萬川號のある民権路との交差点から、青年路をわずかに西へ歩き、南方向の路地に潜る。
いかにも台南の路地という感じの道の奥に、工事中の建物が見える。そして手前に小さな看板も見えるはず。
小さな看板の正体は、肉まんの店として名高い禄記(包子禄)である。
しかし、写真にもバッチリ写っているように、2010年5月4日と5日は休業であった。我々の台南歩きの日だけ休むとは、なんとつれない店だ。
まぁ両日休みの店は他にもあったので、何らかの行事が関連しているのだろう。すぐに思いつくのは媽祖絡み。もしもそうだとしたら、我々は媽祖の祭礼に合わせてやって来たのだから自業自得である。
で、日本の京都の有名寺院を連想させる清水寺は、この通り修復工事中。
これだけ見事に隠されると、いかんともしようがない。
狡猾的狐狸氏のブログに紹介されてあったので、どんな姿か知りたい人は覗いて欲しい。
なお、中の神々は隣の建物に仮安置されているので、拝拝はできた。その辺は(二)で紹介する。
大通りから離れた路地に、ぽっかりと広場が現れる感じは、
總趕宮に似ている。ただし總趕宮前よりは狭い。工事中という点を除いても狭いぞ。
写真中央の大樹の下には、神が祀られている。
松樹王公。特にどうということのない祠に見えるが、林進源編『台湾民間信仰神明大図鑑』に写真付きで紹介されていた。台湾では、何か霊験があればすべて神として祀るという例らしい。
具体的にこの大樹が何かの奇瑞を為したのかは定かでないが、清水寺の成り立ちには奇瑞が関わっている。その辺の紹介も含めて(二)に書く予定。
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