。

北港朝天宮の出巡遶境行列
 中壇元帥出現!
 昼間の姿(十三)とはまた違って、藝閣にも負けない存在感をみせている。

北港朝天宮の出巡遶境行列
 そして、先ほどの噴煙の主を発見する。虎将軍だった。こちらも昼間に出逢っている(十四)が、あの穏やかな行列は、やはり牙を隠した虎の姿に過ぎなかったようだ。
 つーかアンタ、爆竹で火柱が上がる姿を見てみなさいな。いくら虎将軍が戦う神だからって、暴力的に過ぎると正直言って恐怖しか感じなくなるものだ。

 ……一番問題なのは、これより上がいたってことなんだが。まぁそちらは六日の進香団なので、紹介は相当先になるだろう。

北港朝天宮の出巡遶境行列
 灰まみれで練り歩く虎将軍。いつもこんな目に遭えば、白いものだって黒く染まるもんさ(悪事を働いてるみたいだな)。
 爆竹は、七世紀の『荊楚歳時記』にも記されるほど歴史のある清めの具である(ちなみに現在の台湾では鞭炮だが、爆竹の方が古い名前)。その意味では由緒正しい儀式といえなくもないけれど、ちょっとだけ釈然としない思いで北港を後にしたのも、否めない事実だった。

2010/08/26

北港朝天宮の藝閣(八) 銀河きかんしゃト○マスの夜

北港朝天宮の藝閣
 やぁみんな!
 ボクは世界中の子どもたちのトラウマ、機関車○ーマス君だよ!

北港朝天宮の藝閣
 おっと、横から見ちゃいけないYO!
 ボクはモクモク煙を吐いて放火魔扱いされたけど、今は一応アイドルのきかんしゃやえ○んだよ! あれ、名前が変わっちゃった。てへ。

北港朝天宮の藝閣
 ……人はいう。
 闇を抜けて光の海へと向かう彼らは、幸せを探す旅人のようなものだと。
 そしていつか――、彼らは青い小鳥に出会い、こうつぶやくだろう。
 「あっあすこにいるのぼくのお母さんだよ」、と。


 最後は思いっきりネタに走ってしまったが、全八回にわたる藝閣特集はこれにておひらき。長らくのご静聴ではなくご静視に感謝感激でござる。
 進香団特集はやはり難しいので後回しにする予定。従って、次の記事で北港鎮に別れを告げることになろう。ま、どうせまた戻ってくるけどね。

北港朝天宮の藝閣(七) 吹けよ女蝸、呼べよ仏

北港朝天宮の藝閣
 白鳥舞う藝閣。
 千手観音のインパクトの後では霞んで見えるが、これも相当に派手である。
 ちなみにこの藝閣は「鮮魚舗」のものらしい。と、あえて記すのは、朝天宮ホームページに出ていた一覧に見当らないからである。

北港朝天宮の藝閣
 しかしまぁ、こういう写真を見ていると、やはり大人の女性が乗らなくなったのがうなづける。これで大人だったら、風紀の問題は免れないだろう。
 子どもだから喜んで観に来る大きなお兄ちゃんは……、言い出すとオマエモナーって返されそうだからやめとこう。

北港朝天宮の藝閣
 「女蝸収三妖」。『封神演義』の一場面のようだが、私は『封神演義』をちゃんと読んだことがないので解説はなし。
 台湾の信仰を考えるには、読まなきゃいけないんだろうなぁ。

北港朝天宮の藝閣
 狐なんぞの上に乗っているので、中央の三人はそれぞれ女蝸ということになろう。
 それにしても、この高所で乗り続けるのは大変だ。

北港朝天宮の藝閣
 どっしりと後ろで分身たちの活躍を見守る本体。

北港朝天宮の藝閣
 そしてこれも異彩を放つ、北港智王同修会。
 真佛宗という台湾の新仏教のものらしい。

北港朝天宮の藝閣
 高いところにいる仏は偶像に過ぎないが、立ち並ぶ旗のすき間に生身の仏たちが見え隠れする。藝閣というのはあなどれんなぁ、と思った(たびたび思っているぞ)。

 さぁ、藝閣特集はいよいよ次で最終回だ。
 最後はエンターテイメントに徹したので、楽しんで見てね!

2010/08/25

北港朝天宮の藝閣(六) カモン観音!

北港朝天宮の藝閣(六)
 ど派手な藝閣にもそろそろ飽きはじめていた我々は、それまで陣取っていた朝天宮門前から、少しだけ移動を試みた。
 すると、何やら目を疑うようなシルエットが!

北港朝天宮の藝閣(六)
 まんま「千手観音」だ。
 我々の目はもう釘付けだ。俺は北港で恋をした~。

北港朝天宮の藝閣(六)
 君は千手観音!

北港朝天宮の藝閣(六)
 どっかの演歌歌手の年末コスプレなんぞ軽く凌駕する素晴らしさ!
 かの大日本仏像連合の名曲「君は千手観音」を具現化した藝閣として、我々の記憶に長く残り続けるだろう。
 つーか何が変って、千手があまりにリアルな点に尽きる。

北港朝天宮の藝閣(六)
 もちろん藝閣コンテストの一等賞に選ばれている。
 これで、本当に千手で飴を投げていたら言うことなしだった(できるか!)。

北港朝天宮の藝閣(六)
 ちなみに、台湾では観音は観音大士などと呼ばれ、一般的な信仰レベルでは基本的に女性という扱いである。誕生日もちゃんとある。
 少女な千手観音は、みうら不空羂索観音じゅんにとって叶わぬ夢だったに違いない。カモン観音!

※大日本仏像連合については、以前も紹介したテレビ番組(youtube)で確認すべし。一応、大槻ケンヂのソロアルバムにも収録されているが、この初ライブ版とはかなり歌詞も違う。
 余談だが、deroren21はわりと筋少ファンである。学生の頃にレジュメに「のんきな兄さん」の歌詞をのっけた男である(それは筋少ではなく空手バカボンだ)。

※誤字修正のついでに追記。台南・ダイアリー更新再開ですな。めでたい。