二度目の東嶽殿は、いきなりこれである。
異常な死を遂げた者は、死後も幸せな国には住めない。そんな死者が生者に祟った時に必要とされる、打城法事の主役である。
法師はそんな騒がしい亡者を城から救いだし、東嶽大帝に放免を願うことになる。
異常死者を掬い上げて「正常死」の状態にするという発想は、日本を含め世界各地にみられるものだろう。
もちろんウナヒヲトメのように、いくら歌に詠われても土地に留まり続ける例もある。とはいえ、ここで対象とされる死者は、そんな特別な死者ではあるまい。
※幸せな住居もいずれ登場するよ。
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