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2009/08/27

龍眼日和

光復市場
 朝飯を食ってさらに豆花も食って、我々は満たされた腹で光復市場へ向かう。
 水災直後でも市場は元気だ。そりゃそうだ、食べなきゃ人間生きていけないのだ。

 そんな市場の片隅で、阿桑が何かを紐で結わえている。
 ヲ、コレハ龍眼ヂヤアナイカ。

龍眼
 一束100元の龍眼を買って我々は一度ホテルに戻り、さっそく試食。
 ただし、龍眼の皮はかなり土で汚れているので、まずは洗う。貴重な水を使って申し訳ないと思うが、たぶんトイレ一回分にも相当しないので許してくれ(我ながらイヤなたとえだ)。
 洗い終えた龍眼が上の写真。相変わらず土気色をしているが、これはこういう色である。

龍眼
 クックック覚悟はいいか……という感じで(どんな感じだ)皮をむく。
 見よこの透明感(写真はクリツクすると大きくなるよ。他もすべてそうだが)。ライチと近縁だけに似たような感じだけど、この美しさは生ならでは。龍の目というか、ゼラチンに覆われた虱目魚の目みたいだ。

 食べ方もライチと一緒で、種を包み込む果肉をそぎ落とすように食す。ライチほど肉厚ではないし、酸味がないので比較したら物足りないかもしれない。
 けどまぁ、南国果実としては癖がなくて安定感がある。それに乾燥果実は漢方で用いられるぐらいだから、何だか身体に良さそうだ。けっこうな束だったが、最後は空港の待合室で完食した。周りの客に見せびらかすように食ったぞ(台湾人にとっては珍しくもないか)。

龍眼の木
 購入翌日。西華堂を訪れた我々は、ふと足元の異臭に気付く。何か落ちてるなぁ……と見上げたら、なんと龍眼の木だった。
 かなりの高木の先で、沢山の実がなっている。そして熟しすぎて腐った実がボタボタと落ちるのだった。台湾はやはり熱帯だ。

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