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2012/10/22

華膳空廚美食館(高鐵桃園駅)


  さて、既に速報性もなくなった半年前の話。いちおう、あまり情報がないので載せるだけ載せておく。

 台湾高鐵(台湾新幹線)は、半ば意図的に「何もない」場所に駅を造っている。従って、普通の都会の駅でなら当たり前のように出来ることが出来なかったりする。
 その辺はまぁ、日本の新幹線の駅でも起こらないわけではない(岐阜羽島とか安中榛名とか)。ただ、信号場に毛が生えたような安中榛名駅と違って、桃園も台南も主要駅という点が違う。嘉義は……、主要駅と呼ぶにはちょっと苦しいか。

 とにかく、上に挙げた三駅は、駅前にあるのは駐車場だけ。それ以外は見事に何もない。駅構内で済まない用は即お手上げだ。
 駅構内には、とりあえずコンビニはある。台南駅なら、食事もできる。桃園駅も今なら大丈夫だろう。

 実は2012年3月の桃園駅は、改装工事中で構内の店舗がほぼ閉まっていた。従って駅のコンビニは改札内のみ営業、食堂などはなしという状況だった。まさかそんな状況とは知らずに改札を通った我々は、途方に暮れたわけである。
 とはいえ、桃園駅クラスで本当に何もないわけがなかろう、と一縷の望みにかけて探してみると、駅舎の外に食堂を発見した。 中華航空の系列で、華膳空廚美食館という(ホームページはこちら)。まぁ店内はこんな感じで、郊外のファミレスみたいな雰囲気だ。
 我々は、この後はホテル直行だし、生後12ヶ月のtomopeeの食事時間でもあったので、とにかくここで食べることにした。




 ファミレスみたいな、と表現してみたが、ここはカウンターに注文に行く形式である。むしろ、伊丹空港内にある食堂に近いのだが、あのマイナーな食堂で例えても、ピンと来る読者は少ないだろう。
 注文自体は別に難しくはない。写真付きの美麗なメニューが座席に置かれているので、それで選んだものをカウンターで頼む。値段はまぁ、台湾的にどうかと言われれば微妙かも知れないけど、日本の(駅の食堂の)水準で言えば良心的だと思う。

 写真は華膳雙醬麵120元。いわゆるジャジャ麺ですな。スープ付き。
 既に台南に別れを告げた我々なので、ここでは非台南なメニューを頼んだ。味はまずまず。



 非台南といえば川味牛肉麺120元。台南でも探せばいくらでも食えるけど、基本的には北部のメシなので、今回の旅では最初で最後である。
 これもまぁ、四川風紅焼の典型的な味。牛肉麺としては高くもない。
 街中で食べる小吃とは雰囲気が違うけど、手軽に台湾っぽさを味わう意味では、この店も悪くないのかもと思った我々である。



 ただしドリンク類はダメだ。ジャジャ麺のスープと同じ器に入っている珍珠奶茶50元。これをストローで飲むらしいぜ。
 というか、この器はドリンクどころかパフェ類にまで使われるという万能食器だ。その辺は、美麗なメニューを見た時点で分かることなので、頼んでから文句をつけてもしょうがない。
 どちらかといえばダメなのは、珍珠が少ない点だ。ドリンクスタンドで飲みまくったderorenは、にわか珍珠奶茶評論家なのである(嫌な客だ)。


 ここで食べる用のある(日本の)旅行者は、桃園のホテルに泊まって明朝の便で帰国する、我々のような存在ではないかと思う。桃園から高鐵に乗車する客なら、この駅で長居する必要もないだろうし。
 とりあえず、城市商旅航空館に泊まる人には良い選択肢のはず。
 桃園駅5番出口を出てすぐ、営業時間は7時~23時らしい(メニューによる。公式サイトに営業時間の記載はない)。

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