そんなわけで今年もやって来たぜ万福寺。
何のためにって?
決まってるぢゃあないか。
華僑の祖霊祭祀行事、普度勝会だ。
去年は、とにかく台湾成分を補給したくて出掛けた祭である。
※昨年の記事はこちら。祭礼最終日の全体像を確認したい方はどうぞ。
城隍廟も陰陽司も去年と同じ。というか、本当に同じ張りぼてじゃないか、と疑いたくなる感じだが、詳細に比較するとちょっと違うようにも見える(これらは最終日の夜に焼却される)。というか、身につけてるアイテムは違う。ついでに、謝将軍と范将軍の位置が逆になっている。
両将軍の位置に関しては、今年の方が妥当であろう。
冥宅もちゃんと並んでいる。
左端の家の名前がないのが気にかかるけど。
冥界で豊かな暮らしを送っている様子がうかがえる。
テレビはもちろん地デジだよね。
どっかで見たエンブレムの高級車だ。
紙銭を焼くことの延長には、当然、こういう発想がついてまわるわけだ。面倒くさくいえば、道教的な世界観が、現世と死者の世界を接続させていることのあらわれだろう。
我々は台南の東嶽殿で、こういう世界を知っているから、今さら驚きはしない。とはいえ、自身の発想にも決してない。要するに、互いに受け入れがたいけれど、存在を否定できないから「異文化」なのよね。
まぁそんな話はここまで。
今年の普度勝会は、万福寺のホームページにわざわざ特集が組まれ、去年までとは状況が変わっていた(去年は、開催日以外の情報は現地でしか分からず)。
それは恐らく、これが復活したからだろう。
中華街の祭といえば、たいていの人が連想する獅子踊りだ。今年は神戸の方からやってきて、蝶のように舞い、蜂のように刺しはしないが、激しく踊った。tomopeeも大満足。
ちなみに、ちゃんとtomopeeは獅子に頭をかじってもらったゾ。
そして、中国的な獅子舞には欠かせない大頭仏が登場した。いい動きだ。
大頭仏は獅子たちを煽りながら踊りを盛り上げ、最後の見せ場をつくる。
野次馬の我々も、こうして祝福された。後ろの大頭仏がちょっとdoraemonっぽいのは気のせいである。
なお、この後にパンと銭が投げられたわけだが、今年は5円玉以外も含まれていた。hashiが拾ったのは5円玉だけ、しかしderorenは何と………、詳細は伏せておく。いやぁラッキーだぜ。
KBSのカメラがあったかは不明だが、BSフジのカメラが入っていた。きっと、現地を訪れもしないタレントが「ここは日本の中の中国」とか物識り顔のナレーションを入れる番組になるのだろう。
このブログも似たようなものだけどね。
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