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2012/10/23

帰国日の話


 放置気味だった旅行記は、一応この記事で終わりとなる。
 ただし、速報の必要がないために、開基玉皇宮や西華堂などの記事はまだ書いていない。これらは相応に準備した上で載せる。
 いやまぁ、相応の準備ができるほどの時は流れたけどね。wasted timeはEagles。


 さて、最終日の3月21日、ホテルを6時55分に出て、空港には朝7時着。この数分のタクシーに200元かかったことは、ホテルの紹介記事にも書いたけど、何ともすっきりしない。
 来年にはMRTが開通するし、並みの機動力があれば電車やバスを選択するのがベターかも。

 ともかくエバー航空のカウンターに着いて、チェックインの手続きをとる。
 赤子連れはオンラインでのチェックインが出来ないため、空港ですべて済ませるしかない。その際には予約番号を求められたので注記しておく。
 まぁ旅行の初心者が予約番号のメモをしないとは思えないので、注記する必要はないのかも知れない。ただ、パスポートさえ見せれば予約番号を知らせる必要がない場合の方が多いし、現にここでも両親の予約番号は不要だった。babyは何かとイレギュラーである。

 チェックイン自体はすんなり終わる。重量オーバーさえ気をつければ何の問題もないよね(そういえばソウルの某ホテルで、軒並み重量オーバーという日本人団体に遭遇したけど、どう処理したのかな)。
 空いてる椅子に座った我々は、いよいよ最後の台南食にとりかかる。
 桃園なのに台南食。泣く子も黙る、松村燻之味の手羽燻製だ(肉製品は日本への持ち込み不可)。



 せっかくなのでtomopeeをバックに撮影。残念ながらtomopeeはまだ食えない。この記事を書いている時点では、前歯は揃っているけど、燻製は硬いので未だ難しそうだ。
 ともかく、derorenとhashiは無心に食す。これがまたうまい。屋台の鴨みたいに唐辛子は使われておらず、燻製の香りが素晴らしい。あっという間に全部食べてしまった。

 ちなみにこの燻製は、台南でお世話になったCさんにいただいたもの。ブログでの紹介が半年後になってしまい申し訳ない次第である。
 とにかく、わざわざホテルまで届けに来ていただいたお土産は、美味しくいただきました。感謝!
 謝謝給我們的伴手禮。感謝。




 その後は第2ターミナルを散策しつつ乗り場へ。
 故宮博物院の売店があったので、何冊か本を買った。残っていたお金もきれいになくなり、日本円への両替なしという結果になったぞ(というか、足らなくなって一部はカード払いに)。


 エバー航空便の車窓から。宮崎市付近である。
 いつも乗っているキャセイ便は夜なので、こういう景色を見るのは初めてだった。

 今となっては、googleマップがあるので有り難みはないけど、何か資料として使えないかと思って撮影している。




 足摺岬だが、どうしても岬の突端は撮れず。窓枠込みで、いかにも飛行機から撮った感じですねぇ。誰も興味ないだろうが。

 そんなわけで無事に帰国。
 楽しい思い出をいただいた、台南の友人の皆さんには、最後にあらためて深く御礼申し上げます。感謝多謝。




 あの時はまだ歩けなかったtomopeeも、今はこんな姿に。
 次に皆さんに会える時は、いろいろお話できるといいなぁ。再見。



※tomopeeの近況写真は、今後は別の場所で紹介します。
 友人の皆さんには、パスワードをお知らせする予定です。

2012/10/22

華膳空廚美食館(高鐵桃園駅)


  さて、既に速報性もなくなった半年前の話。いちおう、あまり情報がないので載せるだけ載せておく。

 台湾高鐵(台湾新幹線)は、半ば意図的に「何もない」場所に駅を造っている。従って、普通の都会の駅でなら当たり前のように出来ることが出来なかったりする。
 その辺はまぁ、日本の新幹線の駅でも起こらないわけではない(岐阜羽島とか安中榛名とか)。ただ、信号場に毛が生えたような安中榛名駅と違って、桃園も台南も主要駅という点が違う。嘉義は……、主要駅と呼ぶにはちょっと苦しいか。

 とにかく、上に挙げた三駅は、駅前にあるのは駐車場だけ。それ以外は見事に何もない。駅構内で済まない用は即お手上げだ。
 駅構内には、とりあえずコンビニはある。台南駅なら、食事もできる。桃園駅も今なら大丈夫だろう。

 実は2012年3月の桃園駅は、改装工事中で構内の店舗がほぼ閉まっていた。従って駅のコンビニは改札内のみ営業、食堂などはなしという状況だった。まさかそんな状況とは知らずに改札を通った我々は、途方に暮れたわけである。
 とはいえ、桃園駅クラスで本当に何もないわけがなかろう、と一縷の望みにかけて探してみると、駅舎の外に食堂を発見した。 中華航空の系列で、華膳空廚美食館という(ホームページはこちら)。まぁ店内はこんな感じで、郊外のファミレスみたいな雰囲気だ。
 我々は、この後はホテル直行だし、生後12ヶ月のtomopeeの食事時間でもあったので、とにかくここで食べることにした。




