朝飯を食ってさらに豆花も食って、我々は満たされた腹で光復市場へ向かう。
水災直後でも市場は元気だ。そりゃそうだ、食べなきゃ人間生きていけないのだ。
そんな市場の片隅で、阿桑が何かを紐で結わえている。
ヲ、コレハ龍眼ヂヤアナイカ。
一束100元の龍眼を買って我々は一度ホテルに戻り、さっそく試食。
ただし、龍眼の皮はかなり土で汚れているので、まずは洗う。貴重な水を使って申し訳ないと思うが、たぶんトイレ一回分にも相当しないので許してくれ(我ながらイヤなたとえだ)。
洗い終えた龍眼が上の写真。相変わらず土気色をしているが、これはこういう色である。
クックック覚悟はいいか……という感じで(どんな感じだ)皮をむく。
見よこの透明感(写真はクリツクすると大きくなるよ。他もすべてそうだが)。ライチと近縁だけに似たような感じだけど、この美しさは生ならでは。龍の目というか、ゼラチンに覆われた虱目魚の目みたいだ。
食べ方もライチと一緒で、種を包み込む果肉をそぎ落とすように食す。ライチほど肉厚ではないし、酸味がないので比較したら物足りないかもしれない。
けどまぁ、南国果実としては癖がなくて安定感がある。それに乾燥果実は漢方で用いられるぐらいだから、何だか身体に良さそうだ。けっこうな束だったが、最後は空港の待合室で完食した。周りの客に見せびらかすように食ったぞ(台湾人にとっては珍しくもないか)。
購入翌日。西華堂を訪れた我々は、ふと足元の異臭に気付く。何か落ちてるなぁ……と見上げたら、なんと龍眼の木だった。
かなりの高木の先で、沢山の実がなっている。そして熟しすぎて腐った実がボタボタと落ちるのだった。台湾はやはり熱帯だ。
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