四度目の台南で初めて訪問した台南公園。ホテルから徒歩数分の距離だが、あまり興味が湧かず素通りしていた。
しかし今回はtomopeeがいる。公園を散歩させるのも良いだろう、と思ったわけだ。
ズンドコ節で社交ダンスを踊る一団がいたり、いろいろ生活臭の漂う公園については、その(三)で触れる予定。
ここで紹介するのは、もちろん正面奥のインベーダーだ。
近くに寄ってみた……のだが、あまり違いが分からない写真になってしまった。
建っているのは公園のほぼ中央。広い公園だが、普通に歩けば見つかるはず。
重道崇文の文字が刻んである。
これは台南の書家、林朝英を讃えたものである。もちろん題字も林朝英による。
19世紀のはじめ、林朝英は私財を投じて台南の孔子廟などを修復したという。その功績を清朝より讃えられ、この石坊が建てられた。1815年のことだ。
ただし、元々ここにあったわけではない。
石柱の向こうにtomopeeとhashiが写り込んでいるぜ。
この石坊は、主に孔子廟に関する顕彰碑なので、当然その近くに建てられた。南門路の、警察局の前の辺りらしい(彼の家は、湯徳章紀念公園の付近)。
しかし、日本統治時代に南門路(南門町)を拡幅することになり、公園に移築されたのである。関心のない日本人にとっては、公園の飾りが一つ増えたぐらいの感覚だったのかもね。
反対側から。こちらが正面のような気もする。
清代の石坊は、台南に四つ現存する。そのうち三つを訪問したことになるが、どうにも見方が難しい。神社の鳥居みたいに見えちゃうのが一因かも知れない。
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