 ファミレスみたいな、と表現してみたが、ここはカウンターに注文に行く形式である。むしろ、伊丹空港内にある食堂に近いのだが、あのマイナーな食堂で例えても、ピンと来る読者は少ないだろう。
 注文自体は別に難しくはない。写真付きの美麗なメニューが座席に置かれているので、それで選んだものをカウンターで頼む。値段はまぁ、台湾的にどうかと言われれば微妙かも知れないけど、日本の(駅の食堂の)水準で言えば良心的だと思う。

 写真は華膳雙醬麵120元。いわゆるジャジャ麺ですな。スープ付き。
 既に台南に別れを告げた我々なので、ここでは非台南なメニューを頼んだ。味はまずまず。



 非台南といえば川味牛肉麺120元。台南でも探せばいくらでも食えるけど、基本的には北部のメシなので、今回の旅では最初で最後である。
 これもまぁ、四川風紅焼の典型的な味。牛肉麺としては高くもない。
 街中で食べる小吃とは雰囲気が違うけど、手軽に台湾っぽさを味わう意味では、この店も悪くないのかもと思った我々である。



 ただしドリンク類はダメだ。ジャジャ麺のスープと同じ器に入っている珍珠奶茶50元。これをストローで飲むらしいぜ。
 というか、この器はドリンクどころかパフェ類にまで使われるという万能食器だ。その辺は、美麗なメニューを見た時点で分かることなので、頼んでから文句をつけてもしょうがない。
 どちらかといえばダメなのは、珍珠が少ない点だ。ドリンクスタンドで飲みまくったderorenは、にわか珍珠奶茶評論家なのである(嫌な客だ)。


 ここで食べる用のある(日本の)旅行者は、桃園のホテルに泊まって明朝の便で帰国する、我々のような存在ではないかと思う。桃園から高鐵に乗車する客なら、この駅で長居する必要もないだろうし。
 とりあえず、城市商旅航空館に泊まる人には良い選択肢のはず。
 桃園駅5番出口を出てすぐ、営業時間は7時~23時らしい(メニューによる。公式サイトに営業時間の記載はない)。

2012/10/14

万福寺普度勝会2012





 そんなわけで今年もやって来たぜ万福寺。
 何のためにって?
 決まってるぢゃあないか。

  

 華僑の祖霊祭祀行事、普度勝会だ。
 去年は、とにかく台湾成分を補給したくて出掛けた祭である。

※昨年の記事はこちら。祭礼最終日の全体像を確認したい方はどうぞ。
 万福寺普度勝会を見学する(一)
 万福寺普度勝会を見学する(二)
 万福寺普度勝会を見学する(三)
 万福寺普度勝会を見学する(四)


 城隍廟も陰陽司も去年と同じ。というか、本当に同じ張りぼてじゃないか、と疑いたくなる感じだが、詳細に比較するとちょっと違うようにも見える(これらは最終日の夜に焼却される)。というか、身につけてるアイテムは違う。ついでに、謝将軍と范将軍の位置が逆になっている。
 両将軍の位置に関しては、今年の方が妥当であろう。



 冥宅もちゃんと並んでいる。
 左端の家の名前がないのが気にかかるけど。


 

 冥界で豊かな暮らしを送っている様子がうかがえる。
 テレビはもちろん地デジだよね。

 

 どっかで見たエンブレムの高級車だ。
 紙銭を焼くことの延長には、当然、こういう発想がついてまわるわけだ。面倒くさくいえば、道教的な世界観が、現世と死者の世界を接続させていることのあらわれだろう。


 我々は台南の東嶽殿で、こういう世界を知っているから、今さら驚きはしない。とはいえ、自身の発想にも決してない。要するに、互いに受け入れがたいけれど、存在を否定できないから「異文化」なのよね。


 まぁそんな話はここまで。
 今年の普度勝会は、万福寺のホームページにわざわざ特集が組まれ、去年までとは状況が変わっていた(去年は、開催日以外の情報は現地でしか分からず)。
 それは恐らく、これが復活したからだろう。



 中華街の祭といえば、たいていの人が連想する獅子踊りだ。今年は神戸の方からやってきて、蝶のように舞い、蜂のように刺しはしないが、激しく踊った。tomopeeも大満足。
 ちなみに、ちゃんとtomopeeは獅子に頭をかじってもらったゾ。



 そして、中国的な獅子舞には欠かせない大頭仏が登場した。いい動きだ。 


 大頭仏は獅子たちを煽りながら踊りを盛り上げ、最後の見せ場をつくる。



野次馬の我々も、こうして祝福された。後ろの大頭仏がちょっとdoraemonっぽいのは気のせいである。
 なお、この後にパンと銭が投げられたわけだが、今年は5円玉以外も含まれていた。hashiが拾ったのは5円玉だけ、しかしderorenは何と………、詳細は伏せておく。いやぁラッキーだぜ。




 KBSのカメラがあったかは不明だが、BSフジのカメラが入っていた。きっと、現地を訪れもしないタレントが「ここは日本の中の中国」とか物識り顔のナレーションを入れる番組になるのだろう。
 このブログも似たようなものだけどね。




2012/10/13

明日は某所に

 今年も行くぜ。たぶん。
 去年と違って、お客が多そうだけど。